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2010年6月25日 金曜日

ワールドカップ デンマーク対日本
2010年6月24日 ルステンブルク(南アフリカ)

 熱は下がったが、今度は咳が止まらなくて眠れない。今日も、睡眠時間3時間ぐらいで仕事に行って、帰宅後すぐに寝て3時に起きるつもりだったが、やっぱり咳がひどくて眠れず、12時頃からベッドでうんうん言っていた。こういうときはほとんど幻覚のような夢を見る。ほんの一瞬で終わるのだが、あまりにもリアルすぎて現実と区別のつかないような夢を。
 それはデンマーク戦で本田が流れの中からシュートを決め、日本が勝つという夢だった。地を這うような弾丸シュートで、そのリプレイをテレビで見ながら、「このシュートのことは一生忘れない」と思い、目が覚めたあともまだ現実じゃないってことがわからなくて、早く日記に書かなくてはと考えていた。
 はっきり目が覚めたのは3時半ごろ。あの夢が正夢になるといいなとは思ったけど、ここまで来るとあとは運。本田が本当に「持ってる」男かどうかわかるはずだ。

まさに芸術! フリーキックを蹴る本田圭佑

 とにかくそんなわけで、ボヤボヤの頭にかすんだ目、毛布にくるまって鼻を垂らしながらぼけーと見ていたのだが、本田がフリーキックを決めた瞬間、すべての症状がどこかに吹き飛びましたね。やたっ! これぞ本田という感じの美しい無回転!!! カメルーン戦のゴールも「持ってる」男ならではだったけど、これでこの男はまぎれもない本物ということが証明されたね。
 輝いてるのは本田だけではない。遠藤のFKにも驚かされた。いかにも遠藤らしいトリッキーなFK。これも最後の最後までキーパーの動きを見切れる遠藤ならでは。良かった良かった。遠藤もやっと大舞台で決められて。
 あと、大久保ってこんなに献身的な選手だったっけ? なんかヒール扱いされてたように思うが。衰えたとか悪口言ってた中澤、闘莉王も見事なセーブを連発するし。

 っていうか、本番前のあのダメダメ・チームに何が起こったの? おまけにどこまでほんとか知らないが、内紛とか、選手間の不和とかさんざん言われてたのに、このチームワークの良さは?

 考えられるのは、これ以下はないというどん底まで落ちて覚醒したということしか考えられないのだが。こんなことならもっと前に落ちてれば良かった(笑)。
 あとは選手の入れ替えだな。だから岡田のことはまだ認めない。もっと早くにこのメンバーでやっていれば、(それと選にもれた何人かの選手がここにいれば)、それこそベスト4だって夢じゃなかったのに。本田の参加は戦力だけじゃなくて、意識改革という点でも大きかったはず。
 それでもシュート意識の低さは致命的だと前2戦を見ながら思っていたが、引き分けでもトーナメントに進める今日は、全員が引いて守る代わりに積極的にシュートを狙っていっている。

 などと、後半ピンチを迎えているのに日記など書いているのは、もうグループリーグ突破を確信しているから。あとは、やっぱり闘莉王にも点取らせたいな。と思ったら、本田の神アシストで途中出場の岡崎がだめ押し。岡崎うれしそう。私もあの笑顔がまた見れてうれしい。

 試合終了。3-1。許した1点はPKのみ。完璧に守って完璧に攻めた。おめでとう!

 グループリーグも最終戦になると、手に汗握るような試合が多いのに、そしてその中で強豪が次々脱落していくのに、日本がこんなにかんたんに突破しちゃっていいのか?
 とにかく問題のイングランド戦はじめ、他国の試合についても書きたいことはいっぱいあるのだが、もう体が限界なので寝ます。 

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