このページのいちばん下へ

サイト内検索 

2014年3月27日 木曜日

身辺雑記

【貧乏人の消費日記】

消費税値上げ 駆け込み買い物記

Part1 エルゴヒューマンチェア

Part2はこっち

私が買った椅子 エルゴヒューマンプロ・ハイブリット
こうやって見るとデッキチェアに見えなくもない(笑)
オットマンは通常は座面の下に収納されている

 というわけで、恐れていた消費税値上げ。というのも、今でも節約に節約を重ねてギリギリなのに、これ以上出費が増えたらどうしよう、というので思い切って使ってしまうことにした(笑)。というのは嘘で、前々から買い換えなきゃならなかったのに、先伸ばしにしていた買い物を、この際だから少しでも安く買えるうちにと思ったわけ。
 それでも貧乏人はいざとなると萎縮して何も買えないんですけどね。つまり、うちで何がなんでも必要な買い物を、大きい順に並べると‥‥(価格はちゃんと調べたわけでもないので大まかです)

1.マンションのフルリフォーム 250~500万円

 給湯器とインターフォンのみ途中で壊れたので買い換えたほかは、築40年のマンションで、一度もリフォームをしていない。おかげで聞きしにまさるボロ具合。
 いちばんひどいのはもちろん水回りで、トイレの水はほとんど出ないし、風呂の水はけは悪いし、台所の換気扇はまったく利かず、料理をすると家中にモクモクと煙が立ちこめる。そのため、料理の時は真冬でも家中の窓とドアを開け放ってやらなきゃならない。同じ理由で火災警報器もあるのに付けられないまま。洗面台もひび割れだらけで、こっちは水漏れが心配だ。
 和室の畳も替えてない(リフォームしたら全部フローリングにする予定なので)ため、掘れて穴だらけ。敷き込みのじゅうたんはすり切れて下地が露出している。

2.ベッド 20万円ぐらい

 子供の頃から使っているベッドは、枠もグラグラならば、マットレスの皮が破れて詰め物が飛び出している。寝るたびに中身が吹き出るので、もうすぐマットレスがなくなる。
 予算が高いのはベッドは安物を使いたくないため。今度は跳ね上げ式のセミダブルにする予定。それができずにいるのは、やはりスペースが見つからないため。

3.エアコン2台 2台で工事費込みで20万円ぐらい

 うちは夏の冷房以外は使ってないのだが、夏は一度も電源を切らないでフル回転。なのにほとんど効かない。さらに消費電力がとんでもない。これは買い換えた方がむしろ安く付くのがわかっているのに、工事に必要なスペースを空けるのが遅れてそのまま。

4.椅子 8万円ぐらい

 私はパソコンに向かっている時間が(仕事も遊びも)もともと異常に長いので、椅子は酷使されてすぐに壊れる。そのため、椅子は1年~2年に一度ぐらい買い換えていたが、年々家具の搬入がきつくなるとともに、体の方も自由が利かなくなってきた。
 そのため、異例の長さ使っている今の椅子(ハイバックの重役椅子)は、張ってある合成皮革はボロボロで中身が出てるのをビニールテープで補修してあるし、座面の昇降は壊れて動かないし、なんかゆがんでしまって座ってるとすごく疲れる。おまけにパソコンモニターとテレビを兼用にしたので、よけい椅子に座る時間が増えてもう限界。

5.洗濯機 6万円ぐらい

 今のは全自動ならぬ全手動ならなんとか使える状態。それでもしょっちゅう途中で止まるので、洗濯は一日がかりの大仕事。でも買い換えないのは、今のがけっこう気に入ってるせい。

6.カーテン 2部屋で18000円

 カーテンってどのぐらいで寿命なのか知らないが、20年は保たないことがよくわかった。というのも、生地がヘタって、すだれのようにボロボロで、もうほとんどカーテンの役目を果たしていない(笑)。

7.メガネ 15000円程度

 外用のメガネをなくした。外用と言っても、家に帰るまではかけてたんだが、家の中で物がなくなると絶対出てこない魔窟なので。

 で、お財布とも相談したが、主として気力が足りなすぎて、この休み中に買い換えできたのは椅子とカーテンとメガネだけだったが、いちおう記録しておく。

 とりあえず、今後の方針として固く心に決めているのは、耐久消費財は安物買いはしないということだ。電気製品やカーテンは消費財なので別。それにくらべ家具なんかは安いのを買うのはやめた。理由は2つある。

 その1.初めて高い自転車を買ったが、あらためて値段と性能の違いについて考えさせられた。つまり、これまで1万円以下の中国製自転車しか乗ったことがなかったのに、4万円のクロスバイク買ったらぜんぜん違ったわけ。
 4倍のスピードが出るわけでもないし、4倍軽いわけでもない。でもこの微妙な乗り心地と操作性の違いに慣れてしまうと、もう元には戻れない。
 高性能ってことは、つまりストレスがないということなのだ。私は生来の貧乏人で安物しか使ったことがないが、安物は常にそのストレス(使いにくさから来るちょっとしたイライラ)がつきまとう。それがストレスフリーなだけでこんなに違うなんて! これはもうお金には替えられないっしょ。

 その2.これが最後の買い物になるかもしれないのに、あえて不便なものを買う必要がない。
 こないだの冷蔵庫搬入騒動でつくづく懲りたが、私はもう体力的に買い換えが不可能になってきている。もちろん業者とか頼めば別だけど。つまり、若いうちなら安物を買って気楽に買い換えできたが、今は壊れたとか気に入らないからと言って、簡単に買い換えはできないのだ。だいたい、私の年だと買い換えはこれが最後になる可能性も高い。(だいたいなんでも20年は使うので) そもそも、普通は高級品の方が長持ちもするしね。
 本当に払えないならともかく、無理すれば出せるレベルなら、一生不便な思いするより、老後ぐらいは楽したいよ。

 というわけで、大英断(私としては)を下したのは椅子だ。椅子はこれまでだいたい1万円以下の、だけど普通のパソコンチェアや事務椅子は座り心地が悪いという理由で、ハイバックで座面も広い重役椅子を使っていた。リサイクルショップだとけっこういいのが安く買えるし。
 でかい椅子が好きだったのは、お行儀が悪いせいもある。長時間椅子に座っていると疲れるため、私は椅子の上で膝を抱えて体育館座りをしてることが多かった。座面が小さいとこれができないので、大きい椅子がいいのだ。あとは後ろにそっくりかえって足をデスクに載せたり。ほんとにお行儀が悪いが、私が座ってばかりの生活のくせに、肩こりや腰痛とは縁がなかったのはこのせいじゃないかと思ってる。
 ところが幸か不幸か、膝を痛め、おまけに太ったせいで、こういう不自然な姿勢が無理になってきた。そしたらてきめんに腰まで痛くなったではないか。腰痛は一度やって死ぬ思いして懲りたし、膝だけでも大変なのに腰までやったら、次はほんとに車椅子だ。

 という危機感もあって、今度買うとしたら、人間工学がなんちゃらのいわゆる「高機能チェア」ってやつを買おうと思っていた。ただ、それが今まで延びたのは、座ってみたら気に入らなかったせい。だってほら、こういう椅子ってどれも奇をてらったようなデザインで、座り心地もヘンテコリンじゃない。
 家具屋で見るたびに座ってみるんだが、異常に前傾だったり、拷問椅子みたいに姿勢が固定されたり、いろんなところから変なものが飛び出してたり、わけわからん! それで私の結論としては、「おもしろいけど毎日座ること考えたらちょっとね」という感じで敬遠していた。
 でも、その後も気にはしてて、他人の椅子ブログとか見ていたらやっぱりほしくなった。だってこれだけ多くの人が高い金だしても欲しいというからには、いいものなんじゃないの? 家具屋で試したのがだめだと言っても、こういう椅子って体型や用途に応じて細かい調整ができるのがミソでしょ。要するに自分の体に合ってなかっただけなんじゃ? ただでさえ私は日本人離れした体型だし。
 もうこうなったらイチかバチか買ってみないとわからない! とあっさり決心した。

 となれば次は何を買うかってことだが、それはあんまり悩まず、適当に選んでしまった(笑)。もちろん高ければ高いほど、それなりの見返りはあるはずなのはわかってるけど、「金に糸目は付けない」というほどはお金ないので、まずはご予算と相談。
 アーロンチェアというアメリカ製のメッシュの椅子が人気みたいだけど、15万以上するな。ちょっと無理。国産もたくさんあって、こっちは似たようなのが5万円前後でも買えるけど、どうなんだろ?

 いちおうユーザーコメントや買った人のブログとかも読んだんだけど、決め手になったのは冗談みたいだが、「完成品で届けてくれて」、「今使っている椅子の下取りもしてくれる」ショップをAmazonで見つけたこと。
 まず、たかが椅子と言っても、作業場も狭いうちではひとりで組み立てなんてほぼ不可能。レビューを見ても、組み立てが面倒とか、組み立てた後の精度とかの不満が多かったから、なんとしても避けたかった。安いのは組み立て式が多いんだわ。
 同様にスペースがまったくない我が家では、椅子1つ買ったら、即1つを出さなきゃならない。それができないといつまでもベランダで雨ざらしになって、見苦しいし狭苦しくてしょうがない。なのにこのショップは、送り届けた箱に古い椅子を入れて、着払いで送れば処分してくれるという。最高じゃん! 着いたその日に処分できて、段ボールを捨てる手間も省けるし、送料だって安くないのでその分値引きと思えばありがたい。

 モノはエルゴヒューマンプロ・ハイブリットって椅子。エルゴヒューマンという名前はしょっちゅう目にしていたし、見た目、アーロンチェアそっくりだが値段は約半額。(定価134,700円を89,800円) 国産にも同じようなのがたくさんあるが、それよりはワンランク上な感じ。
 なのにこんなに安いのは、おそらく台湾製だから(笑)。製造は中国。なるほど、お得意のパクリ製品ですか。ここがめっちゃくちゃ怪しいところで、普通なら、「冗談じゃない、爆発する椅子なんかいらねーよ!」となるところだが、なんか許容してしまった。
 だってまあ、これだけ高いんだし、あれだけみんながほめてるんだし、さすがに爆発はしないでしょ(笑)。(中国で椅子の空気圧がどうにかして爆発して、人が大怪我したという事件があったのだ) 中国じゃなくて台湾のメーカーだし。
 この椅子はそのメーカーのいちばん高い椅子。エルゴヒューマンというのがブランド名で、プロってのはその高級機で、ハイブリッドというのはおそらく事務椅子とリクライニングを兼ねているからだろう。
 ここもポイントだった。あの拘束衣みたいな椅子はパソコンいじるだけならいいかもしれないが、私はここでご飯も食べるし、テレビを見てくつろいだりもする。そういうときのために、リクライニング機能があって、オットマン内蔵というのが魅力だった。まあ、二兎を追うと‥‥という不安もあるがね。
 色は本来たくさんあるようで、私はカラフルなのがほしかったが、この店のはグレーだけだった。

 搬入作業中の部屋の惨状 
 
文字通り足の踏み場もありません。隣の部屋に行くのにベランダ伝いに行くしかない。
とにかくありったけの物を部屋の隅に押し込めたらこうなりました。
椅子なんぞはベッドの上に放り投げてあるし。
普段はこれよりいくらかましです。
こちらは廊下をほぼ片付け終わったところ。
まだこの黒い本箱をどけないとならないんだが、そのためには先に中の本を移動しないとならず、
途中で力尽きた。
元はこの廊下一面にぎっしり本が積まれていました。

 まあ、私としてはずいぶん高額なバクチだったのだが、結局はもう面倒くさくなって「ままよ」という感じで決めてしまった。さて、このバクチ、幸と出るか不幸と出るか。

 注文はAmazonでポチっただけ。配達も早かった。しかし、業者が玄関前に置いた箱を見てあぜん。これ、玄関に入らないじゃない。ということは箱はマンションの狭い外廊下に置いたまま、まず中身を出して家に運び入れ、古い椅子を運び出して詰めて、今日中に宅配業者を呼ばなきゃならない。うわー!
 とりあえず梱包を解いて、椅子を引っ張り出し‥‥ん? 動かない。詰め物を全部出しても動かない。な、なんだ、この重さは!
 はい、またかって感じですが、買って初めてわかった問題点。重い! 実は大型家具ならともかく椅子ぐらいならとなめてました。椅子を通すには、うちには何か所か狭すぎて通れない「関所」があるのだが、そこは持ち上げて運ぶつもりでいたのだ。今あるでっかい重役椅子だって、十分持ち上げることは可能だし。
 だけどこれは無理。この椅子いったい何でできてるの?! 今の椅子より小さいのに、重さは桁違い。まさか全部金属かよ! カタログには30kgとあるが、体感は(筋肉が衰えているせいもあり)50kgはある感じ。うーんと踏ん張っても10cmぐらいしか持ち上がらない。これ以上がんばったら確実に腰を痛める。しかし、うちの玄関は15cmぐらい高くなっているうえ、これ、斜めに傾けないと通らない‥‥

 はい、あとはパソコンデスクの時の再現です。いや、こっちは奥の部屋まで運び入れ、また運び出さなきゃならないので、あれより大変だった。つまり家中の家具や本やレコードの詰まったクソ重い箱を大量にあっちへ動かしこっちへ動かして通路を作り、終わった後はそれをまた戻すという作業の始まり。もうつらすぎてこれ以上書きたくないけど、なんかピラミッド建設時のエジプトの奴隷になった気分でした。
 ただこの作業中に大発見! 荷物運びをしていると、当然のように腰が強烈に痛くなるんだけど(膝は普段から痛いからもう気にならない)、「もうだめ!」となって、思わず搬入途中のエルゴチェアに腰を下ろすと‥‥楽じゃん! 腰めっちゃ楽! というか、足腰にたまった疲れがすーっと抜けていくような‥‥すげー、この椅子すげー!と、デスクまで運ぶ前に89,800円の威力を実感した。あー、運搬苦しいけど買って良かった。

メカメカしくてメタっててめっちゃかっこいいっすね。重いけど。

 というわけで、今はその椅子に座ってこれを書いているんだが、あのすごい威力は腰がめちゃくちゃ疲れてたり痛くないとそれほどは感じられない。長時間じっと座っていれば疲れるのは普通の椅子と同じ。だけど、はっきりこうと言えない細かい部分がすごい快適、なのは自転車の時と似てるかも。
 たとえば、体に当たる部分は全面メッシュ張りで、これも不安の種だった。私、化繊アレルギーなんでかゆくなるんじゃないかとか、堅そうに見えるので、肌に食い込むんじゃないかとか、逆に柔らかかったらすぐに切れるんじゃないかとか。
 しかし、このメッシュの肌触りと弾力と柔らかさがちょうどいい感じで、前の椅子(クッションがヘタってたせいもあるが)よりぜんぜん座り心地いいじゃん! 丸い腰を支える部分もいい感じだし、肘掛けも使いやすいし。まあ、夏になってみないとお肌への影響はわからないが、見た目も涼しそうで、いいかも。でも絶対私が使ったらすり切れそうなので、(椅子の上で体操とかするし)なんかカバーをかけるべきかな。
 数日使った感想としては、ハイブリッドでもどっちかというとリクライニング寄りな感じ。後ろにそっくりかえってくつろぐにはすごくいいのだが、パソコン打ってるとちょっと浮く。これはチルド機能(座面を前傾にする機能)があるので、そうすればいいんだろうが、いちいち調節するのが面倒くさい。というのも、私はしばらくキーボードに向かってカチャカチャやっては、そっくりかえってそれを眺めるというのの繰り返しなので。まあ、これもあれこれ調節すれば妥協点が見つかるかも。
 とにかくこれはいちおう正解。あとはどれだけ長持ちするかだが、今の時点では何も不満はない。
 あ、重いのはやっぱりあれかも。椅子を引いたり逆に近づけたりするのがめちゃ大変なんだよね。うちの床がでこぼこなせいだけど、重いせいもあってよけい。これも普通の人はそんなに動かないんだろうが、私はしょっちゅうその辺をゴロゴロ動き回るくせがあるのだ。
 あと、私はよくやるんだが、このキャスターで足轢いたら、おそらく足の骨砕けるだろうな。それを思えば動きにくい方がいいのかも。とりあえず、重くて頑丈なのは壊れにくそうでいい。(以前、椅子の足がぽっきり折れたこともあった)

追記

 オットマンについて書いてなかったので追記。これがこの椅子の特徴だったのに、このオットマンは完全に外れだった。Amazonのレビューで、誰かが自嘲的に「短足なんでちょうどいい」みたいなことを書いていたが、私は逆に足が長すぎて、オットマンを広げても足が床に付いてしまう(笑)。(オットマンの長さや位置は調整が利かない) 意味ねー! 座面を最大まで上げて、リクライニングも最大にすれば、なんとか足が持ち上がるが、それでも変な所を支えてる感じで、非常に不安定だし疲れる。ついでにこのオットマン自体もなんかグラグラして落ち着かない。オットマンぐらい別に買うべきだったね。
 しょうがないのでオットマンを使うときはそこに足の先を載せて、膝を抱えたり、あぐらをかくような姿勢で使っているが、これだとかなりの体重がかかるので、確実に壊れると思う。これはちょっと困りますね。私でこうだから男性はほとんどが使いにくいはずで。台湾のメーカーだからサイズも東洋人サイズなのかな?

Part2はこっち

 このページのいちばん上に戻る

ひとりごと日記トップに戻る

inserted by FC2 system