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2008年5月9日 金曜日

恐竜大陸(at幕張メッセ)

 世間ではゴールデンウィークとかなんとか浮かれてたが、そういうときは絶対に外へは出ない。平日に出かけられることこそ、「自由業」の強みだもんね。というわけで、GWもやっと終わったので、幕張で開催中の恐竜博「恐竜大陸」に行ってきました。

 前回(と言っても、もう3年も前か)、国立科学博物館に「スー」を見に行って大感激し(2005年5月27日)、「やっぱり恐竜は博物館に限る。商業目的の恐竜展なんて二度と行かない」と誓ったものだから、これも最初はほとんど見る気がしなかった。だいたい、恐竜ロボットやなんかが目玉で、いかにも子供だましだと思ったし。
 でも、やはり前回科博で、夜の博物館というのはすごくイイということを発見したのだが、なんとなく「恐竜大陸」のホームページを見ていたら、「ナイトミュージアム」と称して、金曜日だけ夜間開館しているではないか。もっとも、アメリカでやってるみたいな、寝袋持ち込んで恐竜といっしょにお泊まりできるというのではなく、単に閉館時間が遅くなるというだけだが。
 でも夜間は照明を落とすというのがなんかいいし、おまけに午後6時以降は入場料が1000円になる。(昼間は2500円) これは行くしかないっしょ!

 実は幕張へ行くのは、私にはちょっとした遠足で、それだけでけっこう楽しい。
 いつも書いてるように、うちから京葉線の駅までは、木立に囲まれた気持ちのいいサイクリングコースになっており、そこを自転車で走るだけでも気分がいいし、暑くも寒くもない今は季節も最高。
 幕張の町もけっこう好きだ。あれだけたくさん、真新しい立派な商業ビルが建ち並んでいるくせに、ほとんどひと気がなくて(東京とくらべればだが)、なんかSFっぽいから。昼間でも閑散としているのに、夜になるとまるでゴーストタウンのようになってしまうところがまた良い。陸橋の上で潮風に吹かれながら、(ほとんど)無人のビルの灯りを見ていると気持ちいい。
 まったく、新宿とか渋谷なんて、仕事だからしかたなく行くが、その必要がなければ私は一生行かなくてもぜんぜん困らないね。
 そんなに幕張が好きなら、もっとしょっちゅう行けばいいのに、用もないのに行く気になれないのは、単に無精なせい。サマソニ以来か。

 ほんとは早めに行って、アウトレットとか見るつもりだったのだが、大学のない日は惰眠をむさぼっていて、さあ、行くかと思ったらもう6時だった。
 思った通り、人影はまばらだが、恐竜展に入っていくのはやはりほとんどが子供連れだ。なにー! 子供は9時になったら寝る時間だろ! (私はそうだった) 科博は子供はほとんどいなくて、会社帰りのサラリーマンばかりだったのに、そこがやっぱりガキ向けだな。

 で、かんじんの恐竜ですが、例によって中国産の外貨稼ぎ恐竜ばっかり。新種や日本初公開のものも多かったが、これだけジャンジャン新種が見つかる現在では、たいしてありがたみがない。
 これまでの恐竜博は、世界最大を売り物にした竜脚類とかギガノトサウルスとか、超有名人のスーとか、目玉があったものだが、これは目玉がない寄せ集めなのが、やっぱり弱いね。それにこんな倉庫みたいなところで恐竜見ても、あまりうれしくないし。広すぎて、でっかさがあまり実感できないんだよね。科博の休館は狭くて天井も低かったので、部屋に入るなりぬっとそそり立ってる恐竜に心底驚いたものだけど。
 暗いのはいい。だけど、ライトの逆光で見えにくかったり、黒っぽい化石は細部がほとんど見えなかったのは残念。
 とは言え、やはり恐竜に囲まれていると幸せ。人も少なく、じっくり見られたのは良かった。ただ、これならやっぱり1000円というところで、それ以上払う気はしないな。

 ロボットは、これが目玉なのかと思ったら、出口近くにまとめられているところに良心を感じた。でも実はこういうのもけっこう好き(笑)。買えたら買いたい(笑)。
 特に最近のロボットはほんとに良くできていて、動きもなめらかだ。ただ、個人的に言うと、肌はもっとつやつやして色鮮やかなほうがいいと思ったな。ウロコなんだから。確かに現生の大型爬虫類、ワニとかコモドオオトカゲとかはくすんだ色だが、あれだけ巨大な地上の覇者は保護色なんか必要なかったんじゃないか。
 それに吠えすぎ。あんなやかましくわめき立てる動物はいないよ。だいたい、恐竜の吠え声って、もうほとんど決まっちゃってるようだけど、誰がどういう根拠で決めたんだか。ワニなんてけっこうかわいい声で鳴くけどね。
 でもヴェロキラプトルなんか両手を広げて威嚇してくれて、ちょっとかっこいい。小さい子供は泣き出してた(笑)。

 けっこう期待していたのは、「歩くアロサウルス」。動画を見たら、ちゃんと歩いている。日本へは来てないが、「Walking with Dinosaur Live」というイベントでは、等身大のロボット恐竜が芝居を演じてくれて、私はけっこうすごいと思ったのが、恐竜には補助輪が付いてた(笑)。ところがこのアロサウルスはちゃんと自分の足だけで立ってるのよ。やはりこういう技術は日本の方が上だな。
 でも残念なことにアロサウルスはショータイムにしか登場しないらしく、夜間はなしだった。

 展示を見終わるとショップへ。ここではやはり荒木一成(フィギュア・アーティスト)のフィギュアに目を奪われた。もしラプター類があったら、きっと買っちゃってた。だって、これだけ精巧で美しい模型が1万数千円なら安いと思わない? と思うのも、やっぱり本物見て興奮しているからだが。でもラプターはなくて(売れちゃったのかも)、どうせ買うならやっぱりいちばん好きなラプターがほしい私はあきらめた。
 その代わり、安いソフビのフィギュアを2体買ってきた。安いといっても、子供向けのいい加減な玩具じゃなく、いちおうリアルなやつ。買ったのはブラキオサウルスとアロサウルス。食玩のちっぽけなフィギュアに飽き飽きしてたので、大きめのやつがほしかったのだ。さすがに食玩より精巧にできてるし、かっこいい。(ラプターは小さすぎてあんまりかっこよくなかったので買わなかった)
 家に帰って、ブリスターパックを破ろうとしてしばしためらう。もちろんコレクターならブリスターを破ったりは絶対しないが、私はフィギュアのコレクターじゃないし、コレクションするほどのものでもないし、いじくりまわしていろんな角度から見たり、なめたりしゃぶったり(嘘)するために買ったものだからいいや。彼らは(居場所がなくて)今はうちの食器棚に収まってます。 

2008年5月11日 日曜日

映画『靖国』とオリンピック

(えらそうなタイトルですが、私はどっちもほとんど関心ないので、いい加減なひとりごとです)

 ジャーナリストの莫邦富が朝日新聞のコラムで、「最近の日本は昔の中国と似てきた」と書いていた。私は日頃からそう思っているが、それでも中国人にそう言われるといやな感じ。中国人がいやなのではなく、「やっぱりほんとにそうなのか!」と考えるのがいや。
 昔の中国というのは要するに文革の時代ということで、「いくらなんでもそこまでひどくないだろー」という気はするが、実際にそれを体験してきた人が言うんだから、ほんとにそうなのかも。
 なんの話かというと、映画『靖国』なのである。つまり言論弾圧ってこと。もっとも莫さんは、多くの映画館が右翼の脅しにめげず上映に踏み切ったのを見て、日本の民主主義をほめたたえているが、莫さん、これは民主主義とは関係ないですよ。資本主義の勝利ですよ。だって、あれだけマスコミが宣伝してくれたら、お客が殺到するのは目に見えていて、配給会社や映画館はホクホクだから。金のためなら多少の危険ぐらいどうってことないよね。たとえ上映禁止になったって、ビデオは売れるに決まってるし、右翼も資本主義の前には形無しだ。

 余談だが、中国という国は未だに共産主義が生き残っているというだけでもすごい国だと思うが、その中国でさえ資本主義の侵略は免れなかったことを思うと、やっぱり最強なのは資本主義なんだなーと実感。中東問題だって、結局は宗教よりも利権の争いだし。思想信条も宗教も、金の前では色褪せる。そう思うと、よけいいやな感じ。

 ちなみに私はもちろん映画は見てない。右翼の生態なんて、いちばん見たくもないものだし。ただ、初日に見てきたオバサンの話では、(朝イチで行って、入れたのは最終回だったそうだ。初日に行くというのもいい根性だと思うが)、「右翼のパフォーマンスみたいなのは笑えたけど、あれを外国のひとに見られると思うと、ちょっと恥ずかしいわねえ」だそうだから、やっぱりある意味国辱的な映画らしい。
 だけど国辱なのは映画じゃなくて、そういう恥ずかしいことをする連中のほうだからね。まったく、あまり外国の人に見られて恥ずかしいようなことはしてほしくないものである。

 そして中国と言えばオリンピック。私のスタンスはもうさんざん書いてる通りで、世界各地で起きる抗議運動に「ざまーみろ」と思っていたのだが、それとはべつに、この時期にチベットで暴動を起こすってのは、はたして画策したものかどうかは知らないが、結果として、まるで狙ったみたいな、またとない好機だったな。
 というのも、外国の活動家が北京に乗り込んで抗議運動をするのはかなりむずかしいし、世界の大多数の人にとっては、遠い極東の出来事にすぎない。だけど、聖火なら世界中を巡るし、自国内で騒ぎになれば、中国にもチベットにも無関心な一般市民の注意を引くこともできる。
 よって、言ってみれば中国は最も知られたくない恥部をさらけ出して、世界中引き回しの刑にされたようなもので、狙ったような国威発揚どころか、国威を自ら踏みにじったようなものだ。
 おまけに聖火リレーと言えば、もともとヒトラーが国威発揚のために考え出したものというエピソードまでくっついて、できすぎ! 開始前にこれだけ泥にまみれたオリンピックもないだろう。
 「でもスポーツの世界に政治を持ち込むなんて」と、ウブなことを言うアホもいるが、オリンピックというのはもともとそういうものだから、私は嫌いなんだって! これまで同じことが何度あったか数え切れない。だけど、ソ連やアメリカは、もうちょっと露骨でない態度を取ったが、最近では日本よりよっぽど外交上手で世渡りのうまい中国政府も、これに関しては失態の連続で、近ごろこれだけ溜飲の下がったことはない。
 さーて、(意地悪な意味で)本大会はどうなるんでしょうか? 前はぜんぜん見る気なかったが、がぜん見たくなってきた(笑)。
 私が注目してるのは、選手でなんらかの抗議を示す奴がいるかどうか。私のヒーローはメキシコ五輪の男子200メートルで、こぶしを振り上げて人種差別に抗議した黒人選手たち。メダル剥奪覚悟であれやる人がいたらかっこいいよな。だけど、どうせスポーツ選手なんてアホばっかりだから無理だろうけど。
 それなら観客に期待しよう。いつのオリンピックだったか、アメリカ人選手が出てくるだけで猛烈なブーイングが起きた、あれの再現をねらってます。

 しかし、また『靖国』に戻るが、中国だの、ミャンマーだの、独裁政権や軍事政権が人権なんか土足で踏みにじるのが、あれだけ大々的に報道されているのに、それを見て、日本もそうなってほしいと願う連中(特に若いやつら)の気持ちが私はわからんよ。

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