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2011年3月29日 金曜日
スポーツ
東北地方太平洋沖地震復興支援チャリティーマッチ
日本代表 2 - 1 Jリーグ選抜 2011年3月29日 大阪長居スタジアム
休み中なので、一気に書き上げようとした日記がだいぶたまってる。特に地震の影響で、書きかけで放ってある記事がたくさん。中でも孤独死と就職氷河期という非常に重いテーマを扱った、しかも私的な経験を交えた記事は、これを書くだけでもかなり気力を消耗していたのに、そこにこの地震で何を見ても聞いても気が滅入り、前の記事を読んでもかなり弱気になって泣きが入ってるし、このままじゃ鬱になりそう! というわけでこの際、空気読まずに楽しいこと書くぞ!
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試合前の黙祷
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試合前
で、私が今いちばん楽しみにしているのがサッカーなので、当然のようにサッカーの話になります。これまではせいぜいワールドカップのときぐらいしか取り上げなかったのに、なんでいきなりサッカー、サッカーと(それもこれまでバカにしていた日本代表に)騒ぎ始めたのかは、ワールドカップ前からの記事を読んでもらえばわかるはずだが、読むのがかったるい人のために簡単に要約すると、
1.日本のフットボーラーで初めて好きになった本田圭佑という選手が出てきた。
2.その本田が入った日本代表(およびその構成員)が、ワールドカップ南ア大会以来、見違えるように大変身して、マンガでしかあり得ないほどの快進撃を続けている。
というのに尽きる。
こないだも、ふとしたことから、ワールドカップ前の2ちゃんねるのサッカースレッドを目にしたんだが、みんなが3連敗と決めつけてる中で、「カメルーン相手なら引き分けに持ち込めるし、デンマークには運が良ければ勝てる」と書いてる人に対して、「なに夢みたいなこと言ってるんだよ」だとか、「何も知らないニワカ」だとか、「そもそもデンマークに勝てると思ってる時点で素人」だとか、「妄想乙」だとか、ボコボコに叩かれているので笑った。結果はもちろんその両方に勝ったばかりか、準優勝したオランダと互角に戦って1点差負け。カメルーンは薄氷の勝利だったが、デンマークには圧勝したし、って、自分で書いてても現実とは思えないよ。
で、その後も親善試合とはいえアルゼンチンを下し、アジアカップに優勝し、とどまることを知らない快進撃を続けてきたわけで、(アジアカップの内容はそれほどよくなかったけどね)、当然のように今後の活躍にも期待していたのに、地震ですべてご破算になってしまったときは泣いた。
そこでまずは地震がらみの話だが、これってすごいニュースだと思うのに、サッカーファンの間以外ではあまり話題になってないみたいだから、異例だがニュース記事をそのまま貼っておく。
<東日本大震災>流される母子つかむ J1仙台選手が救助
毎日新聞 3月24日(木)20時35分配信
東日本大震災で被災したサッカーJ1仙台の育成組織に所属する藤沢恭史朗選手(15)=宮城県東松島市立矢本第二中学3年=が、11日の地震発生時に津波に流された親子を助けていたことが24日、分かった。藤沢選手は現在も避難所で生活しているという。
同クラブによると、藤沢選手は東松島市の自宅付近で津波に遭遇。流されないように耐えていたところで流されてきた母子を発見し、右腕で子ども、左腕で母親をつかみ、近くにあった軽トラックの屋根に上ったという。その後、胸まで浸水してきたものの、子どもを肩車し、左腕で母親をかかえたままの体勢で耐え、
徐々に水かさが減ったため、無事に2人を避難所へ送り届けて自らも避難した。
藤沢選手は身長約180センチのDFでジュニアユースに所属。昨年12月の高円宮杯全日本ユース選手権(U15)にも出場しており、春からはユースに昇格することが決まっている。【中村有花】
こういう大災害のときには、悲惨なニュースにまじって、多くの美談や感動物語も聞かれるものだが、これはかなりすごい。
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中学生の写真は貼っていいのかどうかわからないので、小笠原選手の写真を貼っておこう。チャリティマッチでの小笠原。
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だって、180センチとはいえ(176センチと書いてるメディアもある。育ち盛りだからか)、15才の中学生だよ。
ここには書いてないが、この体勢で約7時間がんばったらしい。氷点下前後の気温で冷たい海に7時間、胸まで浸かってたら、私なんかそれだけで死んじゃう。しかも浸水と書いてるが、ただの洪水じゃない、津波だよ。大人の男だって、自分の命を守るだけで精一杯な中で、大人の女性と5才の子供を守り抜いたって、いくら鍛えているとはいえ、どれだけすさまじい体力と精神力の持ち主なんだ。
映像がないのが残念というか、もしこれでビデオでもあったら、世界を震撼させるニュースになって、ハリウッドで(アメリカ人を主人公に翻案した)映画が作られるよ。
あまりにすごすぎる話なので、捏造じゃないかと思ってしまうほどだが、ベガルタ仙台(あまりに何度も話に出てくるので、あの応援歌も覚えてしまったではないか)の広報が、わざわざ公式発表したニュースだから嘘じゃない。まさに仙台の誇りだね。
しかも都合がいいことにDF(笑)。こういう子が大人になって、ぜひサッカー選手としても大成して、日本の守護神になってくれるといいなあ。日本では大型CBが不足していることでもあるだし。
私は日頃、スポーツ選手や体育会系の人のことをさんざんバカにしているが、こういうときだけは素直にえらいなあと思ってしまう。というか、スポーツ選手なんかこういうときぐらいしか役に立たないんだから、ぜひこういうときこそがんばってほしい。
その意味、今回私が偉いと思ったのは、この藤沢くんと、自らも被災しながら避難所で力仕事を引き受けていた釜石のラグビーチームと、スター選手では唯一、すぐに現地入りしてそのまま現地に留まった鹿島アントラーズの小笠原選手(岩手出身で、今回ひどい被害を受けた大船渡の高校を出ている)。
そういえば、ふと思い出したんだけど、子供のころから終末テーマSFが好きで(以前、追悼文を書いたJ・G・バラードとかね)、自分がこういう極限状況に投げ込まれることをよく空想していた私は、少女時代、「もしかして理想の夫って、顔がいいとか、金持ってるとか、地位があるとか、優しいとか、頭がいいとか、話がおもしろいとかいうんじゃなくて、そんなもの何ひとつ持ってない、醜男で貧乏の無愛想で頭の悪い底辺労働者であっても、生きるか死ぬかの瀬戸際で、体を張って私を守ってくれるような人じゃないの?」などと想像していたものだが、確かにそれは一理あるかもしれないと思った。(あー、文章が長い) 15才は私にはあまりにも若すぎるし(笑)、藤沢くんは写真見たら醜男どころか男前だったけどね。
お話変わって、世界中のサッカークラブや選手から日本に対する激励のメッセージが届いているし、すでに募金活動やチャリティマッチなどもあっちこっちで行われているが、つくづくこれがサッカーの魅力だと思う。
ワールドカップの時にいちばん感じるのだが、この世界が心を合わせてひとつになる感覚。中には日本とはなんの縁もないような国もあって、それでもサッカーが好きだといういうだけでひとつになれる。だからサッカーはやめられないんだよね。理由は簡単で、サッカーは世界でいちばん人気がある。だからどこにでもサッカー好きがいて、サッカーが好きというだけで仲間として見てもらえるというだけ。でもこの一体感はいつ見てもすばらしいと思う。
だからこの手のチャリティはちっともめずらしいことじゃなく、大きな事故や災害があると必ず行われているんだけど、やはり日本が対象になっていると感慨深い。
ちょうど日本サッカーが世界から注目され始めたときだしね。いちばん大きいのはワールドカップ16強(というより、ベスト8に進めなかった国の中では1位だったので、全体で9位の快挙)になったことだけど、その後のアジアカップ制覇もかなり注目されていた。というか、アジアカップなんてこれまで欧州じゃほとんど無視されていたのに、今回はヨーロッパでの注目度が異常に高かった。おそらくヨーロッパでプレイする日本人選手が増えたせいもあるだろうけど。
それで、これまでまったくアジアに関心なかった層にも、「へえー、日本がんばってるじゃん」という目で見られていたところが、いきなり被災地の悲惨な映像がこれでもかこれでもかと流されて、「日本あんなにがんばったのにかわいそう。なんとかしてあげて!」という風潮になったと見た。
というのはわかっていたが、明日行われる日本代表チーム対Jリーグ選抜チームのチャリティマッチが世界150国以上で生中継ってのはちょっとすごいね。いや、世界的に注目されるような試合はこれぐらいあたりまえなんだけど、スーパースターはひとりもいない日本人だけの試合なのに。日本サッカーがこれだけ注目を集めたのって初めてじゃないか。
それでもうこれが死ぬほど楽しみ! なのは私だけじゃないはず。普通なら絶対ありえない顔合わせだからね。参考までにメンバー表。
A代表 |
Jリーグ選抜 |
監督
アルベルト・ザッケローニ(日本代表)
GK
川島永嗣(リールセ:BEL)
東口順昭(アルビレックス新潟)
西川周作(サンフレッチェ広島)
DF
岩政大樹(鹿島アントラーズ)
今野泰幸(FC東京)
栗原勇蔵(横浜F・マリノス)
伊野波雅彦(鹿島アントラーズ)
森脇良太(サンフレッチェ広島)
長友佑都(インテル:ITA)
槙野智章(ケルン:GER)
内田篤人(シャルケ:GER)
吉田麻也(VVV:HOL)
MF
遠藤保仁(ガンバ大阪)
阿部勇樹(レスター・シティ:ENG)
長谷部誠(ヴォルフスブルク:GER)
本田拓也(鹿島アントラーズ)
細貝萌(アウクスブルク:GER)
柏木陽介(浦和レッズ)
FW
松井大輔(グルノーブル:FRA)
前田遼一(ジュビロ磐田)
藤本淳吾(名古屋グランパス)
李忠成(サンフレッチェ広島)
岡崎慎司(シュトゥットガルト:GER)
家長昭博(マリョルカ:ESP)
本田圭佑(CSKAモスクワ:RUS)
乾貴士(セレッソ大阪)
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監督
ドラガン・ストイコビッチ(名古屋グランパス)
GK
川口能活(ジュビロ磐田)
楢崎正剛(名古屋グランパス)
DF
新井場徹(鹿島アントラーズ)
小宮山尊信(川崎フロンターレ)
中澤佑二(横浜F・マリノス)
田中マルクス闘莉王(名古屋グランパス)
茂庭照幸(セレッソ大阪)
MF
関口訓充(ベガルタ仙台)
梁勇基(ベガルタ仙台)
小笠原満男(鹿島アントラーズ)
中村憲剛(川崎フロンターレ)
中村俊輔(横浜F・マリノス)
小野伸二(清水エスパルス)
駒野友一(ジュビロ磐田)
FW
原口元気(浦和レッズ)
ハーフナー・マイク(ヴァンフォーレ甲府)
平井将生(ガンバ大阪)
大久保嘉人(ヴィッセル神戸)
佐藤寿人(サンフレッチェ広島)
三浦知良(横浜FC) |
と書いても、サッカーに興味ない人には何がすごいのかわからないだろうからちょっと解説。個人的には、この時期に、故障中の香川を除く海外組主力メンバーがほぼ全員集合しただけでも感動だよ。アジアでは呼ばれなかった阿部も呼んでもらえたし。
対するJ組もほとんどが元A代表、というか、昨年のワールドカップであれだけ大活躍した中澤、闘莉王、駒野、大久保が代表落ちってあたり、代表の改造と若返りが急ピッチで進んでいることがよくわかる。その人たちに、近年最強という意味で黄金世代と呼ばれたジーコJAPANのメンバー、期待の若手や、被災地を代表する仙台の選手、それにサプライズ選出の三浦カズまで入った、こんなチームは二度と見られるはずないし。
もちろんまったくいっしょに練習してないし、今は地震でトレーニングどころじゃないJ組が勝てるはずはないんだけど、仮に両方とも十分な練習を積んできたとしたら、戦力的にどっちが勝ってもおかしくないというところも、単なる花試合じゃない興味をそそる。乗ってるってところと、「持ってる」ってところじゃ断然ザックJAPANだけど、華麗なテクニックと経験豊富さではピクシーJAPANも負けてないし。
ストイコビッチ監督というのも、選手時代の名声と実績からいってザッケローニと並んで立ってもまったく恥ずかしくないし、海外のファンにもアピールできる。
うわー、すごい楽しみだよー! 私は昔から、こういう代表同士の紅白戦みたいなの、ガチでやってほしいと思ってたし。
ああ、問題はどこまで本気出すかってことね。普通、こういう花相撲で本気出すなんてヤボ、お互い相手に花を持たせて仲良くやるものなんだが、今回はちょっと特殊。誰かの引退試合や中田(ヒデ)のやってるアレみたいなお遊びと違うからね。ある意味、すごい重いものを背負って戦うわけだし。
おまけに、本田とか長谷部とか長友とか闘莉王とか、「空気読めない」で全力尽くすことに関しては屈指のつわものが揃っちゃったし(笑)。
海外組なんかみんな自分のクラブで大事なときなのに、チンタラ遊ぶためにわざわざ日本まで飛んできてないでしょ。ましてこれだけ注目集めちゃうと、いろんなところでいろんな人に見られてるわけだし、ぶざまなところは見せられない。サブ組はザックにいいところ見せてレギュラーになりたいだろうし。
で、この人たちが本気で向かってきたら、「旧代表」組としては、「俺らのほうが実力は上だったのに、たまたまおいしいところかっさらったぐらいで、いい気になるんじゃねー!」という怒りが湧くんじゃないかと、そう思うわけ。
うーむ、そうなるといいなあ。本気のガチ試合に。もちろんこんなところで怪我するとかは論外だけど、怪我しない範囲で本気でやれ! ほとんどのサポーターが望んでいるのもそういう試合だと思う。
ただねえ、それだとここにカズ(三浦知良)を入れたのは、大きな間違いだと思うよ。未だに集客能力はあるし、チャリティはお金集めるのが目的だからと言ってしまえばそれまでだけど。
日本人は本当に浪花節が好きで、普通サッカー選手は35ぐらいが寿命なのに、44才になって、J2に落ちてもがんばっているカズってすばらしい、という風に見られがちだけど、それは違うと思うよ。
去年、NHKの「プロフェッショナル」という番組にカズが出ていたので見た。私としては現役時代、おっと間違えた、全盛期のカズの華麗なプレイの数々が見られると期待してみたのだが、番組で放映されたのは、尾羽打ち枯らした今のカズの姿で、老骨に鞭打つという感じで、若手に混じってよたよたと走るカズの姿は見るに耐えず、思わず「違うだろー!」と叫んでしまった。
本当のプロフェッショナルというのは、好き嫌いは別として、ヒデみたいに自分を客観的に見ることができて、引き際を心得ている選手だと思う。カズみたいなのは、ただひたすらサッカーが好きで、サッカーさえやっていれば幸せなサッカー馬鹿と言う。それはそれで潔くて美しいが、プロってのはそんな甘い世界じゃないと思う。
J2でもそんなありさまだから、まして世界の檜舞台で活躍している(冗談のようなのでつい(笑)と付けたくなってしまうが事実だし)ここのメンバーに混じったら、よけい残酷な見世物になってしまうのが、本人は気にならないんだろうか? かといって、みんながカズに遠慮して花を持たせてやったら、それこそカズに対する冒涜になってしまうし、カズひとりが入るだけで、すごいやりにくくなるだけだと思うんだが。
まあ、個人的には本気でカズを削りに行って容赦なく倒してしまう長友が見たいけどね(笑)。
だいたい、単なる人寄せパンダでいいというなら、みんなが見たいのはヒデの方でしょう。ヒデはもう遊び以外ではプレイしたくないと断言しているからしょうがないけど、同世代の選手がまだみんな現役でやっているのを見ると、「ここにヒデがいたら」と思ってしまうのは私だけではないはず。あ、これは「いてほしい」という意味じゃなく、「もしいたらどうなっていただろう?」という、純粋に興味的なifの世界の話ね。
もったいないよね。彼はセリエのスターだったから、イタリア語はペラペラだし、ザックとも旧知の間柄なのに。というのは、まるで関係ないが、少なくとも世界的な知名度はカズよりはるかに上なので、ヒデを見て喜ぶファンは多いだろうに。
ただ、毎日体を動かしてないのは致命的か。それならいっそピクシーだ。年ならカズと変わらないし、体こそまん丸に太っちゃったけど、テクニックは衰えていないのは、去年の「ベンチからロングシュート、それも革靴でダイレクト」事件で証明したし。というのは、いくらなんでも無理だろうけど、カズを出すぐらいなら、ピクシーにフリーキックだけでいいからやってほしかった。
あー、もう待ちきれない! 待ちきれないから、まるで関係ないヨタ話をしよう(笑)。
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幸せそうな噂の二人
川島(左)と内田 |
代表選手の中で私が一番気にしているのは本田なのは言うまでもないし、長友や岡崎も大好きなのだが、最近気になっているのがサイドバックの内田篤人。これまでもどっちかというと常にプレイより「かわいい」という話題の方が先行していた内田だが、私はわりと冷たい目で見ていた。
理由は何度も書いてるように、最近かわいいだけの男の子が物足りなくなってきたことと、べつにちっともかわいくないじゃんと思ったから。べつに汚くはないし、いかにも好感度高いタイプだけど、見た目は「ごく普通の日本人の男の子」以上のものではないよね。本田に注目したのも、「見た目だけでもぜんぜん日本人らしくないし、普通じゃない」からなのでよけい。
プレイそのものは「いい動きしてるじゃん」と、むしろ好意的な目で見ていた。だけど、DFとしては背も小さいし、細っこくて、いかにも頼りないなあという感じ。だから、ワールドカップ・メンバーに選出されて南アフリカへ行ったにもかかわらず、体調を崩して結局一度も試合に出られなかったときは、「何しに行ったんだ」とせせら笑っていた。
W杯後、ドイツのシャルケに移籍が決まったときも、「シャルケは何考えてるんだ? SB取るんなら絶対長友の方でしょう」と思ったのは私だけではないはず。
ところが、シャルケでは楽々レギュラーに定着して毎試合フル出場しているばかりか、(そんなに強くもないはずの)クラブはトントン拍子に勝ち進んで、チャンピオンズ・リーグ(ヨーロッパのクラブのチャンピオン決定戦)でベスト8進出、長友のインテルと当たることになったって、これいったいどこのマンガ?
こないだまで本田がCLで日本人初のベスト8進出って騒いでたのに! (念のため、本田の場合はロシア史上初、クラブ史上初のおまけ付きで、しかもそのベスト8進出は主として彼自身の力でもぎ取ったもので、CL週間ベストイレブンにも選ばれたんだし、今だって欧州での知名度は本田がいちばん高い、と負け惜しみを言っておく)
内田は鹿島という日本のチャンピオンクラブに所属していたし、ワールドカップ前にはソニーのCMに抜擢されたぐらいだから、長友ほどのシンデレラボーイではないが、これだって十分シンデレラ級の出世と言えよう。だいたい、欧州組でも不動のレギュラーって、本田以外にはこの人ぐらいじゃないか?
で、選手としての内田を見直すとともに、けっこうかわいく見えてきてしまったというお話(笑)。ごめん、って、誰に何あやまってるんだか(笑)。
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ドイツではノイアーさんと |
176cmだから、日本人男性としては標準というか、むしろ大きいぐらいなのだが、雲つくような大男揃いのドイツでは子供みたいに小さく見える。おまけにあの細さだから、まるで男の中に女の子か、大人の中に小学生が交じってプレイしているとしか見えず、そのくせ互角に渡り合ってるから、よけいすごく見えると同時に、ある種の変態的なムラムラを呼び起こす(笑)。ちなみに小さいという点ではイタリアの長友もまったく同じなのだが、なぜかムラムラはしないから不思議(笑)。
サッカー選手というのは見た目は痩せ形に見えても、シャツ脱ぐと長友にしても岡崎にしてもムキムキですごい筋肉なのに、内田は手足も細いし、胸や腹なんかぺったんこなのも、よけい女の子や子供に見える原因。
何が悪いって川島が悪いんだよな。最初はワールドカップで注目された川島が世界のゲイに大人気という話を聞いて、「さもありなん」と納得してたんだけど、この川島と内田が口々に、「寝るときはいつもいっしょ」、じゃなかったか、「寝るとき以外はいつもいっしょ」とか言い始めて、まるでねらったかのようなツーショットばかり見せつけられたものだから、べつに腐女子でもなんでもない私ですら、「う〜ん」となって、でも個人的にはシャルケのキーパーのノイアー(ハンサム)とのほうが似合いのような気がする(笑)。
で、なんでこの子がそんなにモテるのか、私なりに考えてみました。
理由その1は、確かにいわゆるイケメンではないけど、男を感じさせない女の子っぽさ、少年っぽさが、女性と一部のホモに受けて、男性にも反感を感じさせないから好かれるんだと思う。
にもかかわらず、変に色っぽい、というのもポイント。おそらく天然で本人はまったく気づいてないだろうけど、変に誘うような表情をするんだよな。ぽっちゃりとした唇のせいだろうか。あと、ときどき焦点の定まらない遠い目をするところは近視の人の特徴だけど。
ところでインタビューなんか聞くと、口下手でシャイなタイプという感じで、私は「頭は悪そう」と勝手に思って見ていたんだが、朝日のスポーツ面で連続コラム書いてるのを見たら、確かに独特の天然の部分はあるが、すごく鋭いまともなことを、きちんとした文章で綴っていたので驚いた。え? この人見かけによらずかなり賢いんじゃない?
実際、今流れているACのCMで、岡崎、長友、内田の3人が応援メッセージを述べるんだが、あわてて作ったものなので、いかにも電話で原稿読んでるのがわかるのは仕方がないとして、内田のメッセージがいちばんしっかりした説得力があるのに驚き。(逆に完全な棒読みの岡崎は、いかにも不器用な岡崎らしくて微笑ましいのだが)
というわけで、何が言いたいかというと、やはり世界のトップクラスに比肩するプレイヤーともなると、いろいろ持っているうえに顔もかわいければそれにこしたことはないだろうということ。
あー、もうすぐ試合始まるわ。とりあえず、今日は、「いちばんガチで本気出した人」が優勝ということにするからね。
試合後
ああ〜‥‥(笑)。えー、これはとりあえず、あやまっておかないといけないんだろうな。「醜態さらす客寄せパンダ」だの、「残酷な見世物になってしまう」だの、勝手なこと言って本当にすみませんでした、カズさん。<(_ _)>
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お決まりのアレ 得点後、ひしと抱き合う岡崎と本田 |
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「おすわり!」 岡崎を調教する本田 (笑) |
結果はすでに上に書いてしまったが、順を追って簡単に記そう。前半のスタメンは、代表は海外組オールスター(+遠藤)対、J選抜は国内オールスターという感じのメンツが揃い、見応えのある試合になった。予想通りというか、しょっぱなから親善ムードより本気ムードたっぷりだったし。
だが、ちょうど牛乳がもう残り少ないことに気づき、スーパーも最近は節電で8時に閉まってしまうので、すぐには試合も動かないだろうとあわてて買いに出る。で、走って戻ってきたら、わずか5分の留守中に代表が2点入れていた。ぎゃー! いちばんいいところ2つも見逃したー! 特に岡崎の得点シーンは生で見たかったのに!
あとからリプレイとYouTubeで見たが、1点目は本田が倒されてFKをもらい、遠藤が決めた。ワールドカップのあれを彷彿とさせる、まさに職人芸のフリーキック。
2点目は本田が狭いところに絶妙なスルーパスを通し、すかさず裏に抜けた岡崎がゴール。これは本田=岡崎ファンとしてはたまらないです。
プライベートでも仲良しらしいが、この二人の息のあったところは本当に絶妙の黄金コンビ。これまたワールドカップでも決めたが、何度もすばらしいゴールを生んできた。それよりいいのが、点取ったあとの2人の喜びかたなんだよね。顔をクチャクチャにして喜ぶ岡崎の笑顔もかわいいし、普段は澄ましてキッとした顔してる本田がすごく優しい表情になるところもいい。
ちなみに、この2人だと、いくら抱き合ってもいちゃついても、ぜんぜん変な感じにはならずにさわやかそのものなのもいい。
2ちゃんねるあたりでは、ホモどころか、「岡崎は本田の犬」という見方が一般的で、言葉にして書いちゃうとえらくひどいこと言ってるようだが、実は愛情を込めたほめ言葉ってところもおかしい。(ちなみに本田は本当に愛犬家。「てつ」という名前の柴犬を飼っている)
で、悪いけど、言われると本当にそうとしか見えないんですわ。本田が岡崎にパスを出すところって、「行け、(点)取ってこい」と飼い主が犬にボールを投げてやるみたいだし、それに反応した岡崎が(想像上の)しっぽ振って、一心不乱にボールを追いかけるところがまた犬っぽいし、ゴールを決めると、またハアハアいいながら一目散に「飼い主」のところへ戻ってくるところがいじらしいし、それを両手を広げて迎えた本田が「よしよし、いい子だ。よくやった」と、手荒な愛撫で祝福してやるところがまた良くて、やっぱり私は内田よりこっちのほうが萌えるわ(笑)。岡崎、最近すごくかっこよくなって、内田とくらべてもそんなに遜色ないし(?)。
あと、岡崎が犬に見えるのはいつも満面の笑顔のせいもあるな。ほら、犬っていつも笑ってるような顔してるじゃない。私は猫派だが、やっぱりこういう大型犬はかわいい。
そういうわけで得点シーンは見逃したが、それを除いてもなお、全体に代表チームがJ選抜を圧倒していた。「海外組と国内組とどっちが強い?」というのは、よくファンの間でされる議論だが、正直言って、Jはほとんど練習していないというハンデを差し引いても、海外組と国内組の力の差がこれだけあるとは私も思わなかった。個人技だけでも圧倒してたもんなー。このまま90分やってたら、きっと5点とか取られるレベル。ワールドカップ組も黄金世代も手も足も出ない感じで、その意味、ザッケローニの選手選考と戦術は間違ってなかったということか。
国内組で唯一気を吐いていたのが遠藤。前にも書いたが、この人は黄金世代ではいちばん地味で下手くそなぐらいの選手だったのに。なのに、小野や中村俊輔が往時の輝きをすっかり失ってしまったように見えるのに、この人は年を取れば取るほどいぶし銀の輝きを増している。あのFKだけでも見事だったが、随所で華麗なテクニックを見せびらかしていた。なんかこのまま普通にブラジルワールドカップまでいそうだな。
ただ、彼も年齢には勝てないはずで、「遠藤が抜けたら誰がその跡を継ぐのか?」が代表の課題とされている。うーむ、テクニックとか、頭の良さとか、視野の広さとか、ゲームをコントロールする力という点では、本田こそまさに遠藤の後継者だと思うのだが、彼自身が前でプレイしたがっていて、こういう後方支援は望んでいないというところが問題かな。
それより、本田が怪我などで抜けた場合の代表がどうなるかを心配した方がいい。今日みたいに、この代表の得点はほとんどが本田から生まれているし、そもそもこの人がいなかったらサッカーの形にもならないんじゃないか。変だなあ。日本は中盤の選手だけは豊富と言われていたはずなのに。
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なんかかわいいザックとピクシーの両監督
目がつぶらなところが似ている |
このあと、代表チームはもう1本FKを奪って、今度は本田が蹴ったのだが、これは大きくゴールを外した。どうも最近FKが入らないが、FKなんてのは入らないのが普通で、遠藤みたいに次々決めるほうがどうかしてるんだけどね(笑)。
ここも戦術的には遠藤が蹴るべき場面だったが、さっきのFKは本田がもらったのを遠藤にゆずったから、今度はおまえということだったんだろう。本田はシュートも打ったが、これは枠をとらえたものの楢崎に阻まれた。
最近の本田は点が取れないことでいろいろ言われてるが、それ以外の点ではやっぱり代表でいちばん目立ってるし、両方の点にからんだし、まあいいことにする。
ここまで名前の出なかった選手もがんばった。長友はいつも通りだし、内田も顔に似合わず強気な攻めでアピールしたし。それにくらべてフォワードなのにいつもいるのかいないのかわからない前田はどうしたらいいんだ?
あと、ある意味主役だったのに、小笠原の元気がないのが気になった。表情からして暗いし、目も泣きはらしたように見えたし。やっぱり、現地見てきた人はサッカーなんかに集中できないのか、それともずっと向こうにいたせいで単に疲労がたまっているのかもしれないが、早く元気になってほしいと思った。
結局、前半は2-0で折り返した。そして後半、両チームともほとんどのメンバーを入れ替えてきた。事前から両方の監督は「登録メンバーは全員使う」と言っていたので予想はしてたが、それにしても、代表の主力選手が全部引っ込んじゃったのはつまらない。代表は完全に二軍チーム。それで、代表の二軍ならJ選抜のほうが強いことが証明されてしまった。代表の控えはかなり入れ替えの必要があるな。
それで前半はすごくおもしろかったのに、後半はグダグダになってしまい、あー、なんだがっかり、結局ガチ試合は半分だけで、あとはただの顔見せ興行かよ。無理やりの交替ばかりしているから、フォーメーションなんかもめちゃくちゃで、J選抜なんか一時期フォワードばかり5人ぐらいいたし(笑)。(闘莉王も前に上がっていくので) 海外で見ている人にはこんな生ぬるいところは見せたくないなーと思っていたら、最後にカズが全部持っていった(笑)。
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カズのゴールシーン
ところでカズに抜かれた代表のDFは、残り10分で出場した広島の森脇だが、彼はアジアカップでは代表に選出されながら出番がなかったため、表彰式では最初にカップをもたせてもらった。そのため、奇しくもなんにも仕事をしていない森脇がアジアカップに次いで、今回も新聞の一面を飾ることになったという、強運というのかなんなのか、よくわからない運の持ち主。
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入ってしばらくは、まるっきり見るところがなくて、やっぱり無理だったよなあなんて思ってたんですよ。ところが、闘莉王が頭で落としたボールに素早く駆け寄ったかと思うと、うまくGKをかわしてワンタッチでゴールに叩き込んだ。カズが踊れば会場は狂喜乱舞‥‥
この情況で、この人(44才という年齢もあるが、カズは長らく日本のエースだったにも関わらず、いろいろあってワールドカップには出られなかったため、悲劇の人として同情を集めている)がゴールって、話だけ聞いたら八百長っていうか、演出でしょと思うところだが、あまりにも難しすぎ、鮮やかすぎるゴールだったために、そんなやっかみはまとめて吹き飛ばしてしまったというのもすごい。あんなゴールが八百長でできるぐらいの人なら、なんだってできるからそもそも八百長の必要がない。
というか、それを言ったら、このところの日本代表の試合すべて、シナリオがあるとしか思えないような劇的な試合が続いているので、もう今さらカズのゴールぐらいじゃ驚かないよ。
というわけで、年は取っても、本当にサッカーがうまい人ってのは、やっぱりこれぐらいはできるんだなーと。相手がJ選抜にも劣る控えチーム、ゴールキーパーも第三キーパーの東口というのを差し引いてもやっぱりうまい。こういう「うまさ」は体力とはあまり関係ないせいもあるか。遠藤が年取ってから輝いてるのも、まさにしたたかな老練さと細かいテクニックの部分だし。
NHKのドキュメンタリーを見たときは、目も当てられないと思ったが、あれが撮られた時期は、ちょうどカズ自身が体調不良で調子を落としていた時期だというのもあったみたいだ。最近、また調子を上げてるそうだし。
なんとなく軽視してしまいそうになるのは、見た目がすごい老け顔っていうせいもあるかも。今どきの44才なんて、まだ十分若々しい人も多いのに、この人は年より老けて見えるから。それにサッカー選手は平均年齢層が低いので、今回最年少の原口なんか19才だもんね。年齢差25才! お父さん世代かよ。サッカーみたいな激しいスポーツを年下の相手とやって、それで結果出せるってやっぱりこの人はバケモノだ。さすがに90分戦うのは無理だろうが、これなら純粋に戦力としてほしいと思うクラブがいるのも当然。
本人はまだブラジル大会に出るつもりでがんばっているようだが(笑)、それは無理としても日本サッカーの生きたレジェンドとして、できるところまで続けていってほしいものである。
しかし、まるきりマンガみたいという最近の日本のパターンはやっぱり崩れなかったな。
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最後はやっぱり本田さんのかっこいい写真で締めよう。今日はカズに邪魔されてヒーローにはなれなかったが、どんなときにも決め顔ができるのもひとつの才能。
金髪ももうなじみすぎて気にならなくなってしまったよ。彼は左に書いてるみたいな外人顔でもないのにこれだけ金髪が似合うのが不思議。
日本人に金髪が似合わない理由に、「固くて太い剛毛」と「眉毛の色との違い」があるが、この人は柔らかそうなサラサラ髪なので、ぜんぜん違和感がないばかりか、フワフワと産毛みたいでかわいい。
特に今の短いスパイキーヘアはとても似合ってすてき。眉は元々薄いのでなければ、眉まで染めてるんだろうが、そこまでするおしゃれ心も立派。 |
私の中ではカズ同様、(実力面でもネタとしても)ほとんどレジェンドと化しているのが闘莉王。ちなみに、ほとんどの選手が長くても45分の出場だったのに、闘莉王はフル出場したが、これはピクシーに「90分出たい」と直訴したかららしい。だいたいが、熱いラテン系の血の持ち主で、こういう舞台ではハッスルするだろうと思っていたが、カズのアシストをして見事に役割は果たしてくれた。(カズとはブラジルつながりもあるし)
でもって、それだけでは終わらないのも闘莉王の良さというか、個性。終了間際には、李忠成とケンカしてイエローカードを食らった。何があったのか私は見てなかったのだが、どうやら李の危険なプレイに怒って蹴飛ばしたらしい(笑)。チャリティーでケンカ売るなよなー(笑)。
まあ、闘莉王の気持ちもわかるんで、怪我でアジアカップを欠場、栄光に浸るチームメートを指をくわえて見てなくちゃならなくて、やっと復帰したと思ったら、代表から外されて、相当むしゃくしゃしてたんでしょう。
とにかく、これが闘莉王のいつも通りの姿なんで、「いちばんガチで本気出した人」が優勝と書いたが、その意味で優勝は闘莉王かも。
あと仙台所属の関口が、惜しいシュートを放ったんで、あれが入ってれば完璧だったのだが。ところで、関口って前から思ってたんだが、不思議な顔してるね。目鼻立ちがくっきりしすぎて、微妙に日本人らしくないというか。いや、私自身がしょっちゅう人に「ハーフ?」とか、「Mix?(英語でハーフのこと)」と言われるから気になるのよ。そういえば、今日は出られなかったけど、細貝萌も白人っぽい。純日本人でもけっこうこういう人いるんだな。
他にも絶対白人にしか見えない人がいる!と思ったら、これは甲府のハーフナー・マイクでした(笑)。この人は純白人だが、お父さんが日本でコーチをしている関係で、日本生まれで、日本とオランダの二重国籍持ってるのね。194cm(日本人にまじるとまさに巨人)のフォワードなんて、ぜひ代表にほしいんだけど、今日はいまいちでした。
ぜんぜん関係ないが、名前に関して言うと、字だけ見たときはヨシダアサヤと読んでいた吉田麻也の名前がマヤだと知ったときは驚いた。どう見ても女名前なのに、顔とのギャップがひどすぎる(笑)。逆に細貝萌は「男なのにモエなんて人いるの?」と驚いたら、ハジメだったのでがっかりした。
とりあえず名前に関しては、このチャリティの解説者に都波(ツナミ)を呼ぶ日本テレビの神経を疑った。都波本人には罪はないけどねえ。あんまりじゃない?
そうそう日本テレビの実況と解説はいつも通りひどかった。台本棒読みだし、選手の名前は間違えるし、所属チーム名は間違えるし、取って付けたような同情の文句より、ちゃんと目あけて試合の実況しろ。
それにくらべ、試合前のコメントを求められて、実際のセリフは忘れてしまったが、「言葉じゃなく、今日ピッチの上で、俺が見せるすべてが俺の気持ちです」とかなんとかいうセリフを放った本田はいつもながらかっこいい。
あとは代表と代表選手の今後の話。とにかくそういうわけで、今日本代表がめちゃおもしろい、っていうかこの調子なら本当に何が起こるかわからないというワクワク感があったのに、地震ですべてがご破算になってしまったのは悲しい。
夏のコパ・アメリカ(南米選手権。日本はゲストとして招待されていた)は結局辞退するしかないのか。私はアジアカップよりこっちを楽しみにしていて、今年最大のハイライトになるはずだったのに。下手すればここでも優勝しちゃって2大陸の王者とか。まあ冷静に考えればそれはありえないので(笑)、今年はしょうがないか。もともと日程的に海外組の招集は無理と言われていたし、この国内組連れて行っても恥かくだけなので、無理じゃないときに再挑戦してほしい。
しかし海外組もチーム事情は厳しい人たちが多いというか、明暗がはっきり分かれてしまったねえ。明は言うまでもなく長友と香川と内田。暗は岡崎と川島と本田。
岡崎はまだ点が取れずにいるんだが、私は見れないけど噂によると、チームが糞みたいだね。だいたいなんでMFなんかやってる? 川島も糞チームで苦労しているし、本田のチェスカは強い、というより金があるからいい選手はいるけど、チームはやっぱり糞ということらしいし。そもそも零下15度で帽子とマフラーして試合するなんてサッカーじゃねーよ! どこか、岡崎とセットでもらってくれないかなあ。岡崎はどうも本田がいないと生きないようだし。
本田に関してはとにかく試合が見られないので、日頃は不安とあせりばかりが先行してしまう。彼が行きたがっていたスペイン(バルサじゃないけど)には、ライバルの家長なんかが行っちゃったじゃないよ。私はプレミアに行ってほしかったが、宮市なんか18の若さでアーセナル(に残れるかどうかはまだわからないが)で、(若すぎて英国の就労ビザ発行基準を満たしていないため)レンタルで行ってるフェイエノールト(オランダ行ったとき通ったねえ)でも、すごい注目されてるじゃない! ロシアに抑留されている間に、なんかみんなに追い越されているような気がする!
が、こういう要所要所では、きちっと結果を出して違いを見せつけてくれるのはいいんだが、やっぱり普段から活躍してないと、夏の移籍市場でも売りにくいし、とにかく移籍するまでは気が休まらない。
べつにおもしろくはないけど、サッカーファンのためのおまけ
FIFA.comの試合評の全訳
莫大な被害を日本にもたらした地震と津波の被害者救済を目的に、昨日、日本代表がJリーグ選抜と対戦した試合で、人々を元気づけるフットボールの力がまたもや証明された。試合はアルベルト・ザッケローニ率いるサムライ・ブルーが2-1で勝ったが、大阪長居スタジアムとテレビの前で見守った観客の心を動かしたのは、単なる試合結果だけではなかった。
4万7千人強の観衆が「ニッポン、ニッポン」と歌う中で、この国の最も有名な新旧のスターたちが揃い踏みした試合は、開始後15分、ガンバ大阪のゲームメーカー遠藤保仁が日本代表に先制点をもたらして、すばらしいスタートを切った。そのあとすぐに、シュトゥットガルトのストライカー岡崎慎司が追加点をあげ、試合終了の8分前には44才になる伝説のプレイヤー三浦知良がゴールした。
1995年に神戸近郊の故郷で被災した24才の岡崎は興奮を隠せなかった。「僕が今ここにいるのは、周囲の人たちの助けがあったおかげです。今度は僕が助ける番で、今夜の試合は恩返しの第一歩です」
最も被害が大きかった地方にあるベガルタ仙台のミッドフィールダー関口訓充も、負けたとはいえ、復興のため自分の果たしたささやかな役割に満足そうだった。「今シーズン、初めてボールに触れたのは3月24日でした。今日はあんまり走れませんでしたが、この試合に出た甲斐はあったと思います」
ザッケローニはこう付け加えた。「ピッチに出たのはすばらしいテクニックを持ったプレイヤーばかりで、彼らはすばらしい試合をした。しかし試合そのものより重要なのは、ここに集まった全員が日本のフットボール界、そして国全体のために一丸となれたことだった」
この試合は、日本のフットボール界が、困難をものともせず、一丸となって役割を果たす強い意志を持っていることの証である。日本の東北地方を襲ったマグニチュード9.0の大地震からわずか1週間後には、JFAはチャリティーマッチの計画を発表していた。このコンセプトはただちに国内外の選手たちに支持され、国外でプレイする12人の選手たちがフルメンバーの日本代表チームに合流するため招集に応じたが、彼らが故郷の土を踏むのは、1月のアジアカップ以来のことだった。
インテルミラノのディフェンダー長友佑都や、ヴォルフスブルクのミッドフィールダーでサムライブルーのキャプテンを務める長谷部誠をはじめとする多くのヨーロッパで活動しているプレイヤーたちが帰国した。その他、クラブでの活躍の合間を縫って帰国した選手の中にはCSKAモスクワの本田圭佑や、シャルケのディフェンダー内田篤人がいる。
ザッケローニにとって、この試合は日本の人々に、彼らはひとりではないという強いメッセージを伝えるためのチャンスだった。ACミランの元監督は述べた。「私たちはこの国全体、とりわけ東北地方の力になりたいと願っています。日本はこの苦難を乗り越えると信じていますし、国民の皆さんには私たちがそばにいること、そして世界中の人々も共にいることを知ってもらいたいのです」
スタジアムや施設が損壊し、言うまでもなく多くの人々が大災害の余波により苦しんでいる中、日本のフットボールそのものが試練の時を迎えている。Jリーグは試合開始を4月23日に延期したし、今週の国際親善試合をキャンセルした代表チームは今後の日程も未定だ。
行く手に横たわる厳しい試練にもかかわらず、アジアカップにおけるヒーロー、ゴールキーパーの川島永嗣は、今大事なのは連帯だと述べる。「すべての日本人が力を合わせることが大事なのです」と、PK戦のスーパーセーブで日本を大陸チャンピオンに導いた28才は言う。「僕たちは日本人で、共に助け合うことができるということを伝えたいのです」
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