続いては、興味ない人には申し訳ないんだけど、またサッカーの話題です。ちょうど４連戦中だしね。
もう日本代表なんてどうでもいいんだけど、やっぱりワールドカップ・イヤーだし、個人的に外人（アンドレとか）にバカにされるのがくやしい、逆にWCでほんのちょっとでもいいところ見せれば外人に大いに威張れる、というだけの理由で見ています。
これまでのところ、ベネズエラ戦、中国戦とも0-0のドローという結果以下の内容の試合で、サポーターの不満も爆発寸前。私はというと、今年の日本代表は、前監督のオシムが倒れて岡田監督に代わった時点で半分あきらめてたので、べつに驚かないけど。それも、岡田はあくまで臨時の代用監督だと信じていたので、このままWCに行くと聞いたときは「もうだめだ」と。
自国民がWCの代表監督やってるような国って、強豪国でもいないじゃない。あの人がベンチに座ってる時点で、私が日本のことを何も知らない外人だとしたら、日本サッカーってものすごくお金がないのか、勝負を捨ててるように見えるけどな。
というわけで、選手は（そんなに）悪くない。誰が悪いって監督が悪い。（以下は腹立ちまぎれと半分受け狙いの皮肉で書いてますので、サッカー好きの人もマジになって反論しないように） 実際、ピッチの選手を見てても、どうしていいのかわからず、オロオロ右往左往してるように見える。わけわかんないままに、監督の言う「コンセプト」とやらを実行して気に入ってもらい、なんとか枠に潜り込むことしか考えてないように見える。
私が見てきた中では最悪の代表監督はジーコである。ジーコは自分自身も無策ではあったが、「選手の自由にまかせ、自分で考えさせる」という大きな過ちを犯した。（そのあげく「選手に力がなかった」という捨てぜりふを吐いて去っていくという最悪の監督だったのだが、それは置いといて）
逆にいちばん結果を残したのは、いちばん口うるさくて頑固だったトルシェだというのも、皮肉なようでいて、実はそうじゃない。岡田もどっちかというとジーコ型。あいまいな精神論だけぶち上げて、具体的な指示はあんまりしない。
この「自分で考える」ってのがどれだけむずかしいことか、彼らにはわかってないんだよね。というのも、これまでそんな経験してないからだ。私が早稲田で教えてるような本当に頭のいい子たちに、自分で考えさせることがどれほどむずかしいか、それを思えば、薄らバカが大多数のサッカー選手にそんな芸当ができるわけがない。
もちろんたまには天才的選手というのもいて（たぶん現役時代のジーコとかはそうだったんだろうが）、何も教えられなくても本能的に動ける人もいるだろうが、そんなのは一握り。
世間はプロスポーツ選手っていうだけで、なんかすごい人みたいな見方をしているようだが、私に言わせれば虚像もいいとこ。（これも自分がスポーツ特待生ばかりのクラスを教えた経験から言ってます） だからタイガー・ウッズも朝青龍の事件もなーんも驚きませんね。ああいう連中はスポーツができるだけの薄らバカなんだから、どっちかというとある種の奇形児。それにしてはよくやっているとほめるべきで、それにモデルロールだの品格だの求める方が変。
で、そういう人たちに自分で考えることを身に付けさせるには、どうやって考えるのかってところから教えていかなきゃならないんだが、そういうのは子供のころから叩き込んで初めてものになるので、ハタチ過ぎてからやれと言われてもむずかしいでしょ。ましてＷＣ前の短期間では。よって、あとは体に叩き込むしかない。というわけで、口で言って聞かせるより、ミスしたり不祥事起こしたらぶん殴って教えるのがいちばんかもしれない（笑）。
まあ、そうも行かないので、あとは監督が頭使ってなんとかするしかないじゃん。それで岡田という人は、早稲田出身っていうから頭はいいのかと思っていたら、やっぱり薄らバカとしか思えない。コメントだけ見ててもバカ丸出しだしね。この人がどうにもいやなのは、こういうひどい試合後、「まあ、良かったんじゃないですか」とか言って、へらへら笑ってごまかすところ。あまりにも戯画的な日本人顔で、「水木しげるの日本人みたい」とか言われるが、この意味不明の薄笑いがまさに、外人が見るところの「何考えてるんだかわからない不気味な日本人」そのもので、あれを見るたび、テレビに鉄拳食らわしたくなる。やだなあ、こんなのが代表の顔だなんて。
彼の戦略も意味不明だし、選手起用も意味不明だし、何がやりたいんだ、あの人は？ まあ、しょうがないよね。それをわかっていて変えようとしなかったサッカー協会も薄らバカの集まりに違いないんだから。
とにかく指導育成の段階からやり直しでしょ。そのためには優秀な指導者を育てなきゃならないけど、それには時間がかかるから、外から優秀な人を連れてくればいいだけの話。そのお金がないはずはないのに、何やってんだか。もうちょっとでも見所のある選手は十代のうちに海外に送り出さなきゃだめよ。
話は変わるが、Ｊリーグは主要な試合ぐらいは見るので、年末は天皇杯を見ていた。で思ったのだが、Ｊの中でやってるぶんにはおもしろいのね。慣れてるのと実力が拮抗しているせいだろうが、ファインプレイもあるし、試合そのものもおもしろい。（だいたい監督も岡田よりましだし） だけど、その中のトップ選手を集めて外国と当たると、借りてきた猫みたいになっちゃうのね。悪いけど、国内組にはもうなんの希望も持てない。
しかし、これまでのワールドカップには夢があった。まだＷＣに出られるだけで夢みたいって時代が長かったせいもあるけど。だめだろうとは思っても、「うまくいけばもしや‥‥」という期待も抱かせたのに、これだけ盛り上がらない、期待されない代表チームもなかった。逆に言うとプレッシャーないんだから、もっとのびのび思い切りやればいいのに、監督も選手も協会も自分の保身しか気にしてないみたいに見える。
が、実は私がいちばん落胆しているのは、唯一の期待の星である本田圭祐がロシアへ行っちゃったこと。いや、実はロシアリーグはすごくレベルが高いという話や、デビュー戦と２戦目に連続ゴールを放って、ものが違うところを見せつけているのは聞いてるが、でも最初にロシアと聞いた時の落胆がまだ尾を引いていて立ち直れない。
だってー、私はまだ旧ソ連のイメージが抜けなくて、そうじゃなくても東欧のスポーツ選手といえば、薬漬けで馬車馬のように酷使されたあげく、30になる頃には体ボロボロの廃人同様、というイメージしか浮かばないもんだから（笑）。
しかし、ヨーロッパでいちばん住みやすいというオランダを捨てて、なにもあんな寒くて暗いところ行かなくてもねえ。まあ、あの人はバカじゃなさそうだし、考えた上での決断なんだろうし、ＶＶＶでも二部落ちして奮起したように、むしろ逆境にあって輝く人だけに、これでいいんだろうけど。とにかく早く４大リーグ（願わくはプレミア）に移籍してほしい。
ところでロシアはパスまわしがものすごく早いそうで、それじゃ日本代表に合流してもタイミングが合わなすぎてフィットしにくそう。というか、こいつらに混じってやったら下手になりそう。もう彼の場合、日本なんかどうでもいいから世界のトップを目指してほしいです。
