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2011年10月14日 金曜日

身辺雑記

しょうもない日常の日記1
倉庫セールに行って来た

めったに書かないけど、急に(普通の)日記が書きたくなったので書く。

葛西の倉庫街。マンションのように見えるがどこまでもこういう倉庫が続く。

 葛西臨海公園の周辺に、巨大な倉庫や卸問屋ばかりが集まっている一画がある。倉庫っていうと昔からの私のイメージは、港にでっかいカマボコ型の風雨にさらされてすすけた建物が並んでいるところ。どこで見たものだかわからないんだが、やっぱりこれは昔のロンドンのドックランドだな。ところが今の時代の倉庫は高層ビルで、明るいパステルカラーに塗られていて、見た目マンションと間違える。洗濯物が干してないのでマンションじゃないとわかるぐらい(笑)。
 ここで、年に2回だけ、雑貨を中心にいろんな会社が集まって、特売品を売るワゴンセールをやっている(日頃は一般人には売らない)ので、それに行ってきた。もともとが卸価格で、さらにそれの売れ残りだか過剰在庫だかのバーゲンだから、すごく安い。ものによっては定価の1割ぐらいで、しかもバーゲン用の安物じゃなく、けっこういいものなのでお得感が強い。
 ただ、これ、ネットで告知があるわけでもダイレクトメールを送ってくれるわけでもなく、新聞に折り込みチラシが入るだけなので、やってるのに気付くことがめったにないのだ。たまたま今回は気付いたからいいけど。
 そういえば、葛西に越してきたばかりのころに行って、すてきな雑貨(額縁とかのインテリア小物)をたくさん買ってきた記憶があるなあ。そのとき買ったものはほとんどまだ現役で使ってるし。そういや、越してきたばかりの15年前は、他にも問屋セールをあっちこっちでやってたような気がする。洋服だけとか、家具だけとか。そういうのが減ったというのは、ここらも宅地化が進んで、倉庫が減ってきたんだろう。

 経験から、午後になると売り切れてしまうものもあるのを知っていたので、午前10時の開場に合わせて行ったが、それでもすでにすごい人! 昔はこんなに混んでなかったと思うが。まあ、ほとんどは単に安いというのにつられてきた近所のおばはん連中で、わりと特化したマニアックなものが多い(画材屋とか紙屋とか)ここのセールでは浮いてるけど。(私も近所のおばはんに違いはないけど)
 だけど、ホットドッグとかのワゴン車もいろいろ出て、お祭りみたいでちょっと楽しい。

 しかし人混み多すぎなので、早足でほしいものだけ買って、さっさと引き上げる。
 買ったものはまずemsa(ドイツのメーカー)の卓上ポット。3990円の値札が付いていたが、500円。
 卓上ポットは私の生活必需品である。私は異常なお茶飲みで、とにかく一日中お茶を飲んでいるのだが、いちいち煎れるのも面倒なので、朝起きると、とにかくやかんいっぱいにお湯を沸かして、ポットに入れ、そこにティーバッグをぶち込んでおく。これでだいたい半日分。お昼過ぎにもう一度わかす。
 保温ポットなんかは使わないよ。お茶(カフェインがだんだんダメになってきてるので、今飲んでるのはハーブティー。紅茶はそれとは別に煎れたてを飲む)はグラグラわいた熱湯で煎れなきゃ気が済まないので、イギリスの電気ポットぐらいグラグラわくやつでないと。それに冷めるたんびに電気で暖めるなんてエネルギーの無駄だから普通の魔法瓶でいい。
 ところがこの魔法瓶のいいのがないのが悩みなのだ。日本の家庭でいちばんよく使われている、大きくて上のボタンを押すとジャーとお湯の出るやつって、会社とかの業務用ならしかたがないけど、醜すぎてうちでは絶対使いたくない。だいたいひとりで飲むのにあんな巨大なもの不要だし。
 でまあ、手頃なサイズの1.5リッターぐらいの卓上魔法瓶を使ってたんだが、なぜかこれがすごい汚れるのだ。コンロの脇とかシンクの脇に置いてるせいだろうが、脂汚れがべったり付くし、なんかすぐにサビが浮いてきて、それを落とそうとゴシゴシこすると表面のコーティングがベロベロ剥がれてくるし。それで、中味はなんともないのに、あまりに見た目が汚らしいので買い換えるはめになる。
 やっぱり水に関した商品なのにすぐに錆びるってのはないよ。どうせなら錆びないプラスチック製のがほしいと、ずっと前から思っていた。そういうのを最近よく見かけるようになったから、やったー!と思ったら、あれ夏場の給水用で保冷専用なのね。魔法瓶でプラスチックってないのー?と思っていたら、ここでこれを見つけたのだ。
 でも見るからに冷水用っぽいので、お店の人に訊いたら、熱湯もOKだって。これは速攻で買った。予備も含めて2つも。だって、2つでたったの千円だし、デザインと使いやすさが違いすぎるもの。なんでもかんでもヨーロッパを持ち上げるようで気が引けるが、やっぱりいいものはいい。輸入の台所用品とか、日用雑貨とか、見るだけで惚れ惚れするもんね。(IKEAのことじゃないっす。IKEAはたいしていいと思えない)
 これだって、このメーカーのポットじゃいちばん安いやつだと思うんだが(写真を探してたら、どこが違うのか15000円のポットとかも売ってる)、このうえなくシンプルなところがいい。ていうか、なんで日本の魔法瓶って、花柄とか動物の絵とか付けるかね?(苦笑) いかにもあっちのメーカーらしく色もカラフルなのがいろいろあるんだが、お茶を入れるのにピンクとか水色は抵抗があるし、黒がいちばんかっこよく見えたので黒を2つ買った。
 さっそく使ってみたが、まず蓋がきっちり閉まるのがいい。今使ってる日本製のは、沸騰したお湯を入れると、いつまでもシューシューいってる、ってことは完全に密閉されてないんだが、これは蓋を閉めると音がピタッと消える。(完全に密閉されたら爆発しちゃうので、どこかで漏れてるはずだが、少なくともあんなに派手にシューシュー漏れたりしない)
 注ぎ口のデザインが良く、絶対下に垂れないし、ピタッと止まる。今のはっていうか、これまであれこれ使った日本のポットはすべて下に垂れて、テーブルを汚すし、そこから濡れて錆びる原因にもなってたし、茶渋が付くとなかなか落ちないので困ってたんだよね。とにかくこれが使いやすすぎて、それまで使っていたポットはどこも壊れてなかったけど速攻で捨てた。
 ああー、こんなにいいものならあと2つ買ってきても良かった。(もちろん、壊れたときの予備である) どっちみちあと2つは自転車に乗らないから無理だったけど。

 他に買ったのはJILAのシュガーレス・ミンツ。このミンツを買い始めたのは、禁煙がきっかけ。今でもどうにも吸いたくて苦しいときはミンツをなめてごまかす。私は日本のミンツは辛すぎてダメ。ここのは味がマイルドで、たくさん入ってるわりには安くてコスト・パフォーマンスがいいので前から買ってた。オーストラリアの輸入食品の会社があって、そこで売ってたのだ。1つ180円。安いところでは230円ぐらいで売ってるので大して安くないけど、腐るものでもないので5つ買った。あと小さい袋入りのクッキーとグミも。グミも私は固い輸入グミのほうが好きだなあ。色がすごすぎるので日本人は抵抗あるだろうけど。

 あとやっぱり食べ物で、(インテリア用品とか買いたいけど、うちはこれ以上、余計なものを入れる余地はまったくないっす)、たいめいけんの冷凍ハンバーグを200円で売ってたので、食べたことないけど試しに2つ買った。
 それで食ってみたらこれがうめー! こういうレトルトのハンバーグって、おいしいの食べたことなかったから驚いた。何より肉がしっかりしている。冷凍ハンバーグってなんかフワフワのが多いけど、それってほとんどつなぎと脂身だよね。なのにこれはちゃんと肉らしい歯ごたえがあって、自分で肉こねて焼いたハンバーグの感じ。あと、付いてるソースがすごくコクがあってうまい。
 これなら定価で買ってもいいと、さっそくネットで調べたら、6個で5250円だって! そんだけ高ければうまいはずだよ! ていうか、それが200円だったの? もっと買っておくんだった!

 しかし、見ている前でどんどんものが売り切れていく。これじゃ午後に売るものあるのか?と思ったが、帰る私と入れ違いに超大型トラックが入ってきた。そうかあ、補充があるのか。これなら午後はまた別の商品が入るかもとは思ったが、さすがに疲れたので午後も来るのはやめた。でもこのセール、せめて月イチにするか、小さくても常設のアウトレットみたいなの作ってくれれば、大勢客集まると思うんだが。雑貨のアウトレットってほとんどないから。

 ちなみに、洋服を売ってるところは完全に素通り。なにしろ古着がこれだけ安くて、しかも十分おしゃれなブランドものが買えるのに、たとえ新品でもすてきでも、服に1000円とか出す気がしないです。ちなみに私が今着てるものは、サイズ的にどうしても古着は無理な靴とパンツ類(靴は小さすぎる。パンツは短すぎる)と下着を除いて、すべて100円から500円。外出用のおしゃれ着の話です。やはりサイズ的に長いのはめったに見つからない部屋着の方がよっぽど高い。(今着てるジャージのズボン1980円もしたし。でもたいていのジャージは裾がくるぶしまでも届かないのでしょうがない) 古着と言っても、袖も通さず売る人がけっこういるのと、バッタもんらしい新品も多いしね。

 ついでに輸入雑貨についてもうひとつ。最近買ったのが輸入の炊事用ゴム手袋。私は皮膚が過敏で、皿洗いは夏でもゴム手袋をしないと手の皮がベロベロ剥けてしまう。だから必需品なのだが、スーパーで売ってるゴム手袋って、見るからに「作業用」って感じで、洗濯用とかならともかく、それ付けたまま食品を扱うのってためらわれるよね。おまけに短すぎて、裾から水が入ってしまい、結局手がびしょびしょになる。
 そこで、キッチンで使っても抵抗のないかわいい色柄で、長さがひじまであって、ついでに着脱が楽なように裾が大きく広がってるやつがほしいなあと思ってた。そしたら早稲田の輸入雑貨屋で見つけたので購入。柄と形が少し違うのを580円と680円。これは高いと思う。この店、全体に高いから。

 これも今使ってるが、思った通りやはり使い良い。何より寒いときに冷たい水が手袋に入ってしまったりしないし、ポンとはめられるのでいつでも使える。前はコップ1つ洗うのに、もぞもぞ手袋はめるのがめんどくさくて、つい素手で洗ってたの。
 それはいいが、値段のわりに安っぽいなあ。いかにも輸入物らしく、派手な色がついてるのだが、その色がやけに毒々しいし、ゴムもごわごわして安物っぽいし、これ中国製じゃないのか? この店、もともとは英国小物の店としてオープンした(今は英国以外のものが増えてきた)ので、ヨーロッパ製だと思って買ったけど、買うときにタグを切られちゃったので確かめられない。
 念のため、ネットで調べたら同じのはないが、似たような中国製の手袋が480円で売ってるな。これは失敗したか? いや、使い心地さえよければ中国製だっていいんだが、なんか中国製って使ってるうちに変な毒が染み出しそうでちょっと怖い。まあ、実際は英国で売ってるものもほとんどが中国製だから変わりはないんだけどね。

 ていうか、探してるものがあるなら、最初からネットで調べればいいものを‥‥。ついつい、都内の輸入雑貨屋をしらみつぶしに歩きまわって探していた昔の感覚で、「今買っておかないと、今度いつ見つかるかわからない」というあせりがあるのよね。ある意味、本当に便利な世の中になりました。だけど、マジでなんでこの手の炊事手袋、日本じゃ作らないんだろう? 奥様の強い味方なのに。

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