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2013年4月6日 土曜日

身辺雑記

新しいパソコンとテレビとブルーレイがやって来た
――家電で未来にタイムスリップした話――

ジャーン! っていうか、机がはげちょろけなのと壁が汚いのは勘弁してください。どっちも30年ものなので。

 どうもご無沙汰しております。そのご無沙汰の原因のひとつがこれだったわけで、パソコンとテレビ(とついでにブルーレイディスク・プレイヤーとスキャナー・プリンター)を買い換えたので、新調記念の日記。

買い換えに至った理由

 というのも、これまでうちはテレビはまだアナログのまま、パソコンはWindows2000のまま使っておりまして、テレビが1987年製だから26年前のものパソコンはWindows2000だから13年もの、ていうか、普通そこまで使い続けないわな。テレビを10年ぐらい使う人はいるが、26年というのはちょっとした記録だし、パソコンなんて普通2、3年ごとに買い換えるし。
 理由は単にいつものビンボーというのに尽きる。そりゃー、私だってね、金さえあれば最新型がほしいですよ。これでも電気製品はけっこう好きなんで。でも延々と後回しにされてきたのは、やっぱり立て続けの海外旅行でお金を使い果たしてしまったせい。
 あと、テレビはどうせほとんど見ないのでどうでもいいということと、パソコンは古かろうがなんだろうが曲がりなりにも動いていると、おいそれと買い換える気になれないというのもある。新しくすれば絶対あれやこれやのトラブルが頻発するのは目に見えているし。
 ところがそうも言ってられなくなったんですわ。まず、テレビはデジタル化してしまったということ。うちはケーブル局がデジアナ変換してくれたのが入るので、まだ地上波だけは見られるんだけど、やはり人のうちとか店頭で今のテレビを見ちゃうと、あまりの違いに泣けてくる。
 と言いますのも、うちは難視聴地域(高層ビルやマンションが建ち並ぶところなんで)のため、昔からケーブルテレビなんだけど、その画質が最初からなぜかめっちゃ悪かったのだ。アンテナテレビよりぜんぜん悪くて、いつでも雨が降ってるみたいにザラザラのボケボケ。(もしかしたらうちのモニターかチューナーのせいかもしれないけど、元々テレビにまったく興味ないので気にしてなかった) 私は最近じゃテレビはほとんどサッカーぐらいしか見ないんだが、ピッチの選手はロングだと、画面に顔をくっつけても虫が這ってるようにしか見えず、もちろん顔や背番号の見分けもつかない。(実況のアナウンスとポジションと、あとは動きの癖だけを頼りに見ている)
 あと、デジタル化したら地上波はかろうじて見られるんだけど、BSが見られなくなってしまった。サッカーの中継のほとんどはBSでしかやらないので、これも痛い。
 それでもパソコンのことがなければ、きっとあと10年ぐらいはこれで我慢したんだけどね。

 どうにもならなくなったのはパソコンのほう。まずはマイクロソフトがWindows2000のサポートを終了。当然ながら他社のアプリも次々サポートを打ち切る。いちばん困ったのはウイルス対策ソフトで、サポートを切られるともうウイルス情報の更新ができない。
 そう訴えたら弟がXPを恵んでくれたんだけど、原因はなんだったか忘れたが、とにかくうまくインストールができず、そのうちCD-ROMドライブが壊れて、インストール自体が不可能になってしまった。
 あとはもう次々できないことが増えていくばかり。これが9801とかの昔なら、アプリが古いことさえ我慢すれば、同じPCを10年使い続けることは十分可能だったし、私は実際そうしていた。
 でもそれはインターネットがなくて、自分ちのPCの中だけで自己完結していたからできたことで、今はそうもいかない。まず第一にウイルスに対する防御がなくては恐ろしくてメールも開けないし、ネットのブラウズもろくにできない。フラッシュとかのアドオンも最新版が入れられないから、動画を開こうとしても開けない。しまいには画像も表示されないものが増えてきた。
 おまけにディスプレーの解像度が低すぎるからか(これだって元はナナオの高いやつだったのに)、ウェブサイトを見ようとしても、思い切り画面からフレームがはみ出してたり、広告が邪魔で何も見えないようになってしまった。
 サイトの閲覧だけじゃない。自分のサイト管理でも困った。なぜか自分のサーバにファイルをアップロードできなくなってしまったのだ。おまけにメールの送信もできなくなった。どっちも設定はまったくさわってないので、何かのアプリが古くなりすぎて、対応しなくなったのだろう。

 それでもなおがんばる気だったんだけどね(笑)。最大の問題はPC本体がもう寿命でいかれてきたってこと。なにしろ電源を入れても30回に1回ぐらいしか立ち上がらない。それもぜんぜん動かないならまだしも、ときどきは動くというあたりがイライラする。よって、動くかどうかはその日の運次第。30分ぐらい電源入れては強制終了を繰り返し、やっと動き出す。(なぜかリセットしたのではだめ。途中で止まるからしょうがなく電源を切って、また入れ直す) Windows画面が表示されてもまだ安心できない。あせってアプリを立ち上げると、必ずフリーズするので、安定するまでそのまま15分ほど寝かしておく(笑)。シャットダウンするときも同じ。アプリを閉じてからすぐにシャットダウンすると必ずフリーズするので、これも何度もやり直すか、切れて強制終了することになる。
 そんなこんなで、もうPC触るのもめんどくさくなって、メールチェックすら怠っていたが、これでは仕事に差し支えるっていうか、すでにめちゃくちゃ困っていたので、弟に相談した。

なんか黒ばっかりで殺風景なのでベルーガたんを載せてみました
見づらいが横にあるのがブルーレイ

ハードウェアのこと

 これも毎回あとから後悔してるんだけどね。弟に作らせるんじゃなく、メーカー品を買った方がどんなに楽かって。というのもうちの弟は根っからのコンピュータ狂いでそもそもこういうのが好きだし、安く作ってくれるのは確かなんだが、その代わり、うんざりするほど(こっちが素人なことについて)イヤミを言われ、恩に着せられ、ハード以外のことはすべて自分でやらなきゃならない。メーカーのパソコンなんて、箱から出して配線してスイッチ入れればすぐに使えるんでしょ? ソフトまで全部入ってるんでしょ? それを思えば多少多く払ったっていいわ。
 今回は特に、アプリはすべて買い換えないとならない(OSはWindows7にしたのだが、2000用のアプリは7では動かない)ことがわかっていたので、よけい全部入りのメーカー品にしようと思った。昔のFMVなんて、入ってるアプリだけで元が取れたもんなー。ところが弟が言うには、最近はそれほど甘くなくて、アプリも体験版だったりで、結局、買わなきゃならないと言う。なーんだ。
 それに、弟に作らせるといいこともあって、壊れた場合、さすがに責任を感じるらしくて出張修理に来てもらえるのだ。まあ、それもさんざん恩に着せられたあげくのことだが、少なくとも電話は通じるし、切羽詰まって電話してもサポートにつながらないなんてこともないしね。ほとんど何もしてくれない(のが事実)とはいえ、万一の時泣きつく相手がいるだけでも違う。それにパソコンやってると泣きたいことは数限りなくあるし。

 というわけで、またも弟に依頼した。何がいいかなんてわからないから、全部おまかせ。とりあえず、10年たっても使えるように最先端のバリバリのマシンがほしいと言った。華麗な3Dグラフィックのゲームがグリグリ動くようなやつ。
 思案したのはディスプレー。ディスプレーもまた寿命で、なんか立ち上げ時に画面が二重に見えるようになってきたから、こっちも買い換えなきゃならないのだが、ならばテレビ兼モニターになるやつを買おうと思い立った。ただでさえ、うちは足の踏み場もないんだから、そこに(いくら薄型になったとはいえ)ディスプレーを2つ並べるなんて愚の骨頂だし、お金ももったいない。そこでテレビも弟に選んでもらった。

 そこでやってきたのがこちら。今回は完全な自作じゃなくて、既製の製品に手を入れたものらしい。だけど、中身はすっかりいじくりまわしてあるから、メーカーの保証は受けられると思うな、だそうだ。
 届いたのはヒューレットパッカードのProliant ML110 G7という、なぜかPCじゃなくてサーバー。はあ? PCとどこが違ってどういう利点があるのかは知らない。とりあえず、立ち上げ時に内部チェックが長いので、普通のパソコンより立ち上げに時間がかかることだけ。それでも前のにくらべれば、飛ぶように早いけどね(笑)。
 お値段はテレビの録画用の外付けハードディスクと、ケーブル類その他もろもろをひっくるめて58400円なり。

アプリケーションのこと

 で、パソコンはきたが、これだけではまだただの箱である。OSだけはインストールしてくれたが、あとはなんにも入ってない。これがいやだからメーカー製がいいと言ったのに、弟のやつ、人の言うこと何も聞いてないな。パソコンというものはとにかくいらないゴミがたまるもので、ここまでまっさらだと感動的で、これを汚したくない気もするが、それじゃ何もできないので、アプリのインストールを始める。

 最初は未練がましく、手持ちのソフトで使えるものがないかといろいろ試してみた。せめてATOKぐらいは古いのでも使えるんじゃないかと思ったら、ほとんどのソフトで使えるものの、マイクロソフト製品のみ、古いATOKを認識しない。つまり、Officeはもちろん、メモ帳になんかメモろうと思っても、日本語は使えないわけだ。徹底してるな、マイクロソフト(苦笑)。
 だけど意地でもマイクロソフト製品は使いたくない私はここで思案。ATOK単体と一太郎の最新版とでは数千円の違いだなー。今どき一太郎なんか使ってる人は誰もいないだろうし、私自身ここ何年もワープロなんて使ってないが、二太郎の時代から一太郎ユーザーの私は、一太郎で作った文書が大量にあるのだ。もちろんWordやなんかでも読めるんだろうが、試験用に作った細かい表のテンプレートとか、ほんのわずかずれても使い物にならないし、やっぱり一太郎でないとだめだ。というのでワープロは一太郎を購入。

 問題はOfficeだよなあ。私はいらないけど、大学から来る文書や学生が送ってくるレポートはWordやExcelで書かれているし、やっぱりこれもないと仕事に差し支える。フリーウェアで使えるのないのかな。と、弟に相談したら、読むだけならOfficeの体験版を入れればいいと言う。試用期間が過ぎると保存はできなくなるが、読むだけなら大丈夫なんだって。よしっ、それでいいや。
 ほんとはWordやExcelで書かなきゃならないこともあるのだが、そんなのは年に数回だし、それこそ大学のパソコンを借りるか、ネカフェでも行けばいい。年に数回しか使わないものに何万も払えるか。

 同じ理屈で私が不要だと思うのがプリンタ。なんでもデジタルで持っていればすむ時代に、私がプリントするのはほとんど前後期の試験問題と大学に提出する書類だけ。なのに、プリンタインクってすぐになくなるし、バカ高い。プリンタメーカーって本体はただ同然で売って、インクや消耗品で儲けてるってホント? 印刷なんかUSBに入れてコンビニに持って行けば、10円でプリントできるのに、何千円も出してインクカートリッジ買う必要はまったく感じない。
 プリンタは買ったが、これは安かったのでスキャナとして使うためだ。(コピー機能もあるが、これも隣のダイソーで5円でコピーした方が安いしきれい)

 実を言うと、私が必要なソフトウェアでいちばん高価で、買うことを考えてビビっていたのは、なんと電子辞書。いや、もちろんポータブルの電子辞書も持ってますよ。だけど、あんなのキーボードがちっちゃすぎて打ちにくいし、画面もちっちゃすぎて用例が少ししか見えないし、大量に高速で辞書を引く必要のある私は使いにくくてほとんど使ってない。
 もちろんインターネット上の辞書サービスもたくさんあるが、英語の辞書はどれもちゃちくて安いやつばかりで、とてもじゃないがプロが使えるものじゃない。
 そのため私はシステムソフトの電子辞書をパソコンに入れて使っていたのだが、これがWindows7では動かないんですわ。しょうがない、仕事で必要なものだから買うしかないかと思ったが、最低限必要な3冊だけでも、Amazon価格で42488円! これは痛い! 痛すぎる!
 ならば有料で使えるネット版はどうかと思ったら、1年の会費が1万円。うーむ、システムソフトのは10年以上使ったんだから、やっぱり買ったほうが得か。これまた弟にこぼしたら、EPWING(辞書のデータ形式)ならWindows7でも読めるでしょと言われた。いや、システムソフトの辞書シリーズはEPWING互換だけどそのものじゃないんです。すると、システムソフト製の辞書をEPWINGに変換するツールがあるという。こちらのページのdessedというフリーウェアがそれ。
 さっそく見たが、ダウンロードページにはソースだのコンパイル方法だのが書かれてて、もう見るからに私みたいな素人お断りの雰囲気だけど、幸いWindows用はバイナリが用意されていて助かった。
 システムソフトのCD-ROMに入ってる辞書をこのソフトにかけてみたら、はい、きれいにEPWINGに変わりました。そしてそれをやはり同じ作者様が提供しているEBWinというソフトで読んでみたら、システムソフトのビューアとほとんど変わりないというか、あれより高性能じゃないか。最近のフリーウェアってすごいなあ。

 「最近のフリーウェアってすごいなあ」と思うことは他にもたくさんあった。ウイルス対策に以前はNorton Utilitiesを入れていて、これがまた重くて高くてめんどいソフトウェアだったのだが、ウイルスソフトって今はWindowsに純正で付いてるの? じゃあ、あれ買わないですむの? やったー! いや、Nortonだって出た当時は神だったんですけどね。最近はめんどくさいとしか感じなくなった。OS入れ替えたりすると、おそろしく面倒な手続きをしないと継続して使えないし。
 でもパソコンの保守管理をするアプリはほしいなあと思って探してみたら、海外のフリーウェアだけど、Glary Utilitiesというのを見つけた。これがなんと使い勝手も機能もNorton Utilitiesにそっくり! これがタダ? しかも完全日本語化されてるし。すげー!

 次に探したのは画像ビューア。私は自分で撮った写真は少ないが、ネットで拾ったかわいい動物の写真とか、バンドの写真とか、映画のスチルやポスターとか、英国の風景写真とか、いっぱい集めてるので、それの管理にどうしても必要。
 これまでずっと使っていたのはArt Viewer Liteというシェアウェアで、シンプルだけどすごく使いやすくて見やすくて好きだったのに、Windows7には対応してないし、更新も止まっているみたい。でも画像ビューアなんていちばんポピュラーなソフトだからいくらでもあるだろうと思ったのだが‥‥いくらでもありすぎて探すのが面倒なばかりか、どれも一長一短なんだわ。
 ただのアルバムなら、7のエクスプローラが今ではサムネイル付きの画像ビューアの役割もしてくれる。でも私はワンクリックで元画像が見れて、ワンクリックで次々めくれるような機能がないとだめなの。
 それで評判のいいやつっていうんで最初にダウンロードしたのはGoogleが提供しているPicasaってソフト。これはすごい。これまた無料とは信じられないほどすごいが、すごすぎて普段写真をパラパラ見るのに使うには重すぎる。だって、開いただけでパソコンに入ってるすべての写真のサムネイルがだーっと出てくるんだもの。(表示方法を変えるやり方もあるんだろうけど、とにかくでかすぎて探すのも面倒。
 これほどすごくない、個人が作ってるフリーウェアもいくつか落としてみたけれど、どうもしっくりこないのばかりで、さんざん探してやっと見つけたのがVIXというフリーウェア。シンプルだけど必要なことはなんでもできて、細かいカスタマイズもできる優れもの。

 よーし、次はサイト管理用のソフトウェアだ。これは以前はIBMのホームページビルダーを使ってたけど、ホームページビルダーってなんか初心者っぽくてかっこわるいし、こういうのこそフリーウェアでありそうだと思って。そしたら確かにあることはある。すごく高性能なのもあるんだけど、ホームページ作成ソフトとか、CSSを書くソフトとか、FTP(ファイル転送)ソフトとか、画像やロゴの加工ソフトとか、みんな単機能で、ホームページビルダーみたいな統合ソフトって、さすがにフリーではないのね。探せばあるのかもしれないが、さすがにもう力尽きた。
 そうやっていろんなソフトを試用しているうちに、やっぱりホームページビルダーってよくできてたよな、と思い直した。あれだけたくさんの機能をうまくまとめて、素人でも使えるようにしてあるのってすごくない? 値段も安いし。というわけで、やっぱり買うことにした。でも、いつのまにかIBMじゃなくなって一太郎のジャストシステムから出てるのね。なんか今回はジャストシステムにばかりお金を落としているが、大好きだったメーカーだからいいや。

 アプリケーションでは仕事とはまったく関係ないけど、動くかどうか心配だったフリーゲームのElonaがちゃんと動いたのもうれしかった。なにしろもうかなり昔のゲームだし、なんかあんまり聞き慣れない言語で書かれてるし、とっくの昔に更新も止まっているので、プレイできなかったら悲しいなと思っていたので。
 高度なプログラムは無理でも、むしろうんとシンプルなフリーウェアはサクサク動いたりするんだよね。ただ、古いゲームとかは高速になりすぎて、アクションゲームでほとんどプレイ不能になってしまったのもある。

シャチくんもいるよ。テレビがずいぶん小さく見えるけど、実際は机の向こうにさらにテーブルを置いて載せているので、かなり奥にあって遠近がついてるから。あとシャチくんがでかすぎるから(笑)。鴨川シーワールドで買ったこれらのぬいぐるみは本当にリアルで、そのくせ可愛くて手触り抱き心地が良くて、ずっとお気に入り。最初は「白いから汚れる」と遠慮してたのに今じゃべたべた触りまくり。
デスクトップの壁紙はいつもは上の「月に猫」なんだけど、真っ黒だと自分がくっきり映り込むのに気づいて(笑)、大好きなグレンコーの壁紙に変えてみました(壁のカレンダーもグレンコーなんだけど)。と思ったら、自分はおろかシャチくんまでしっかり映り込んで、グレンコーの谷間からシャチが顔を出すというシュールな絵に。

Windows7のこと

 もちろん、もうWindows8は出ているのだが、安定性のためだろうか、弟が入れてくれたのはWindows7。いろいろ劇的に変わったということは聞いてたが、とりあえず触ってみての印象。ああ、もちろん私はパソコンにはまるで無知なおばさんだし、あくまで素人の印象です。それと12年も前の世界からタイムスリップしてきた浦島太郎だってこともお忘れなく。

 これはWindows7だけじゃなく、そのアプリ全般にも言えることだけど、何かにつけて感じるのは、ユーザーを素人扱いして、なるべくデフォルトのまま使わせようとしているなってこと。確かに私みたいな素人が知ったかでいじくると、パソコンの調子がおかしくなることが多いというのは理屈としてはわかるけど、下手にキャリアだけは長い私なんかは、使いにくくなったなーと感じてしまう。
 普通、っていうか私の常識だと、新しいOSとか新しいアプリケーションとかを入れたら、まず第一にすることは自分の好みでカスタマイズして見やすく使いやすくすることだと思うのよ。ところが、そもそもその設定画面に行き着くのが面倒になってるソフトが多いし、いじれる部分も減っている。わざとユーザーから隠してるっていうか、パソコンのブラックボックス化が進んでいるなあと。
 たとえばの話、DOS時代のパソコンは私でもある程度仕組みや中身がわかったし、自分で増設とかもできた。プログラムがどういう挙動をしているのかも、おぼろげながらわかった。なのに、Windowsになってそれが見えなくなって、その傾向が年々進んでる。なんだかWindowsがMac化しているというか。今のMacは知らないが、昔は遊び感覚で誰でも楽しく使えるMacと、ある程度知識や勉強が必要なDOS/Vという感じだったからね。

 これに関して特にひどいと思ったのは、ホームページビルダーで何かするたびに出てくる有料サービスの案内。普通こういうのは最初だけで、「以後この画面を表示させない」というチェックボックスが付いてるものでしょうが。なのにそのチェックボックスがないの。探し回ったら設定画面の無数にあるオプションのひとつにあった。
 このソフトがターゲットにしているような、パソコンに疎いけどホームページを作りたい商店主のおじさんとか、趣味のサイトを公開したい主婦とかじゃ、こんなの絶対気づかないよ。フリーウェアなら毎回広告が出るのはわかるよ。だけど有料のアプリでこれやるか? 金取ってまで広告見せるか?
 これほどひどくはないけど、カスタマイズしないことにはとてもじゃないけど使えないってアプリでも、その設定がすごくわかりにくいところにあるのが本当にイライラする。

 それでもすごいとは思いますけどね。特にエクスプローラはすごい変わりようで、上にも書いたように画像も見れるし、ビデオのサムネも見れちゃうなんてすごいね。前のPCだったら確実にこれだけでもフリーズしてたけど。これ自体がひとつのブラウザみたいだ。
 その反面、しょっちゅう使うツールバーがなくなってプルダウンメニューになってるとか、パスを表示するにはいちいちタスクバーをクリックしなきゃならないとか、フォルダ間の移動が面倒だとか、私が絶対必要だと思うものが冷遇されてるのがいやなんだけど。

 あと、人によっては不評だけど、私はすごく気に入ったのはエアロなんとか。ウィンドウを画面上で揺さぶると他のウィンドウが消えたり、画面の縁にひっついたりする機能。これは便利よ! 普段からたくさんウィンドウを開いて作業をしている私は、こっちを広げたり、あっちを動かしたり、ひんぱんにやるから。ドラッグ&ドロップをよく使う私は、画面が2分割できるのも使いやすい。っていうかこんな機能、ワープロとかではずっと前からあったのに。

 それでも全体的な使い勝手は、以前のボロパソコンからくらべれば雲泥の差。どこまでがマシンの威力で、どこからがWindowsの力なのかわからないけど、とにかく早い! 電光石火に早い! 昔なら画像が大量にあるページを開いただけでフリーズしたのに、画像どころか大量の動画を同時に走らせても余裕。(以前はYouTubeの動画でもでも見ている途中に固まった)
 当初の目的だった「華麗な3Dグラフィックがグリグリ」はまだ試してないけどね。実はまだ『シムズ』もあきらめてないし、それより『スカイリム』がやりたかったのだが、徹夜上等だった若い頃ならともかく、今あんなもの始めたら仕事にならないしなー。

 あと、毎回パソコンやOSを新しいものに変えるたびに、各種接続設定が面倒くさくて、いつも一度じゃつながらなくて死にたくなる。主としてメール (サーバもアドレスも違うのをたくさん使ってる)とサイト転送(前に同じ)設定だけど。だから、今回もそれを覚悟して始めたら、なんの問題もなくスラスラ進んで驚いた。ああ、それを言ったら、以前はアプリのインストールだけでも、途中で止まったり、「インストールに失敗しました」とか出ることはよくあったのに、そんなのも一度もなかったな。確かに少しは進化しているみたい。

メイリオのこと

 実を言うと「Windows7にして本当に良かった!」と思ったのはフォント! それも今皆さんが(Windows Vista以降のマシンをお使いならば)見ているこれ。(と、ちゃんとCSSで指定したはずなのに、大学のWindows7パソコンじゃ出ないじゃないか! うちのマシンではちゃんと出るのに。あー、もうなんかわかんない!)
 メイリオ! これはWindows Vistaからマイクロソフト製品に搭載された新しいフォントなのだが、そんなこと知る前に「ええーっ!」と叫んだ。
 何かというと、ネットでいろんなソフトを探しているとき、たまたま迷い込んだブログですごいきれいなフォントを見つけたのだ。画面解像度が上がったせいか、なんかサイトの文字がどれもカクカクしてドット丸見えで、すごい見にくいと思っていたのに、まるで別世界のこのなめらかな描線! あのビジネスライクでカクカクして味も素っ気もないMSゴシックにくらべ、適度に丸っこい優美なフォルム! 丸ゴチってふざけてるみたいに見えて、バカにされてるような感じになるが、これは品も良くすっきりして知的な印象!
 なんなんだ、このフォントは!? 絶対ほしい!!っていうか、自分のサイトもこのフォントにしたい! というので調べたらそれがメイリオだったわけです。まあ、自分のマシンで表示できるんだから、自分のパソコンに入ってるということはわかってたんだけど、それがWindows純正フォントだったとは!!!

 私が何を感動しているかと言いますと、インターネット以前、自分のパソコンの中だけでこの日記を書いていた頃は、めちゃくちゃフォントにも凝ってたんですよ。記事ごとに雰囲気に合わせたフォントを使って、タイトルとかは文字飾りとかもめいっぱい使って。フォントもいっぱいコレクションしていた。
 ところがネットに公開するようになってから、それをすべてあきらめないとならなかった。どんなマシンでも表示できるようにするには、フォントは一般的なやつしか指定できないし、そもそもフォント指定自体がいやがられたし。だけど、Windows純正ならなんの問題もないじゃない!
 と言って、いくつもあるCSS(ウェブページの書式を記述したファイル)をせっせとメイリオ指定に書き換えてから気づいたんだけど、何もCSSなんか書かなくても、ブラウザのフォントをメイリオに指定すればすむことでは? まあ、それでもまだネットじゃあまり見ないので、知らない人もいるかもしれない。いや、IEでは純正でこれなのか?(使ったことないので知らない)
 残念ながらVistaより前のWindowsには入ってないのだが、今では無料でダウンロードできるそうなんで、XPの人もぜひ入れてみて。

 今言ったように、私はずいぶんフォントも集めたのだが、これ!というやつはなかったのよね。どれも一長一短で。だけど、メイリオは全面的に好み! おまけに劇的にきれいというので、本気で惚れたフォント・フェチの私。自分の日記もフォントが違うだけでぜんぜん印象が違うよ!

 実際にブラウザで見るとどれぐらい違うのか、同じぐらいのサイズで比較してみました。
多少にじんでボケてるのは画像処理の関係上で、実際はどっちもこれよりはきれいに見えます。
すでに持ってる人にはどうってことない違いかもしれないけど、これ初めて見たときは飛び上がりました。

 ところで上の画像に英文の名前を付けるため、これの英字綴りはどうなってるんだろう?と調べたら、これって日本語のMeiryo(明瞭)なんだね。それがなぜかメイリオと訛ってるのは、Tokyoがトキオになるようなものか。(リョウとかキョウという音は外人には発音できない。日本語フォントなんだから関係ないと思うんだが) やっぱりダサいわ、マイクロソフトって(笑)。

テレビのこと

 テレビはPanasonicのTH-L32ET5。価格ドットコムで値段を見たら、最初は10万以上してた機種だが、もう生産終了なので安くなって楽天で49800円。弟が選んだのは東芝のだったのだが、それがタッチの差でどこも売り切れてしまったのでセカンドチョイス。
 だから値段は安かったがけっこう高級な機種。デジタルテレビ単独で買うんだったら、私は3万円ぐらいの安いのでいいやと思ってたんだが、これをパソコンのモニターに使うとなると、画素数が少なくては見られない。画面サイズは32インチ。画素数は1920x1080。それでも専門のモニターほどは鮮明じゃないが、とにかくでかくて画面が広いのは、家同様デスクトップもごたごたで散らかりやすい私はうれしい。

 届いたはいいが、今度の問題は置き場。今あるテレビのところに起きたかったんだが、サイズがかなり大きくなるから、それには重たい家具やスピーカーを移動させなきゃならなくて、ちょうど(搬入のための場所を作ろうとして重い段ボール箱を持ち上げて)腰を痛くしたばかりの私にはとても無理。
 幸い、今までパソコンのモニターを載せていたテーブルはかなり大きいので、そこに載せてみたらギリギリではまった。なんか画面がでかすぎ、椅子から近すぎて、めまいがするがしょうがない。

 というわけで、パソコンだけでもかなりの浦島太郎でびっくりの連続だったのだが、それより驚天動地の驚きなのがテレビである。なにしろこちらのブランクは26年だから! 26年前からタイムスリップしてきた人が今の薄型ハイビジョンテレビを見せられたところを想像してみてください。いや、もちろん私だって人様の家や電気屋の店頭で見て、知ってはいましたよ。だけど、自分の家で見るのとあまりに違いすぎるので、なんかSFでも見てるみたいで(笑)、現実のこととは思えなかったんですわ。それがいざ自分の家に入ってくると「うひゃー!」という感じです。

驚きその1 薄い! 軽い!

 もちろんスペックはわかって買ってるんですけどね。それでも体感するとえらい違い。とにかく、うちは今さら言うまでもない狭さと乱雑さなので、大型家電を買うたび私は死ぬ思いなのだが、今回もそれを十二分に意識して臨んだ。冷蔵庫買ったときもそうだったけど、今回もまたブックオフに段ボール箱10箱ぶんの本を売って、どうにかテレビとパソコンを搬入する通路と弟が使う作業場所を確保。そしたらさっそく段ボール箱運びで腰を痛めたから、やっぱりねえと思っていたのだが‥‥
 「ちわーす。宅急便でーす」と声がしたので、ドアを開けたら、な、なんか小さくない? いや、ブラウン管テレビとは比較にならないのはわかっていたが、だいだいこういうのって過剰包装になるもんだし、安全のためにも箱はばかでかいものとばかり思っていた。画面サイズは32インチだから、今のテレビの26インチよりずっと大きいし。
 なのに薄いのは当然だがやけに小さい。でも見かけは小さくてもきっとすごい重いんだぜと思って受け取ったら、軽いじゃないの! 私でも平気でヒョイと持ち上げて部屋まで運べる。こんなことなら片付けにあんなに時間かける必要なかったのに!(いやいや、片付けはしろよ‥‥) (何しろ男手がないもんで)これまでテレビの移動にどれだけ苦しい思いをしたことか‥‥あの苦労がもはや遠い昔の話に‥‥(でもまだ処分しなきゃならないブラウン管モニター、うちには3台あるんですけど‥‥)

 なんか思ったより小さかったなー。これならもっと大きいのにしても良かったかなーとさえ思ったのだが、設置してみるとでかい! しかも今度はパソコンモニターとしても使うから机に座って見るわけで、近いからよけいでかい! やっぱりこの大きさで正解だったのだが、要するに昔のテレビは箱ばかりでかいが、今のはほとんど画面だけなので、コンパクトにおさまるんだな。

驚きその2 きれい!(だけど弊害もあり)

 ずっとパソコンの構築に追われていたので、なかなかテレビを見る暇がなかったのだが、あらためて見たらひゃー! なんなのこの異様な鮮明さは! そういや、ハイビジョンの出始めの頃、「毛穴まで映る」というので女優さんがビビってるとかいう話を聞いたが、マジで毛穴も鼻毛も顔の産毛まで映ってるじゃん!
 これはあんまりうれしいとは思わなかった。きれいな景色とか、かわいい動物とか、美しいアスリートとかを見てるぶんにはいいんだが、スタジオで芸能人とかが映る番組は、ちらっと見ただけで吐いてしまって、(もともとそうなんだが)一切見られなくなってしまった。
 だって誰が好きこのんでブッサイクなジジイやババアのどアップなんか見たがるかよ。いや年寄りじゃなくても若くてもきれいでも相当にきつい。どんな美女でも美男でも、まるっきり赤の他人を、普通なら恋人でしか近づかない距離で見つめるのは軽い嫌悪を覚える。なんかテレビに人が映ってるだけで、個人空間を侵害された気分になるんだもん!
 それに老若男女を問わず、(アナログ時代はまったくわからないレベルだったのに)ドーランを厚塗りしているのがはっきりわかって気持ち悪くてしかたがない。なんか茶色い泥を全身に塗りたくった蛮人の世界に迷い込んだみたいで、ちょっと触れたらベタベタがくっつきそうでイヤ。たかがテレビが、ここまで鮮明である必要があるんだろうか?とマジで思った。
 私、ド近眼なんだけど、外出時や仕事の時はなるべくメガネをかけないんですよ。なぜかというと醜い世界を見たくないから。コンタクトはそれができないから嫌い。なのにそのできれば見たくもないものをお茶の間に持ち込まれて、しかも虫眼鏡で拡大して見せられている気分。
 もちろん、細部が見たい番組はすごい助かりますけどね。上にも書いたサッカー中継とか。あの豆粒みたいなサイズで、ちゃんと選手の顔や背番号がわかるもんなー。
 だけど今の番組って、ほぼすべてがどうでもいいタレントの出てくるバラエティーなので、ますますテレビはいらない子に。はっきり言って、科学番組や美術番組みたいにディテールが大事なもの以外、特にタレントの顔なんてせめてバストショットにとどめておけばいいのに、なんでああも鼻先にカメラ突きつけてアップにするかなー。ほんの少しカメラ引いてもらうだけで、こっちの心はずっと平穏になれるのに。それ言ったら、好きで見ているサッカー番組だって、試合後のインタビューとかはアップ過ぎて苦しい。試合後のスポーツ選手なんて臭ってきそうに汗まみれ泥まみれだし、それが色っぽくて美しい人もいるけど、そうでない人が大半だし(笑)。

 しかしその反面、美しいものは本当に美しく映るわけで、たとえば外国の美しい風景とか、本当に手を伸ばしたら触れそう。というか、部屋にテレビの形の窓が開いていて、そこから現実の風景が見えているみたい。あー、なんか思いっきり江戸時代の人がテレビ見たような感想だが、それが正直なところ。
 もうちょっと常識的な感想を言うと、ビデオとフィルムの違いってあるじゃない。ビデオ撮りのドラマとかが始まった頃、あまりにも鮮明すぎてかえって嘘っぽく見えたものだが、このテレビだとフィルムなのにビデオみたいに見えて、映画が変に安っぽく見えてしまう。

驚きその3 番組表が画面に! おまけにそれをワンタッチで録画予約!

 当たり前のこと言ってると思わないでくださいね。なにしろ26年前から来た人間ですから。
 私がテレビを見なくなった理由のひとつは、上記のように、不細工を金払ってまで見たくないというのもあるが、いちばん大きな理由は、見たいものが見れない、いつどこで何をやっているかわからないからである。
 もちろん番組表というものがあるのは知ってるが、あれを見てもごちゃごちゃいっぱいありすぎる上に、隠語みたいなので書いてあって、何のことやらさっぱりわからない。たぶん、慣れてる人はあれ見てパッと見たい番組見つけられるんだろうけど、私には「サッカー中継 ○○対△△」ぐらいわかりやすいものしかわからない。ましてBS、CS合わせたら何十局とあるのに、あれをすべて把握するなんて無理!
 おまけに今年になってから新聞取るのをやめてしまった。(理由は暇があったら書く) そのため、マジでテレビで何やってるかわからないで困っていたのだが、弟にそう言ったら、これ見りゃいいじゃんと言って番組表を出してくれた。えっ! なんすか、これ? ネットにつないでもいないのに、最新の番組表が見れるんですか? すごすぎる!(無線LANでネットにつなげるタイプなのだが、うちには無線LANなんてない)

 しきゃも! その番組表の上をクリックするだけで、録画ができちゃう。実はこの録画予約ってやつも私にはけっこうトラウマだった(おばあちゃんみたいなやつだな)。だってさー、ちゃんと予約したつもりでも、

時計が狂っていた。
1週間間違えた。
曜日を間違えた。
午前と午後を間違えた。
局を間違えた。
決定ボタンを押し忘れていた。
ビデオテープが入っていなかった。
ビデオテープが巻き戻してなかった。
野球中継でずれた。(これは私のせいじゃないな)

などなどの理由で、ドジっ子の私は5回のうち4回までは録画に失敗するんだもん。というのも、番組1コ予約するだけなのに、月日時分曜日をそれも録画開始と終了の2度ずつ押さなきゃならない。リモコンをカチャカチャやってる時点でめんどくささに切れかかってるから、間違うのも無理はない。
 それが今はボタン1個押すだけ! それで予約できて間違いっこないって、最初は嘘だろうと思ったが本当だった(笑)。個人的には番組の途中からでも予約できて、それなのにちゃんと番組終了と同時に終わってくれるのも感激。
 録画が大事なのはわけがある。仕事で見れないのが防げるってのもあるけど、最近はサッカー番組ですら、関係ないタレントがしゃしゃり出てくるのでそれをすべてカットできるのはありがたい。というか、もう早送りなしでテレビ見ることなんてできないというわけで、たとえ家にいてもすべて録画してから見ている。そうやってバンバン録画していても、ぜんぜん余裕のハードディスク(別売りの外付け)の大容量ぶりもすごすぎる。

 ただ、この番組表も、私に言わせればまだまだだけどね。スクロールが遅いし、やっぱり意味不明だし、そもそも検索機能がないのが痛い。それこそ「サッカー」って入れたら、サッカー番組だけ出てくるような機能を付けてほしいよ。あ? あったわ(笑)。
 マニュアル読んでないので何もわからなかったんだが、あれこれ押していたら、ちゃんと電子マニュアルが入ってた。紙のマニュアルが何も付属してないからボロいなあと思ってたんだ。それでマニュアル読んだら、ジャンル別の検索ソート機能ちゃんとあるじゃん! しかも「スポーツ」ジャンルの中にもサッカーとか野球とかのサブジャンルもたくさんあって、局も選べる。

 あとはテレビとネットを同一画面で見られる方法があればいいんだけど。サッカー観戦はさすがに一人で見るのは寂しいので、私はよくテレビの中継と2ちゃんの実況をいっしょに付けて見てたんだが、モニターがひとつになったらできなくなってしまった。
 って、できるじゃん! 画面2分割してパソコン操作しながらテレビも見れるじゃん! これは便利すぎる! サッカーもそうだが、私はフィルム・リビューなんかも片目でビデオを見ながらパソコンで書くというのをよくやってるんだが、これまではテレビとパソコン画面が離れすぎていて大変だったのだ。
 すごいっ! これはSFか? というわけで、テレビやパソコンのような技術革新の早い分野は、わざと10年以上間を空けて買うと、タイムトラベラー気分が味わえるのでおすすめ。〈すすめるなよ〉

 これであとCMカットまでしてくれたら神なのだが。もしかしてそれもできる機種ある? いちおう録画再生のほうに30秒ずつスキップするボタンが付いてるが、これでやれってことか。やっぱり神かも。とにかく何十年もテレビなんてまともに見てなかったので、テレビの進化にただただ圧倒された。
 ただひとつ悔やまれるのは、まだテレビがおもしろかった30年前に、こんなテレビがあったなら!ということ。うちには主として音楽番組を中心に、録画したテープが何百本とあるのだが、中身は二度と見れない貴重な映像ばかりなのに、画質は(編集のため一度ダビングしただけなのに)ボケボケなんだよね。なのに、今テレビで見られるものはクズしかないので、クズを超高画質で見せられるという皮肉。

ブルーレイのこと

 ついでにというわけではないが、ブルーレイディスク・プレイヤーも買った。いや、私は勝手に最新型ならパソコンに付いてくるものだと思っていたのだが、弟に聞いたら「欲しけりゃ自分で買って付ければ?」ということだったので。(安く上げるために入ってるのは最低限のDVDプレイヤーだけ) で、テレビ録画は今じゃもう録画して保存したいような番組もないのでハードディスクで十分ということで、録画機能のないプレイヤーを買うことにした。すでに持ってるBDも見たいし。は? プレイヤーないのになんでディスクだけ持ってるのかって? 私はCDが出回り始めたときもプレイヤーないのにCD買ってた人間ですが。

 ただ、私の場合、プレイヤーは何でもいいわけではなくて、リージョンフリーであることが絶対条件。ブルーレイはアメリカと同じリージョンになったらしいからいいが、DVDは大半がイギリスやアメリカから買ったものだから、これが見れないと古いDVDプレイヤーが捨てられない。
 そこで5000円ぐらいのBDプレイヤーはないかなと探し始めたのだが、なんか5万円とか6万円のばかりがヒットして笑う。まあ、DVDが5000円ぐらいだったから、BDはそれより少し高くなるのはしょうがないが、なんでこんなに違うのよ? 私はそれこそ中国製の、秋葉原の裏道の露天で売ってるようなのでいいのに。ところが秋葉がおたく(っていうか萌え豚)のおかげですっかり様変わりして、そういう店がなくなってしまったのでネットに活路を求めたのに。(まだどこかにはあるんだろうが、探すのもウザい)
 かろうじてそれらしいのがヒットしても、リージョンフリーだけどPAL変換(イギリスのディスクを日本のテレビで映るように変換する機能)がついてなかったりして、なんかどうにも半ちくなのだ。やっとのことで楽天で見つけたのが、Ciconia BD-S8220というプレイヤー。7980円でフルハイビジョン(ってなんだかよく知らないが)。
 買ってすぐに再生しようとしたらリージョン違いのDVDが映らなかったのであせったが、単にちゃんとマニュアルを読んでないせいで、かんたんな設定ですぐにリージョンフリーにできた。画質もぜんぜん問題ないし、何かとトラブルが多かったこれまでのDVDプレイヤーとくらべても非常にスムース。作りが見るからにチャチだったり、リモコンの反応が鈍かったりするのは低価格機だからしょうがないけど、そういうのに目をつぶれば非常にお買い得であった。

 ところで、今の市販のBDって、なぜかDVDもバンドルされてるのよね。いまいち意味がわからないんだけど。私みたいにBDプレイヤーを持ってない人にもBDを売りつけるためかな。実はそれもあってプレイヤーがないのにBD買っちゃったんだけど、DVDは本編だけで、特典映像は入ってないことが多いのでがっかり。
 でもこのDVDもちゃんと使い道はあるのだ。うちみたいに、パソコンにはDVDドライブしか付いてないのに、日記用に映画のキャプチャー画像を撮りたいというときに、このおまけDVDが使えるじゃん! と言ってさっそくそれをやろうとしたら、「リージョンが違います」だと?!! 以前のWindowsではDVDはどこのリージョンでも見れたのに、いつからか制限がかけられたらしく、リージョン変更は4回しかできないんだそうだ。なんでいちいちそういう手のかかる面倒なことをするのよ! やっとリージョンフリー機を見つけたと思ったら、今度はパソコンで再生できないなんて!
 でもパソコンならいくらも逃げ道はあるはず。と思って探したら、やっぱりリージョンコードを外すツールを作って配布してくださっている方々がいました。これでいちおうリージョン問題は解決。

 リージョンがらみでもうひとつ。このリージョンコードって、自国のディスク産業を保護するもののはずだよね。まあ、日本語字幕がないと売れない日本ではあまり関係なかったけど。ところがBDでは日本はアメリカと同じリージョンAになった。私としてはリージョンを気にせず米Amazonから買えてラッキー!ぐらいに思ってたんだけど、米国版BDを再生したら、いきなり日本語字幕が流れてきて驚いた。
 ええっ? すると(これまでは言語の壁があったのに)一般消費者も米国版でいいってことになっちゃうじゃない。実際、Amazonのコメントもそういうのが多い。これじゃ国内メーカーどうなっちゃうの? と、さんざんリージョン破りをしておいて言うのもなんだが、私は真剣に日本のディスク産業の将来を憂えているのだ。CDばかりじゃなくBDも売れないとなったら、本当に日本盤って全滅しちゃうかもしれないから。
 まあ、BDはDVDほど内外の価格差がないようだし、(たまたまあるボックスセットの値段を比べたら、日本のAmazonでは米Amazonの価格に日本への送料を加えたのとまったく同じ価格で売っていた)、すべてに日本語字幕が付いてるわけでもないようなので、すぐにつぶれはしないだろうけどね。
 でも、そんなに値段が違わないなら、なるべく国産品を買ってあげようと思って、『長ぐつをはいたネコ』のBDは国内盤を買った。私は映画本編は日本語字幕がなくてもぜんぜん困らないのだが、字幕を欲しいと思うのはオーディオ・コメンタリー。どうやら、BDになったらビデオ・コメンタリーになったようだが、あれは字幕がないとさすがの私もちょっとつらい。
 というのも、映画の台詞なんて量的にはたかが知れてるのである。台本読んでみるとわかるが、2時間の映画でも台詞は意外と少ない。それにくらべ、コメンタリーは2時間休みなくしゃべり続ける。これをずっと聞いてるのはけっこうしんどい。おまけに映画でしゃべるのはプロの俳優だが、コメンタリーに出てくる制作者や脚本家や技術屋さんたちはしゃべりの素人。素人のしゃべりを長時間聞くのは日本語でもけっこうつらい。おまけにあの訛り! 私はイギリスが専門なので、実はアメリカ英語はそれだけでもかなり聞き取りづらい。でも日本盤なら安心と思って見始めたら、コメンタリーは字幕なしだって!? これじゃますますなんのために日本盤買うのかわからない。

 しかし、この画質はすげーな、とブルーレイの美しさには素直に感動。というのも、私は画質面でDVDにはかなり不満があったのだ。それまで見ていたレーザーディスクと比べて、ちっとも画質がよくなったようには見えなかったんだもん。それを言うならLDも、作品によってはアナログビデオのほうがきれいなんてこともあった。それらにくらべても、さすがにBDの映像の鮮明さは群を抜いている。
 おかげでどうしても映画がビデオ撮りにしか見えない。ん? もしかして今の映画ってハイビジョン撮影とかで撮ってるせい? まだ古い映画をBDで見ていないからわからないや。鮮明すぎて、セットが本物らしく見えないとか、CGが本物らしく見えないという弊害はあるけどね。
 うちのプレイヤーでは見れないが、3Dの再生も家庭でできるのか。とにかくこれでもいちおう文明は進化しているんだなーと思った。

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