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プレゼンテーション Do's and Do-nots

発声
× 小声でボソボソ。→ 聞こえないし退屈する。
× どなる・叫ぶ。→ うるさい。
 声の大きさはいちばん後ろの席の人に話しかけるつもりで。胸を張り、お腹に力を入れて、肺の中で声を響かせるようなつもり(歌を歌うときの要領)でしっかり声を出す。喉だけでしゃべらない。

スピード
× 早口で一気にまくしたてる。→ 聞き取れないし、雑で投げやりな印象を与える。
× つっかえつっかえノロノロとしゃべる。→ 聞いてるほうは飽きるし、頭が悪そうに見える。
× 単調に同じスピードでしゃべる。→ 眠くなる。
 スピードに緩急を付ける。重要な部分はゆっくり、比較的重要でない部分は早めにしゃべる。ひとつの文の中でもスピードに変化がある。全体的には聞き手のことを考え、普通にしゃべるときよりゆっくりめ。

視線
× 宙の一点を見つめてしゃべる。→ いかにも暗記している感じで、聴衆は無視されているように感じる。
× キョロキョロと視線が定まらない。→ 見ている方も落ち着かず、信頼できない印象を与える。
 ゆっくりと聴衆を見回すように、ひとりひとりの顔を見ながら。

姿勢
× 硬直して直立不動。→ 見ている方も疲れる。
× フラフラと落ち着きなく体を動かす。→ 自信がなく信頼できない印象を与える。
 足を肩幅より少し広く開いてまっすぐに立ち、あごを引き、肩の力を抜き、胸を張り、背筋をのばす。手は軽く教卓の上に置く。

ジェスチャー
× 不自然なわざとらしいジェスチャー。→ 無理をしているのがバレバレ。
 ジェスチャーは無理に付けない。肩の力を抜き、話している内容に気持ちが入れば体は自然に動く。

暗記
× 原稿から目を上げずにしゃべる。→ 単なる朗読でスピーチではない。
× 原稿をチラチラ見るたびに話が途切れる。→ 見ているほうはイライラする。
○ 原則は全文暗記。たとえ原稿があってもなしでしゃべっているふりをするのが原則。
  → 見ているとわかるが、明らかに読んでいる人のスピーチは空々しく聞こえ、真剣に聞く気になれない。また、暗記ができている人ほど余裕が生まれ、発音など他のことに注意するゆとりができる。

服装
× だらしない印象を与える、または奇をてらった服装。→ 大学の授業や口頭試験はあらたまった場であり、大勢の人の注目を集める場である。ストリートではかっこいいと思える服装も場違いで違和感しか与えない。
 ドレスアップしてくる必要はないが、普通の学生らしい服装。

ど忘れしたり言い間違ったら
× 頭をかいてヘラヘラ笑ってごまかす。→ ふまじめな印象を与えるだけ。
× 青くなってパニックになる。→ 見ているほうもハラハラする。
× ‘Sorry.’とあやまる。→ あやまるほどのことではない。
 たとえ失敗しても、平然と何くわぬ顔をして、落ち着いて言い直す。忘れたときは原稿を見てもかまわない。→ ニュースのアナウンサーがトチったときの要領。

オーディエンスとして
× 眠る。おしゃべりする。内職する。人が話している最中に遅刻して入ってくる。(特に試験のときは話者の気が散るので途中入室禁止)  → 教壇の上からはひとりひとりの様子が驚くほどよく見える。無視されるのにもう慣れている教員と違って、学生はまじめに聞いていない人がひとりでもいると動揺し自信を失う。仲間の足を引っぱるようなことはやめよう。逆に、真剣に聞いてうなづいてくれたり、笑うべき所で笑ってくれると、話者は大いに勇気づけられ、スピーチにも熱がこもる。
  聞くことも大事な勉強。必然的に大量の英語を長時間聞くことになるが、これはリスニングのいい練習にもなる。他人の発表の時は、自分の番じゃないからと気をそらさず、真剣に聞くこと。

その他気をつけるべきこと
× アナウンサー口調 → 英語が得意な人が陥りやすいミス。一見、立て板に水で流暢だが、感情がこもっていないので、事務的で冷たい印象を与える。多少たどたどしくても、自分の言葉でしゃべっているという印象を与えるほうが誠実に見えて得。それには言葉に感情を込めること。
 スマイル → ニタニタしながらしゃべるのは禁物だが、笑ってほしいところでにっこりすると、聴衆も緊張がほぐれ、話に引き込まれる。
 明るく元気 → どんな場合も明るく元気に見えるほうが得。深刻な話で何も無理して明るくする必要はないが、少なくとも力強さは必要。陰気くさいのは共感を呼ばない。

プレゼンテーションの練習

 英語の発音は誰でも、長時間練習すればしただけ上達する。そのためには、授業内の練習だけでは足りない。家庭や大学の空き時間に声に出して練習することが必要。その際、広い場所で大きな声を出し、誰か批評をしてくれる聞き手がいることが望ましい。クラスメートといっしょに練習することを勧める。
 暗記は必須である。読んでいることが明らかなスピーチは大いに興を殺ぐ。暗記ができているかどうかは練習量の目安でもある。

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