(上のバナーをクリックするとひとりごと日記目次に戻ります)

2010年3月17日 水曜日

スポーツ野次馬雑感その1

バンクーバー冬季オリンピック

 とうとう、バンクーバー・オリンピックはほとんど見なかった。ご存じのように私はたいしたスポーツ・ファンでもないが、夏冬のオリンピックだけはけっこう熱心に見て、あれこれ言いたい放題書いてきたんだが、それにどっちかというと私は冬季のほうが好きだったんだが、なんか年々見る気が失せて、テレビをつける気になれなかった。結局、見たのは男子フィギュアの一部と、フィギュアのエキシビションの一部だけ。スキークロスが好きなので、これだけは見ようと思ってたのに忘れてた。
 (参考までに2006年トリノは2月17日、2008年北京は8月15日、あとは上のサイト内検索でどうぞ)

 なんでオリンピックが(見てたけど)嫌いかということについては、これまでもさんざん書いてきたが、テレビ見る気が起きなくなったのは主としてテレビのせいだ。いちばんいやなのは、あの変なナショナリズム。これはテレビだけじゃなく、新聞もネットも同じだけど。日本っていつからこんなんなっちゃったの? 少なくとも昔は、勝者は素直に称えていたし、外国人選手のファンだっていたと思うけど?
 とにかくそんなわけでほとんど見てなかったので、せめて総集編ぐらいは見ようと、NHKBSの総集編見てたんですよ。そしたら、日本人選手しか見せないでやんの!! ご存じのように、今回の冬季、日本はほぼ全滅で、要するに負けた選手、下手くそしか映さないってなんなのよ! 肝心のメダリストはほとんど出ない。まともに映したの(スノーボードの)ショーン・ホワイトぐらいじゃなかったか? どこの国だって、そりゃ自国選手を中心に報道するけど、勝者は無視ってのはないだろ。
 (選手たちは命がけだろうけど)私にとってスポーツはショーです。単に強いだけじゃなく、見てかっこいい、美しいプレイが見たい。よって、短足で不細工な日本人選手なんか誰が見たがるかって。(というのは少しずつ変わってきたけど、それは次の本田くんの記事で書きます)

 それでいきなり思い出したけど、私の友達に学生時代卓球をやってた人がいて、今でも卓球が好きで、東京で開かれた世界選手権か何かを見に行ったという話をしてたの。それで私が、「それはよかったね。おもしろかった?」と聞いたところ、「ぜんぜんおもしろくないよ。勝つのは中国選手ばっかりなんだもん」と言うので、面食らったことがある。私がとまどったのも無理はない。だって、世界の一流選手が見られて、よかったねって言ったつもりなのに。私なら、たとえ日本のチームがボコボコにされても、マンU見られれば大満足だけどな。(スペインとかイタリアとかフランスとかドイツとかは別だ。私はイングランド・サポーターなので、あいつらは敵だから)

 まあ、そういうふうに思うのは、彼我の実力差がありすぎるからで、なまじっか日本が比較的強い種目だと、こういうことが起きるみたいね。
 その典型が女子フィギュアで、金メダルのキム・ヨナへの中傷に怒った韓国のファンが、2ちゃんねるに攻撃しかけたってニュースには笑った。美しさも優雅さもない、痩せっぽちのちっちゃな女の子がピョンピョンはねるだけの女子フィギュアには、もうだいぶ前から食傷していて、浅田真央なんてその典型に見えたけどね。(その意味で荒川静香はきれいだったし、金メダルもうなづけた) とにかくそれが気に入らないからって中傷する方も悪いが、便所の落書きに腹立てて、便所を爆破するようなことしてどうする?(笑)

 もうひとつ、競技と関係ないところで世間を騒がせたのがスノーボードの国母和宏。公式ユニフォームのスーツを着崩したってだけで、あれだけの騒ぎになるなんて信じられない。だって、スノボでしょ? スノボの美学から言ったら、きちんとスーツ着る方が重大なファッション違反なんじゃないの? まあ、私も「腰パン」はかんべんしてもらいたいと思うけど。あれはオリジナルの黒人がやるからかっこいいんであって、短足の日本人が真似てもみっともないだけだから。だけど、「シャツをズボンに入れる」のは私でも抵抗あるな。
 おまけに記者会見の態度が悪かったって、だからー、前にも書いたようにあの連中は単にスポーツができるだけのサルなんだから(笑)。サルにマナー求めてどうする?
 ただ、朝日新聞だけが、(「ほんとはこんなにいい子なんですよー」みたいな関係者の話とか書いて)必死に国母擁護の記事を載せていたのがおもしろかった。なんでだろ?
 そのスノボのチャンピオン、ショーン・ホワイトは年収800万ドルだか稼ぐ完全なプロだしね。競技っていうよりショーン・ホワイト・ショーに出してもらったようなもの。なんかオリンピックって感じがぜんぜんしない。

 実は下手くそな選手を見るのもけっこう好き。尻モチばっかりついてる選手とか見ると、なんか親近感がわいて。昔、スキージャンプに出てきたイギリスの選手(イギリスには雪山がない)なんか未だに私のヒーローだよ。飛ぶんじゃなくて、ただ落っこちるだけなの。でも、いろいろ規則が増えて、そもそもそういう選手は出場できないようになっちゃったし、だいたい予選をテレビで放映してくれない。つまんね、見るもんないや。という感じで見なかった。

2010年3月17日 水曜日

スポーツ野次馬雑感その2

本田圭佑

2010年3月16日、欧州チャンピオンズリーグCSKA(ロシア)vsセビリア(スペイン)戦で、歴史的な決勝ゴールを放つ本田圭佑

 というわけで、本田圭佑がロシアへ行ったことにぶーたれていたわけだが、事態は私が予想していたよりも、とんでもない超光速のスピードで進展し、いつのまにやらスーパースター
 いや、もちろんわかってましたよ、CSKAへ行ったのは、チャンピオンズリーグ(CL)に出たいからだ、CLで活躍すれば、メジャーから声がかかるチャンスが増えるからだってのは。だけど、いくらなんでも加入していきなりCLで活躍できるほど、世の中甘くないでしょと思っていたのも事実。
 ところが、あれよあれよという間に、CSKAの中心選手になっちゃって、チームをベスト8に導く大活躍。ついこないだまでオランダ二部リーグにいた日本人がこの快挙って、向こうでも「まるでおとぎ話」と言われているようだが、まさにシンデレラ物語だ。おまけにCLのベスト8に日本人が出場するのは史上初。
 私の予想では、CLではまあそこそこやって、あとはWCで一発決めてくれれば、もしかしてトップリーグのスカウトが見ててくれるかもという感じだったのだが、このぶんならロシア脱出は近いね。

 ネットで見ると、オランダ人にもロシア人にも、まるで自国民が活躍したように賞賛されて愛されているようで、こういうときだけ日本人であることを誇りに思うね。
 なのに(ここでいきなり渋い顔になって)その本田をさんざんバカにしていじめやがった日本人はなんなんだ! 今でこそ手のひらを返したようにチヤホヤしてるけど、岡田ジャパンもそうだし、マスコミもそうだし、2ちゃんのバカどももそうだ。(便所の落書きに腹立ててもしょうがないって上に書いてたんじゃ?) とにかく日本代表で本田が控えなんて、いじめでしかなかったよ。
 私なんか、VVVが二部に落ちてたころ、YouTubeでしか見てないけど、これまでの日本人選手とは動きも体もまるっきりモノが違う、ヨーロッパクラスの大物だと思って、私なんかがここで騒いじゃうとかえって裏目に出るような気がしたので意識的に控えてたけど、内心は日本サッカーを救えるのは彼しかいないと決めてたのに。
 そうじゃなくても、ヨーロッパじゃ日本人選手で名前を知られてるのって本田ぐらいだったのに、スポーツ紙のサイトで「海外の日本人選手」というリンクをクリックしても本田の名前はなかったというぐらい軽視されていた。
 実は私はJリーグ時代の本田はまったく見ていないので、よっぽどJでの印象が悪かったのかね? 北京オリンピックは見ていたが、本田の動きは良かったという人もいるが、なにしろあの惨敗で印象に残っていない。 

 というわけで、完全にスター不在、中心不在の日本代表の中で、いきなり救世主に祭り上げられてしまったわけだが、もちろんひとりの選手でなんとかできるほどWCは甘くない。岡田ジャパンなんて、本田をベンチスタートさせて敵チームのサポーターにブーイングを浴びればいいんだ(冷笑)。
 というのは単なる意地悪だが、それにしても岡田の戦術で使われても輝くのはむずかしいでしょうね。日本代表なんて鹿島の選手(マイナス外国人)送って、オリヴェイラに監督させておけばいいのに。

今年のカルヴァン・クラインの下着モデルを務めるヒデさん。サッカー辞めても体は衰えてないね。

 というところで以下はサッカーとはなんの関係もなく、男の話をする(笑)。上で「短足で不細工な日本人選手なんか誰が見たがるか」なんて書いたけど、実はその認識を変えたのは、中田英寿だった。
 彼の現役時、なんかの広告の写真を見て、「すげーいい体!」と思ったのがきっかけ。それまで私はどうしても昔の日本のサッカー選手のイメージが強くて、サッカー選手ってとにかくかっこ悪い――短足で丸太のように太い足――と思っていたので、「日本人でもこんなにかっこいいアスリートがいるのか」と。身長は175センチと小柄なんだけど、均整が取れていて足なんてすらっとして見えるし、これ以上ないほど引き締まった筋肉に一目惚れ。服や着こなしもおしゃれだったしね。
 ただ、ヒデは顔がねえ。いやむしろあまりにも日本人的な顔だからこそ、むしろ外人受けするタイプなんだが。

 で、本田くんだが、最初見たときから、ルックスから言ってもスターの素質十分だと思っていた。いわゆる美男子じゃないけど、りりしいし、男らしいし、何より面構えがいかにも勝負師らしくて良い。
 身長も180cm越えていて、白人選手と肩を並べられるだけでも感動。ただ、あくまで「日本人の理想体型」だったヒデと違って、この人は体型も白人みたいだ。その意味、私の好みから言うとちょっとごつすぎるのだが、やっぱりこれぐらいは体ないと、向こうじゃやってられないだろうな。
 それと洋服って本来白人の体型に合わせて作られたものだから、本当はこれぐらい体ないとかっこよくは見えないんだよね。
 彼もおしゃれだし、しゃべり方もしっかりしてて、頭も良さそうだし、人柄もいいし、なんでこんな子が叩かれてたのかさっぱりわかんないよ。

 中田と本田って、選手としてはぜんぜんタイプが違うからくらべる方が間違ってるけど、少なくとも日本サッカーの顔として、中田越えは間違いないでしょう。というか、実績から言ったらすでに越えちゃってるんだけど。

 まあ、日本はどうでもいいから(やっぱりWCじゃグループリーグ敗退という予想に変わりはない)、世界でもっともっと上に行ってもらいたいです。
 ただ、金髪はもうやめてもいいじゃないかな。

ひとりごと日記目次に戻る

inserted by FC2 system