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2010年6月14日 月曜日

スポーツ

国際親善試合 イングランド対日本
2010年5月30日 グラーツ(オーストリア)

(ああ、もうワールドカップは開幕してるのに、めちゃくちゃ遅くてすみません。見た翌日の仕事の合間にノートに手書きしてたんだけど、それをHTMLに直すのがめんどくさくて。ノートパソコンほしい。まあ、この日記をリアルタイムで読んでる人はあんまりいないだろうから、いいか)

ルーニーと競り合う、良くも悪くもこの日の主役の闘莉王

 ったくもう!
 サッカーの代表戦は見てもムシャクシャするだけなのがわかっているのに、つい見てしまう。しかし、これがワールドカップ直前の最後の試合だってのに、いったい何やってんの? いくら親善試合だからって、こんな相手にモタモタしてて、大目標に手が届くはずないよ!

 というわけで、もちろん私が憤っているのはイングランド代表に対してである。逆にこのところ、泣きっ面をハチに刺されて、アナフィラキシーでぶっ倒れたところを、通りがかりのダンプに轢かれたような思いを味わってきた日本サポーターにとっては、ちょっと溜飲が下がる気のする試合だったでしょう。

 と言うのも、アジアでさえも、韓国にも中国にも軽くKOされた日本が、優勝候補(苦笑)のイングランド(しかも二軍じゃなくオールスター)の猛攻を0点に押さえる一方、3得点を叩き出すという快挙だったんだから。
 だけど勝ったのは日本じゃなくイングランド。え? というのも、3点のうちの2点は自陣のゴールに叩き込んだものだったから。
 しかも例によって点を取ったのはフォワードじゃなく、センターバックの2人、闘莉王と中澤で、特に闘莉王は開始7分でセットプレイから見事なシュートを蹴り込んだうえに、その点を自らのオウンゴールで帳消しにするという完全なワンマンショー。それにつられたかのように、オウンゴールしてしまった中澤を見ながら、「おまえもか」と言わんばかりに苦笑いしていたけど。
 そんなわけで、前半はブスーっとしながら見てた私も、後半は笑いが止まらなくなってしまった。

 私も長いことサッカー見てるが、こんな仕組んだようなお笑いショーは一度も見たことがない!
 だから、イングランドがあまりにもふがいないということを除けば、すごいおもしろい試合だった。少なくとも、いつものクソおもしろくもない岡田ジャパンにくらべれば、何が起こるかわからなくて、ドキドキハラハラ。これならお金払って見てもいいと思う(笑)。

 というイヤミは置いといて、まじめな試合評。オウンゴールはよけいだったが、日本選手の動きは前回とは見違えるほど違っていた。といっても、急にうまくなったわけではなく、これまでのグダグダがなくなったというだけだが。
 今回は何人もレギュラーが欠けた1.5軍だったわけだが、岡田ジャパンになって、強いかどうかは別として、少なくともチームが生き生きして積極的に戦っているという気がしたのは、レギュラーでなく二軍で臨んだ試合だけだったような気がするんだが。もうこの監督の選手起用にしろ戦術にしろ、全部裏目というか、負けるのが目標としか思えないんですが。まあ、どうせ本番では、いつものメンバーでいつものグダグダに帰るから。

 いちばん良かったのは、言うまでもなくキーパーの川島永嗣。先制点を取られて本気になったイングランドの猛攻に対して、スーパーセーブを何度も見せた殊勲者なのに、それを味方DFがよってたかって撃沈という、あまりにも悲劇過ぎて笑ってしまう気の毒な人。あとは長友と阿部がよかった。阿部は恩師オシムが見ている前でいいとこ見せられて良かったね。ただし他は‥‥
 長谷部もよくなかったし、ワントップの岡崎は完全な空気。替わって入った森本はいい動きを見せたが、フォワードも点取ってなんぼなので、やっぱり失格。結局、どんな状況でも得点力があるのはCBの2人だけといういつものパターン。あのオウンゴールだって、狙ってやったものなら、胸のすくような鮮やかなゴールだったし(笑)。
 その闘莉王と中澤だが、前から言ってるように、この2人はもうとっくに全盛期を過ぎて劣化が目立つ。オウンゴールなんかするのも、その表れにすぎない。(闘莉王は前からそうだが) それでも彼らが不動のレギュラーで使われているのは、他に代わりになる選手がいないというか、そういう選手を選ばない岡田のせいだが。

 いちばんの期待の本田圭佑だが、守備には奮戦し、見せ場も作った。ただ、誰もが彼に期待しているのは点を取ることなので、その意味では期待はずれ。右サイドもやりにくそうだった。おまけにこの変な流れが伝染したのか、ランパードのフリーキックを手で止めてしまったのはいただけない。
 「こんなチームに入ったら下手くそになる!」と心配していたが、ほんとにそうなった? とにかく、以前のガツガツとゴールに向かう姿勢がなくなって、妙におとなしくいい子ちゃんになってしまったような気がする。
 ていうか、本人も言ってるが調子が悪いんだろう。この人の場合、どっちかというと絶好調があまりに長すぎたから、そろそろ調子落ちしてくるのもしかたない。でも調子の落ちた選手や故障者をレギュラーに据えるのが得意の岡田監督だから、これで本田は不動のレギュラーね(苦笑)。

 しかしほんとに、何も知らない人が見たら、まこと「不思議の国ニッポン」だよなー。シュートはDFの仕事で(敵味方のゴールを問わず)、FWやMFはボールを敵陣からできるだけ遠ざけるために奮闘してるんだから。とにかくこういう変な試合ばかり見せられていると、冗談でよく言われる、「ポジションひっくり返せば?」というのが本当に思えてくる。
 ただある意味、岡田監督の目標であるハエのようなチームは完成したのかも。まさにうるさいハエみたいにライオンにたかって悩ませたから。

 しかしこれだけ狂った試合になってしまうと、イングランドの直前の出来具合を確かめるという、本来の目的はかなわなかった。
 出来は決して悪くないというか、日本選手とくらべると、うまいのにほれぼれするぐらいなんだがなー。矢のようなパスがぴたっと足下に収まるしさ、シュート意識も高いしさ。いかにもイングランドらしい、美しくてフェアなサッカーを見せてくれて、それはそれでいいんだが、点取れないんだよね。なんかいつもW杯ではそれで負けてるような気がするし。なーんか、準決勝あたりで惜敗っていうパターンが見えてきたんですが。
 ルーニーなんかもっと狂犬みたいでいいのに。彼がデビューしたころは、これまでのイングランドらしからぬキャラが出てきたと思って期待してたのに。なんか大人になったらいい人になってしまった。
 ていうか、なんでこの時期に日本みたいな弱小国と試合を組んだんだ? W杯直前に怪我でもされるとまずいので、ひ弱でぶつかっても大丈夫な相手に確実に勝って、景気つけて本番に行こうとしたんだろうか? それにしても壮行試合としてはあまりに中味がなさすぎた。
 おまけに日本の直前の韓国戦があのていたらくだったから、イングランドは思い切りなめてかかっていたのは間違いない。まずは軽く流して様子を見ようと思っていたら、いきなり先制されて「えっ?」となり、あわてて取り返そうと思ったら、日本が勝手にワンマンショーを始めてしまったのでよけい調子が狂ったということか。
 実際、W杯本番でもこういう試合はありますけどね。なんかヘンテコなワヤワヤの試合になって、強豪国が弱小国にわけわからんうちに負けてしまうことって。あ、もしかして日本が勝てるのはそういうパターンしかないので、そのためのリハーサルか?

 その日本だが、確かにこれまでよりはずっとましだったが、浮かれてる場合じゃないよ。そもそもOG2発なんて、草サッカーでもまず見ないような試合を国の代表がやったらヤバい。
 ただ、「世界を驚かす」という目標はすでに達せられたか。惜しいなあ。これを本番で強豪国相手にやったら、(笑いものとしてだが)ワールドカップの歴史に残る試合になったのに。
 とりあえずイングランド・サポーターは自チームのふがいなさに怒り狂っているが、日本の印象はよくなったと思う。あいつら、「ピントの狂った変なやつ」が好きだから。

国際親善試合 コートジボワール対日本
2010年6月4日 シオン(スイス)

 実はこれ見てないっす。私が帰宅したのはハーフタイムのときで、あわててテレビを付けたら、ちょうど前半のハイライトをやっていて、またも闘莉王がオウンゴール! ついでにドログバを壊しちゃったって! いくらなんでもやりすぎよ! とにかくそれだけ聞いて、なんともいやーな気分になり、おまけに後半本田が交代させられたので、テレビを消してしまった。結果は手も足も出ないで2-0で負け。
 またも世界を驚かせたわけか。しかし闘莉王! それでも本番はフル出場するんだろうな。こうなったらOGでハットトリックでも決めてほしい。ガイジンというだけでも嫌いじゃないんですけどねえ。私自身が日本じゃガイジンみたいなもんだから、こういう日本的でない人には好感もってたんだが、もう無理じゃないの? そもそも浦和を追い出された時点で、「使えない」という烙印を押されたようなものなのに、それが代表では不動のレギュラーというのが不思議。
 しかしOGぐらいはまだ笑ってられるが、今大会屈指のストライカーを本番直前で病院送りはまずいっすよ。ルーニーやジェラード壊されなくてよかった。ドログバ本大会出られないのかなー。かわいそうに。とにかく、ただでさえ世界では嫌われ者の日本が、ブーイングの嵐になるのは目に見えている。闘莉王はアフリカ行ったら撃たれないように気を付けた方がいい。

ワールドカップ イングランド対アメリカ
2010年6月12日

 あー、眠い。今日はいったん寝て、目覚ましかけて午前3時に起きて、朝までテレビ見てました。サッカーの試合だけは、どうしても録画じゃ見る気が起きないので。とにかく大事な緒戦だし、イングランドがアメリカを負かすところが見たかったんでね。
 そういや、私はワールドカップの抽選会も徹夜で見てたバカです。そしたら楽な組に入ったのでばんざーい!とか思って。イングランドがグループリーグ敗退なんてありえないけど、先が長丁場なので、こんなところで体力消耗したくなかったからね。その中で唯一の強敵がアメリカで、個人的にアメリカが嫌い(あくまでサッカーと音楽の話です)な私は、「ここでつぶしたれ!」とか思ってた。
 そしたら結果はご存じのように1-1の引き分け。えー、なんでー!
 開始後4分でジェラードが得点したときは、楽勝すぎると思ったが、40分にゴールキーパーのグリーンがミドルシュートをファンブルして同点に追いつかれてしまった。後半、明らかに足が止まったアメリカを、ゴール前に追い詰めて猛攻撃を繰り返したのだが、なぜか点が入らない! って、日本戦の悪夢がよみがえるようだ
 ここから言い訳。確かにアメリカは強いですよ。毎年確実に強くなってるし、ベストエイトに行けるぐらいの強さはある。でも当然だよね。だって、アメリカなんてイギリスの5倍の人口がいて、しかもイングランドはそのイギリスの3分の2かそこらなんだから。ま、それを言ったら、日本なんて強豪国のひとつじゃなくちゃならないから、あまり人のことは言えないが。とにかく国際大会でアメリカだの中国だのが小国を圧倒するのを見るのはむかつく。ああいうのはイギリスみたいに分割して出場するべきだ。アメリカなんて州別でいいよ。
 まあいいんだ。グループリーグの順位なんてたいして意味ないんだから。あとは強豪がつぶしあってくれるのを待つだけ。少なくとも負けなければ優勝のチャンスもあるし。

 とか言ってる間に明日は日本対カメルーンか。私はカメルーンを思い切り応援しますよ。いつも非国民と言ってるが、それでも日本が出るときは日本を応援してたけど、今年はいや! 岡田ジャパンははっきり言って大嫌いで、見ているだけでむかつくので。まあどうせ負けるけどね。日本としては3戦のうちで1点でも取れれば大勝利じゃない? その1点が本田なら私は言うことないんだけど。
 だいたい、ワールドカップではイングランド以外は私はいつもアフリカ勢を応援してたのだ。ましてアフリカ初のW杯なんだから、ここはアフリカに花を持たせるべきでしょ。(イングランドが無理なら)アフリカのどこかが優勝するといいな。
 逆に絶対勝たせたくないのは、宿敵アルゼンチンとフランス(あくまでサッカーの話です)。スペインやブラジルが優勝しても、あたりまえすぎておもしろくもないし。今年のヨーロッパ勢はどこも有力選手が不調だったり怪我してたり、けっこう波乱がありそう。さあ、どうなりますやら。

P.S. その後も迷走を続ける岡田ジャパンだが、この期に及んで本田ワントップ? フォワードいないっていうか、選ばなかったのか? なんで森本を使わない? 前から2ちゃんねるあたりじゃ「本田をFWにすればいい」とふかしてるやつはいたが、私は「そんなの機能するわけないじゃん」と、せせら笑っていたのに。ここまで来たら私が2ちゃんでいちばん傑作だと思った、「ボールを足ではさんだ奴をみんなで持ち上げてゴールに放り込む」を試してみればいいのに(冷笑)。

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