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2011年8月30日 水曜日

動物・科学

恐竜博2011 & 上野動物園

恐竜博2011 (上野 国立科学博物館)

(お断り――本文中の恐竜学および動物学の蘊蓄は必ずしも最新学説に則っていない場合があります。特に恐竜学は、『恐竜学最前線』が休刊して以来、本も読みたいのがないし、ネットをチェックする気力も薄れちゃったので。正確な最新学説が知りたければ、やはり海外の専門サイトを見ることをお勧めします)

【参考】
恐竜博2005 2005年5月27日
恐竜大陸 2008年5月9日
大恐竜展&上野動物園 2009年5月29日
「待ち伏せ」姿勢で復元されたティラノサウルスの骨格

 恐竜好きの私としては、博物館でやる恐竜博、つまり、民間の興行でない恐竜博はできるだけ行くようにしているのだが、今年の科博の恐竜博はどうしても行く気になれなかった。何がかって言うと最大の原因はこれ→。
 これが今回の博覧会の目玉の「待ち伏せティラノ」。このキャッチフレーズを聞いただけで、私は「?」。
 ティラノサウルスの補食行動については、敏捷で俊足のプレデターだったという説から、いや、あの体重では獲物を追いかけて捕まえるのなんて無理だからスカベンジャー(腐肉食)だったというのまで、諸説ある。
 じゅんこ教授の自説としては、「それはどっちも極端すぎるから、その中間だったんじゃないの?」 つまり、ライオンのように体の大きさにものを言わせて、他の肉食恐竜の獲った獲物を横取りしたりもすれば、鈍重な大型恐竜の弱ったやつとか子供なら自分で狩って食べてたりもしただろう。

 ただ待ち伏せ型というのだけはありえないと思ってたんだよね。
 現代の典型的な待ち伏せハンターと言えば猫。そのために猫は一撃必殺の殺傷能力と、ものすごい瞬発力と、ジャンプ力と、(ヒョウのように木の上で待ち伏せるための)木登り能力を持っているわけだが、一撃必殺はともかく、ティラノサウルスにそんな瞬発力があったと考える方がどうかしている。
 猫は一日中眠っていても、瞬時に起き上がってトップスピードのダッシュに移れるが、あのでっかいティラノじゃ、起き上がろうともたもたしているうちに獲物は全部逃げてしまうだろう。以前の日記で(2005年5月27日)、「恐竜が絶滅しなかったらどういう風に進化していたかというのはよく言われるが、(鳥になったやつは別として飛ばない)肉食恐竜は猫科の肉食獣みたいになったんじゃないかと思う」と書いたけど、それはあくまで恐竜が絶滅せずに現代まで生き残っていたらの話。当然体も今の猫科の動物ぐらいに小さくなったと仮定しての話で、ティラノサウルスじゃ絶対無理。

 で、もうひとつ今回の展示のミソとなるのが、「ティラノサウルスはあの小さな前肢をしゃがんだ状態から立ち上がるのに使っていた」という説。これも新説ではまったくない。
 あのちっぽけで短い前肢の用途はなんだったのか?というのは、これまた昔からさんざん議論されてきた疑問で諸説ある。中には「歯にはさまった肉を取るために爪楊枝代わりに使った」なんていう珍説もまじめに議論された。(どう考えたって口まで届かないだろ?)
 この、起き上がるのに使ったというのも同じぐらいマユツバだと思ったけどねえ。だってあの巨体の大きさ重さとくらべてみてよ。あんな細い腕、体重支えたら、たちまちポッキリいってしまいそうだ。というか、それ以前に短すぎて手をついたぐらいじゃぜんぜん体持ち上がらないじゃない。
 お国の博物館の見解に異議を唱えるのもなんだが、ほんとかよー? なんか新しい証拠でも出てきたわけ? ガイドブックを買ってないのでわからないんだが、公式サイトには「最新のコンピューターシミュレーションで〜可能性が出てきた」と書いてあるな。ふ〜ん?(まったく信じてない) まあ、確たる証拠が出てきて新説が打ち立てられても、その新説がたちまちひっくり返されるというのも、恐竜学の世界ではしょっちゅう起こることだから、どっちにしろ信じられないんだが。
 ちなみにじゅんこ教授の見解はというと、「なんで用途がなきゃいけないの? そもそも使わないから退化したんじゃないの?」

 というわけで、ぜんぜん趣旨に賛同できなかったものだから、どうしても1500円払う気になれなかったんですよ。だけど新聞屋が招待券を2枚持ってきてくれたので、友達誘って行ってきました。

 本当は「ナイト・ミュージアム」というのに行きたかったんだけどね。前も夜に行って「やっぱり博物館は夜に限る」と決めてたので。しかも今回は真っ暗にした館内を懐中電灯持って巡るんだって。うわー、楽しそう! ところが、これには招待券が使えない。がっくし。しょうがないから、もし内容が良かったら、今度は自腹で夜に来ようと思ってました。
 それで、夜がダメならというので、早起きして10時に石神さん(スコットランドに一緒に行った人)と待ち合わせ。彼女は上野は初めてだというので、どうせなら動物園にも連れて行きたかったし、私は足の状態が最悪なので、休み休みしか歩けないと思ったから。

 もう会期も終わり近いし、石神さんがわざわざ休み取って月曜日にしてくれたのに、やっぱりガキだらけ! まあ、夏休みだからしょうがないし、こういう未来ある子供たちに恐竜の魅力をぜひ知ってもらいたいからいいんだけどね。ピキピキ(額に青筋が立ってる) 邪魔なんだよな、クソガキどもが。
 とにかくコンサートみたいに日が選べないものを除き、展覧会や映画館は人がまず行かないような日や時間にしか行かないことにしているので、人が邪魔で見えなかったりするとすごーいイライラするわけですわ。そんなわけで私はけっこう気もそぞろで見てたので、じっくり見ればもっとおもしろかったのかもしれないけど、やっぱりあの復元はないわ。
 化石骨格をどういう姿勢で復元するかは、何を見せたいかによる。こういう目玉の展示物は集客のためにも、いかにかっこよく強そうに見せるかが腕の見せ所だと思うのだが、このTレックスは上記のように待ち伏せ姿勢、というよりはズバリ言ってウンコ座りそのもの。いくらなんでもかっこ悪すぎてかわいそすぎるー! これなら(科学的に間違っているのがわかっていても)ゴジラスタイルのほうがまだましだ。肉食恐竜の王が、田舎のセブンイレブンの前のチーマーみたいにされちゃって‥‥トホホ‥‥

 ゴジラスタイルといえば、アメリカ、イエール大学の博物館が所蔵しているルドルフ・ザリンガーの壁画『爬虫類の時代』の複製も展示されていた。なにしろ昔の絵(1947年)だから、その直立ティラノサウルスをはじめ、水中のアパトサウルスとか、突っ込みどころ満載の絵。壁画としては力作だし、恐竜学の勉強してれば必ず目にする有名な絵なのだが、なんで今これを見せる必要があるのかがわからない。子供なんかに間違った印象与えそうでこわい。

 あとはえーと、例によって中国からどっさり貸し出された(もちろんがっぽり料金取って)新種の羽毛恐竜の化石がたくさんあったな。これは見応えはあるのだが、なにぶん小さいし、復元模型もないから子供たちにこの良さがわかったかな? なんで私はうざいと言いながら子供のことばかり気にしてるかな?
 羽毛と言えば、最近のお約束として、ティラノサウルスにも毛が生えていた。これも科学的事実はどうあれ、私は心情的に願い下げ。特に今回の想像図は頭から背筋を通って尻尾にかけて、体の上部にだけ毛がもしゃもしゃ生えていて、涙が出るほどかっこ悪い。こんな変な毛の生え方した動物は、現生動物でも人間以外いないってのに。(考えてみると、人間の毛の生え方ってものすごくキモい)
 ティラノはともかく、小型の肉食恐竜に毛か羽毛が生えてたのは私も認める。(ほんとはウロコのほうが好きなんだけど) だけどその生え方は全身か、あるいは鳥のように足と顔を除いた全身でなきゃいやー!

 長くなってしまうので悪口はこれぐらいにしておくが、全体としていかにも小粒な感じは否めない。もともと建物が小さいから、たとえば巨大な竜脚類とかは持って来られないという弱点があるにしても、なんでいつもああ狭いところにぐしゃっと詰め込んで見せるんだろう? やっぱり恐竜は幕張メッセで見たほうがいいのか? とにかく前も感じたが、なんかすぐに見終わってしまい、物足りない気がする。これなら常設展の恐竜の方がよほど見応えがあるというか。
 あと、民間だと必ずいる恐竜ロボットや復元模型がないのが博物館の良さだと思っていたが、ここまでホネだけだと入場者の95%を占めると思われる一般客や子供にはあんまりアピールしないのではないかと、かえって心配になる。
 逆にBBCの“Walking with Dinosaur”ライブのような生きた着ぐるみ恐竜(下のビデオ)は確かに子供だましだけど(「中の人」の足丸見えだし)、見れば絶対感動するし圧倒されることがわかっているので、ぜひ見たい。これ、なんで日本に来ないのかしら? 来れば絶対受けると思うのに。恐竜ロボットだって、あの巨大なのが動くと本能的な畏怖を呼び覚まされるからね。

 

 あと、これは恐竜とはほとんど何の関係もないけど、8月8日の月曜日には、なぜかKasabianの2人のメンバーが科博に来てイベントに参加したんだという。Kasabianの新曲が“Velociraptor”というタイトルなので、そのプロモーションのためらしい。えー、うそー! 信じられなーい! 知ってれば8日に来たのに。
 とはいえ、かつてはかなり期待したKasabianに対する熱はすっかり冷めたのも事実なんだけど。この曲も試聴してみたけど、やっぱりダメだ。歌がひどすぎるし、歌詞がバカすぎるし。それに別にKasabianが演奏するわけでもないしね。とはいえ、英国ロックが好きで恐竜が好きって人はあまりいないと思うので、なんか惜しいことをした感じがする。

今回の目玉のウンコ座りティラノとトリケラトプスの前でポーズを取るKasabianのトムとサージ

 あとは常設展を見る。と言っても、私はこの時点で足が相当棒になってるのでピンポイントで好きなものだけ。科博の所蔵の恐竜化石は、数は多くはないが粒ぞろいだと思うのだが、なんであんな狭い部屋にぎゅうぎゅうに詰め込むのか? あれじゃありがたみも失せる。詰め込むのか?と言われたって場所がないからしょうがないんだろうが、昨年、ロンドンの自然科学博物館を見てきたあとだけに、彼我のあまりの差にため息をつかずにはいられない。
 前にも書いたように、ここの旧館(今は日本館になっている)はヨーロッパ調の荘重な建物で、内装もすてきなのだが、調べたわけじゃないが目測では、総床面積はロンドンの100分の1もないと思う。(展示部分だけではなく建物全体の比較) しかもロンドンはあれのほかに、同じぐらい巨大な科学博物館もあるのに、日本はその2つを合わせてこれっぽっちの広さしかないんだから。
 まあ、ロンドンのあの博物館・美術館群は大英帝国の置きみやげとは言え、あれだけのものを維持し、つねに新しい収蔵品を買い入れるには莫大な費用がかかっているに違いないのに、向こうは無料だからね。こういう「文化」面では、日本は永遠にイギリスに追いつくことは不可能だと思う。悲しいね。

シアター360の内部の様子。写真は「愛・地球博」の長久手日本館のもの。

 でも常設展示でちょっとおもしろいものも見つけた。
 「シアター360」という映像施設があったので、入ってみたのだ。特に見たいというより、私は足がガクガクなので、座れるものならなんでもいいやって感じで。
 ところがこれは全球型の映像施設で、もちろん椅子なんかないのであった。どういうのかというと、完全な球体の内部がすべてスクリーンになってるの。客はその球の真ん中に渡された橋の上に立って見物する。橋は一部が透明になっているので、下も見える。
 というのも見ても私は別に驚かなかったのね。前に映画をテーマにしたなんかのイベントでこういう感じの体験したことあったし、それよりはるか以前、大阪万博でこんなの見たような気がした。
 もちろん、CGなんかなかった時代だから、全部実写を合成したもので、スクリーンも球形じゃなかったかもしれないが、とにかく360度パノラマが売りだった。
 実をいうと、この施設も2005年の「愛・地球博」の長久手日本館にあったものをそのまま移設したものなんだそうだ。へえー、名古屋には行かなかったし、そもそもなんの興味もなかったから知らなかったや。
 とにかく、どうせ子供向けだろうと思って、たいして期待もせずに見始めたのだが、始まって驚いた。ひえー! なんか臨場感がすごいー! 丸いスクリーンに映ったCGを見ているだけというのは理屈では十分わかってるし、そのCG自体、それほど精度の高いものではないんだが、それでもカメラが上空から急降下して海に飛び込む場面では、思わず首をすくめてしまうし、目の前に恐竜が迫ってくると思わず避けようとしてしまう。昔、初めて映画というものが上映されたとき、観客が突進する機関車から悲鳴をあげて逃げようとしたというが、その気持ちがわかる。ちなみに3D映画ではここまでの臨場感はない。ほほー。映像技術もここまで進歩してるのか。
 ていうか、酔う! やけくそみたいにカメラがグリングリンまわり、上へ下へと飛び回るので、10分程度の長さだからまだ耐えられたが、これが1時間続いたら私は完璧に酔う。ご覧のように橋といってもせいぜい2メーターかそこらの幅しかないのだが、この橋の真ん中に立ってるとそうでもないのだ。視界に橋の一部が入るので、まだ自分がどこにいるかがわかるから。ところが橋の端っこに立つと、(他人の頭を別にすると)目に橋が入らないから、完全に映像の中にはまり込んでしまって、文字通りカメラが目になる。これはもうほとんどヴァーチャル・リアリティの世界と言ってもいいぐらいだ。
 しかもこの日のプログラムは「恐竜の世界」と「海の食物連鎖」。(映像そのものは科博のオリジナルで、地球博のものではない) まるで私のためにあつらえたようなプログラムで、家でも恐竜と海のビデオばっかり見ている私としては、恐竜が生きてた時代や海中を飛び回ることができて夢のようでした。

 これはおもしろい! メガネかけて見る書き割りみたいな3Dよりよっぽどおもしろい! というか、万博というのは未来を描いて見せてくれるもので、大阪万博の時代(1970年)には、21世紀には当然こうなってると信じていたのだ。なのに、21世紀に入って10年も過ぎたというのに、なんで映画館はみんなこうなっていないのか? いや、SFの世界だと今ごろは家庭のテレビがこうなっているはずだったのだが(笑)。劇場でやってる映画なんかはそれよりはるかに進んだ触覚や嗅覚を伴った参加型映像になってるはずなのに。
 とにかくこういうのもっと見たい。10分ぐらいじゃ物足りない。ディズニーランドみたいなテーマパークではもっと凝ったのをやってるんじゃないか? あと、こういうのが好きな弟が特殊な映画館でやってるアイマックスだかなんかの話してたな。
 というのでさっそく検索かけてみたのだが、え? 東京にはないの? 新宿のアイマックスシアターは2008年に閉館してしまったようだし。(そういや弟が嘆いてたような気がする) オムニマックスというのがこれに似た球形スクリーンらしいが、どうやら東京では他に見られるところがないみたい。えー! また科博行くしかないのか。
 とにかく、3D映画なんかどうでもいいから、こっちのほうを主流にしてくれ。『アヴァター』なんかこれで見たら、どんなに迫力があって美しかっただろう。さらに注文を付ければ、CGの解像度が低すぎて映像がぼやけた感じだから、これをもっとリアルにして、継ぎ目とかもわからなくして、橋も全部透明にすれば、ほとんど完全なヴァーチャル・リアリティになる。すぐにとは言わないけど、私が生きてるうちにこういうのをどこでも見られるようにして。
 なんか今回は恐竜よりこっちのほうに感動してしまった。

 昼は科博のレストランで食べようとしたのだが、何しろ家族連れが長蛇の列。とても無理とあきらめて、外へ出て東京文化会館のカフェテラスで食べた。私はミートボールパスタを食べたが、けっこうおいしかった。

上野動物園

 というわけで、またやって参りました、上野動物園。だけど、前回来たときは閑散として情緒があったのに、今回はやっぱり人が多い。もっとも広いから人混みにはならないけど。だけどパンダはやっぱり短いながら行列ができていた。
 私はパンダはべつに好きじゃないし、こんなものの借り賃にバカ高い金出して私の血税むだにしやがってと、一都民として非常に腹を立てていたので、1人ならさっさと通り過ぎるところだが、石神さんはパンダ見たことないって言うし、せっかくここまで来たんだからというのでパンダ舎に入った。そしたら、子供連れと、子無しで列を分けてるから、どういうことなのかと思ったら、子連れはパンダのいるガラスの近くに行けて、子無しはその後ろの高いところからしか見れない。同じ料金取ってなんちゅう差別だ!とまた怒る。
 別にパンダなんか見たくないからいいけどさ。まあ、それでも最初に見たとき(私は初代のカンカン・ランランが上野に来たときに見た)なんか、黒山の人だかりで、「止まらないでください」と絶えずせき立てられたから、それにくらべればよほどよく見えましたけどね。
 リーリーとシンシンは例の「パンダ座り」で笹をモシャモシャ食べていて、まあ普通みんながパンダに期待する通りの姿。なかなかサービスがよろしい。あらためて思ったのは「でかいなあ」ということ。いまひとつかわいいって感じがしないのは、このでかさもあると思う。この模様でレッサーパンダの大きさなら愛らしいとも思えるだろうが、熊としてもかなり大きいほうなので、けっこう脅威を感じる。笹しか食わないからいいようなものの、このでかさで肉食だったらかなり怖い。

 今日はひと頃の猛暑は過ぎ去ったとはいえ、かなり暑い日で30度ぐらいあった。真っ昼間だし、動物はぐったりしているかと思ったが、みんな以外と元気でよく見えた。虎なんか、前に見たときは岩の上にどっしり座ったままで動かなかったのに、今日は見物人の群がったガラス窓の前を行ったり来たりしたり、水にザブンと飛び込んだりの大サービス。

 中でも出血大サービスだったのは、私のお気に入りのハシビロコウさん。「動かない鳥」というのがキャッチフレーズなのに、今日は飼育場の中をドシドシ大またに歩き回ったあげく、翼を広げて檻の端から端までバサバサ飛んでったかと思うと、また向こうの端からバサバサと飛んで戻るという、めったに見られない姿を見れてすごい得した感じ。こういうときはビデオカメラがあればなあと思った。

 あと、今回私が気に入ったのは爬虫類館のワニさんたち。前回来たときいたかどうか記憶にないのだが、プールに入ったワニを横から見られる展示が気に入った。ワニってこれまで上から見下ろす形や陸に上がったところしか見たことがなかったから、水中を泳いでいるワニを見られたのは感激。それにガラスに体をすりつけるように横たわってるから、隅々までよく見える。巨大なイリエワニをこれだけの近さで見るにはこれ以外の方法はない。間近で見ると大きさがよくわかってすごいよかった。

 そんなわけで暑いし足痛いし、早めに切り上げるつもりが、結局閉園の5時近くまでいて、ほとんど全部見てまわってしまった。
 おみやげは私が猛烈な筋肉痛。とくにふくらはぎがパンパン。泳いでも自転車こいでもこんな筋肉痛にはならないので、やっぱりかんじんな筋肉使ってなかったのかなー。そういや、普段は「運動」はしてても、歩くのは(大学が休みのせいで)1日30分ぐらいだもんなー。やっぱり人間歩かないとだめだということがよくわかりました。
 一方の石神さんがもらったおみやげは虫さされ。蚊だと思っていたのだが、翌日になったら「紫のリストバンド」みたいに腫れ上がったというから、なんか変な虫に刺されたらしい。動物いっぱいいるし、水も緑もいっぱいだから、私は絶対に虫に刺されると思って警戒してたんだが、石神さんのほうが犠牲になってしまった。しかも暑がりの私は露出度たっぷりの服装なのに、寒がりの石神さんは全身きっちり着込んでスカーフまで巻いてたのに、わずかに露出した手首を刺されるなんて運が悪すぎ。というわけで、夏に動物園にいらっしゃる方は虫よけと虫さされの薬を用意して行った方がいいみたいです。

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