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2013年8月27日 火曜日

身辺雑記

西葛西サイクリングガイド
後編 葛西臨海水族園編

西葛西サイクリングガイド 前編 中編 後編

 というわけで、夏休みでも公園内はガラガラだった。確かにここはアトラクション的なものは観覧車しかなく、カップルが静かに愛を語り合ったり、家族連れが芝生で子供を遊ばせたり、私らみたいな独り者はぼーっと海を見て過ごしたりするのには絶好の場所なのだが、刺激がないからなあ。それでも土日は人でいっぱいになるんですがね。
 平日にここに来るのは自転車乗り、お昼寝やぼーっとしに来る人、バードウォッチャー、子連れとカップルも少々、あと裸ん坊。残念ながら男ばかりですが、そこら中に老いも若きも裸の男がいたのは肌を焼きに来てるんでしょうか、単に海が見えると開放感で脱いじゃうんでしょうか。
 だから水族館もガラガラ‥‥というのを期待してたら、さすがにここはそれなりに混んでいた。やっぱり人気あるな。もっともそれは今が夏休みだからで、冬の平日なんてほとんど誰もいませんけどね。

ここが入り口。不細工なマグロとペンギンが出迎えてくれます。
入ってすぐのお土産屋。ギフトショップは水族館の中にもあります。買わなくてもこういうの見るのが好き。
ゲートが見えてきました。料金は大人700円。私は年間パスポートを持っていて、2800円なので4回来ると元が取れる勘定です。4回ってのはよほど好きな人か地元民でないと苦しいか。
「いつも思うがこの設計をした人は天才だね。ここは水族館の丸い建物をぐるっと取り囲むように作られた広い池なのだが、池の水面と海面が同じ高さに見えるように作ってあるので、海が目の前まで迫っているような、あるいは池が水平線まで続いているような錯視を引き起こす作り。白いヨットの帆のように見えるものは、下のレストランの庭にある日よけなのだが、これもまるでヨットが海に浮いているように見えるように作ってある」
(感想は同じで面倒くさいので前の日記に書いた文章を引用)
入ってすぐのサメとイワシの水槽。ちなみに魚の写真を撮るには、それなりのカメラとそれなりの腕が必要で、私にはとても無理なので全部ピンボケですがあきらめてください。
私のお切りに入りのひとつ。色とりどりのお花みたいなイソギンチャクの水槽。
なんか形がおもしろい。
この水族館最大の魚。グルーパーさんは大きすぎて顔しか入らなかった。
ピンボケだけど、上のナポレオンフィッシュ(だったっけ?)とのコンビがいい感じのウツボ。
岩のようなこの魚はなんだっけ? カサゴの一種?
リーフィーシードラゴンはなぜか何度撮ってもボケボケになってしまうのだが、ボケていてもシルエットだけでリーフィーシードラゴンとわかるのはさすが。
お気に入りの深海魚だけど、暗いのでどうせ写らないだろうと思ってとりあえず看板だけ。
それでもダイオウグソクムシさんだけは撮ってきましたよ。あいにくこっちにお尻を向けたままで顔が撮れなかったけど。
この水族館の売り物のマグロ回遊水槽。マグロのアップも撮りたかったけど、とにかく巡航速度が速すぎて撮れません。ネットにはいくらもすばらしい写真が落ちてるので、そっちをご覧ください。
私はむしろ館内の様子を撮りたいんですが、これも暗すぎて上手に撮れないんだよねー。このあたりは「世界の海」というコーナーで、南極から深海まで地域別の水槽に分かれています。
「私のいちばんのお気に入りの海藻の森。ジャイアントケルプが生い茂る巨大な水槽の中に色とりどりのお魚が人工の波に揺られている。この水槽の前にはベンチが置かれているので、ここで一休みするのが習慣。この水槽はちょっと奥まった一角にあるので、誰もいない時間帯なんか、まるで自分専用の海中シアターみたいですてき」 と、また被ってしまったので前の日記の引用でごまかす。
なぜかこれもきれいに撮れないんだよね。たぶん上から差し込む光のまぶしさと、「森」の暗さの明暗差がきつすぎるせい。
ここは「渚の生物」という展示で、奥へ向かってだんだんと浅くなっていく水槽で、渚に住むいろいろな生物を見せています。
ここはもう浅瀬。奥に人が集まっているのは触れあいコーナーで、ヒトデとかウニに触れた。
こっちも触れあいコーナーで、ここはサメとエイ。ただし時間が限られていて、もう触れあいタイムは終わってた。サメは鮫肌でザラザラ、エイはぬるぬるしてた。
ここからは「東京の海」という展示の一部。東京と言ってもそれこそ小笠原も伊豆七島もあるので、なかなかバラエティに富んでいてカラフルで見応えがある。これは魚は小さすぎて見えないが、色とりどりの岩の上に、たえず水が落ちてくる水槽がすてきだったので撮った。
愛嬌たっぷりのイシガキフグさん。かわいい。
こっちはちょっとキモいイソギンチャク。
ひとつひとつの水槽が、魚の生息地に合わせて工夫が凝らされていて、どれも違うから飽きないんだよね。私の腕じゃほとんど写真が撮れなかったけど。
こっちを見ているような気がするコウイカ。イカやタコって軟体動物ではいちばん賢いという先入観で見るせいか、なんか知性があるような気がしてしまう。
ちなみに今日はタコの特別展もやっていた。展示は夏休みの子供向けでいまいちだったけど、猛毒のヒョウモンダコが見れた。噛まれたら人間も死ぬというフグと同じ毒を持ったタコだが、サイズは15cmほど。こんなの海にいても絶対気付かなくて触っちゃいそうで、かえってこわい。
これは完全な失敗写真なんだが、かえっておもしろい効果が出たので保存した。合成写真みたいになっちゃった。みんな透明だし魚の幽霊?
 
正体はこの人たちです。名前は失念したけど、これが集団で泳いでるとすごく幻想的できれい。
ここらで一休み。付属のカフェテリアがいいというのも、いい水族館や美術館の条件。ここはちょっと学食を思い出すけど、味はなかなかいいです。
 
外の朝顔(か何か)がブラインドに映り込んでいい感じ。上の女の子もそうだけど、「ひとり水族館」してる人は意外に多い。 「ひとり動物園」もけっこう多いし、ひとりもんはお試しあれ。
日差しは強いけど涼しいので外へ出てみます。壁一面に朝顔(か何か)のツルを這わせてあって、エコだしきれい。
 レストランの前はこういうテラスになっています。ここで食べるのも気持ちいいです。
 
 海も見えます。
 
 水族館のロゴのある壁。とにかくまわり中水に囲まれています。こないだのプロジェクション・マッピングはこの壁でやってた。このロゴのお魚が南の海へ泳いでいくという趣向。
 
 「帆」がかっこいいので写真に撮ってみた。青空に映えますな。

 カフェテリアを出たら、「本日営業終了」の札がかかっていた。明るいから気付かなかったが、もう5時になってる! しょうがないので水族館を出る。今日はまだお土産屋も見てないし、ペンギンはぜんぜん見てなかったのに。
 お昼に出たのにこんなに時間がかかったのは、しょっちゅう止まって写真を撮ってたせいか。こないだのイギリス旅行でも思ったが、カメラを持っていると写真を撮るのに忙しくて、なんかちゃんと見た気がしない。だからカメラって嫌い。ここならいつでも来られるからいいが、海外旅行なんてほとんど一期一会なのにねえ。でも写真撮らないと、(記憶力ゼロの私は)すぐ忘れるというジレンマ!

かなり日が傾いてきたメインストリート。さすがにここだけは人通りがある。
駅や駐車場へと向かう人々を尻目に、私は愛車にまたがりこっちへ。海岸へ向かうのが家路っていいな。西日に向かって走る感じもいいし。
この並木道がまたいいんですよ。この写真はカメラが勝手に逆光を調整するので明るく写ってるけど、実際は昼なお暗いって感じ。恋人たちにはぴったりの場所なので、カップルが多いのが難点だけど、空いてるときならこんな感じ。
でも夜中は本当に真っ暗で、魔女の森みたいでちょっと怖いです。
いい感じに日が暮れてきました。もう少し待つとゴージャスな海の夕焼けが見られるんだけど、さすがにもう疲れたので帰る。
帰りはサイクリング道を途中で降りて一般道に入ります。夕ご飯のおかず買っていなきゃならないので、スーパーに寄るために。でも一般道でもこんなに歩道が広くてきれい。
ここから本当のサイクリングガイド

これで今日の日記はおしまい。だけどサイクリングガイドなんて書きながら、かんじんのガイドを何も書いてなかったので、西葛西に遊びにいらっしゃる方のために一言。

葛西臨海公園はとにかく広いので、徒歩で全部歩き回ったら日が暮れます。海辺を風を切って走る自転車は本当に気持ちいいので試してみて。臨海公園の駅前にも貸し自転車はあるけれど、どうせなら西葛西で借りてサイクリングするのをおすすめします。

交通アクセス

西葛西は地下鉄東西線で、高田馬場から30分、大手町駅(東京駅と直結してます)からだと15分ぐらいです。ただし快速は止まらないので、各駅停車に乗ってください。5分おきに来ますから。葛西駅と間違えないように。葛西の方が都会ですが、西葛西の方がぜんぜんきれいです。
葛西臨海公園駅はJR京葉線で、やはり東京駅から15分ぐらいです。

車の場合は首都高中央環状線の清新町出口を降りると、西葛西のサイクリング道の入り口のすぐそばに出ますが、駐車場は周囲にはないです。駅周辺には小さい駐車場がいくつもありますが、探すのも面倒だしおすすめしません。
臨海公園は首都高湾岸線の葛西ICを降りてすぐです。こちらは駅前に大きな駐車場があります。車でおいでの方は、ここに車を置いて、臨海公園で自転車を借りて、西葛西と往復するのがおすすめです。

所要時間等

江戸川区は基本真っ平らなので、老人でも子供でも、私みたいに足の悪い人でも楽しめる難易度です。「森の道」はアップダウンがきついと書きましたが、川や道路を越えるところだけなので、登りは押して歩いてもすぐです。逆に下りは気持ちいいし。
所要時間は日記に書いてるように、西葛西駅から公園に入るまで、余裕を見てトロトロ走っても片道40分。若くて元気なサイクリストなら15分ぐらいで着いちゃうかも。(バスで15分なので)
サイクリング道に入ってしまえば、車とは一切遭遇しないし、信号もないし、(特に生活道ではない川の道は)子供の飛び出しもないので、いくらでもスピードが出せます。本格的に自転車をやってる人には、長距離ツーリングとしては物足りないけど、スピードトライアルとしては最高の場所です。
ただ、ジョガーやウォーキングのお年寄りには気をつけて。自分がなってみてわかったけど、ああいう人たちはわかっていても避けられないこともあるんだから。

貸し自転車

自転車なしで来ても、江戸川区には公営の貸し自転車があります。区内の人でなくても、誰でも借りられますし、料金はただ同然ですが、お役所なので手続きがちょっと面倒です。
手続きはその場ですぐできますが会員登録が必要で、それには写真付きの公的身分証明書(運転免許証・パスポート・写真付き住基カードなど)が必要です。それ以外の身分証明書(健康保険証・会社等の身分証明書・写真付き学生証・写真付き生徒手帳・公共料金領収書など)だと、2枚が必要なので注意。
でも一度登録すればカードをくれるので、次からはカードを見せるだけです。あんまり利用者もいないみたいで、いつ行っても貸し出し用自転車がなかったことはありません。

この自転車は区内のどこでも乗り捨て自由です。たとえば西葛西駅で借りた自転車を臨海公園駅で返すこともできるので、行きは東西線、帰りはJRということもできます。

借りる場所は、西葛西の場合、駅南口に降りてすぐに見える地下駐輪場に降りていくと、事務所の窓口があるので、そこで手続きします。
臨海公園駅では公園側に降りたら、線路に沿ってまっすぐ右へ歩いて行くと、やはり駐輪場があってそこに係員がいます。

貸し自転車について詳しくはこちらのページをご覧ください。

サイクリングロードへの入り方

地図見りゃ一目瞭然ですが、地図が読めない私のような方向音痴の人のために。入り口が目立たないので、実は私も覚えるまでずいぶん迷いました。

西葛西駅から

森の道

南口に降ります。線路と直角に南北に走っている広い道路を南へまっすぐ。正面に野球場のある広い通り(都道450線)にぶつかったら渡ってすぐ右折。次の交差点(野球場の終わったところ)を渡ると、団地の建物とちょっとこんもりした緑が見えるので、渡ってすぐの登り坂になってる小道に左折すると、それが自転車道の入り口です。あとはただひたすら道なりまっすぐ。だけど、日記の中にあるマリーナをまたぐ広い橋は下に降りるためのものなので、そっちへ行かずに左の細いほうの橋を行ってください。

川の道

今の角を曲がらず、そのまま都道450線に沿って西へ進みます。次の信号を渡ると、写真にあるような分岐点があるので、左の道に入ります。どっちを通っても川には着きますが、こっちのほうが空いてて眺めがいいです。あとはやはり道なりに行くと川にぶつかるので、土手を左折してひたすらまっすぐ。

葛西臨海公園駅から

森の道

ここは目印があまりないので説明しづらいんですが、まず駅方向へ戻ります。でも公園からは出ないで、公園の外周を一周する道に入り、(駅に向かって)左へ行きます。道なりに走っていると、屋根付きの大きな門のようなものが見えて、高速道路を渡る大きな橋があるので、あとはそれを渡って道なりまっすぐ。ただし、公園から駐車場へ降りる下りの坂道を行かないでください。橋が架かっているのは駐車場や高速道路を下に見ながら園内を一周する道です。

川の道

とにかく公園内を西へ進めばいずれは川にぶち当たるのでどう行ってもいいんですが、いちばんの近道だしきれいなのは、水族館前からまっすぐ西へ進む道を通ることです。水族館を出て、ちょっと左へ進むと、上の写真の「恋人たちの並木道」が見えるのでそこをまっすぐです。あとはまた道なり。

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