2007年7月の日記

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2007年7月13日 金曜日 

やじ馬フットボール観戦記

 いやはや、昨日は午前3時までテレビでフットボールなんか見ちゃったよ。U20(20才以下世界選手権)の対チェコ戦なんだけど。これ見ていて、なんで高校野球があんなに人気あるのかわかりましたね。私は野球が嫌いで、だから高校野球も見たことないんだけど。それで、「子供のボール遊びなんか見て何が楽しい?」なんて、イヤミを言ってたんだけど、これが楽しいんだな。(もっともこちらはみんなプロだが)
 何がいいって、とにかくみんな若くて元気。カナダもかなり暑いみたいなんだが、とにかく右へ左へ前へ後ろへ全速力で走り回る。連係も巧みで、見ながら、「これってまさにオシムが目指してるフットボールなんじゃないの?」と。特にこの前のアジアカップ・カタール戦があまりにも不甲斐ない試合だっただけに、「全員、日本代表と入れ替えたほうがいいんじゃないの?(笑)」と、ヤジを飛ばしながら見ていた。
 でも、若いだけあって、調子に乗ってつまらんミスをやって自滅する、あたりがまた楽しい(笑)。だって本当に手に汗握る試合で、片時も目が離せないんだもん。それが延長戦でも決着が付かずに、結局PK戦にもつれ込んで負けたんだが、完全に勝ってる試合をどうすれば負けることができるのか(苦笑)。
 チェコの得点って、PKだけじゃん! 結局、ゴールキーパーひとりで戦ってるみたいな印象。しかもキーパーは唯一の大学生で、やっぱり無理みたいな。私の持論として、「ゴールキーパーはこわい顔してなくちゃならない」というのがありまして(笑)、その点、この子は下がり眉の見るからに情けない顔つきなのがいけなかった(笑)。私は顔のこわさという点で楢崎を買っているのだが、かわいい顔だちの川口だって、ボールに向かうときはキッと眉がつり上がって、ちゃんと獰猛な顔になるからね。
 でも、この世代はけっこうタレントが豊富で、将来が楽しみだ。

 一方、アジアカップの日本代表だが、前回のカタール戦は、こちらも完全に勝った試合を引き分けに持ち込まれ、オシム激怒も無理ない(試合後のインタビュアーにも噛みついてたが、通訳泣かせたってのがすごい)と思う試合だった。勝てる試合を凡ミスから自滅するのって、これまでもさんざん見てきたような気がするのだが、これって日本のお家芸?
 でも叱られたのが功を奏したのか、今日のUAE戦は人が変わったみたいな試合ぶりだった。もっとも、日本はアジア・チャンピオンなんだし、すべて格下相手なんだから、これぐらいやって当然だけど。
 それにしても、またも高原、俊輔。ヨーロッパでの絶好調をそのまま持ち込んだわけだが、この2人の活躍を見るに付け、なんでワールドカップではぜんぜんダメだったのかと思って腹が立ってくる。こいつらがちゃんと仕事してれば、あんなにあっさり敗退することなかったのに! まあ、あれを乗り越え、本場で揉まれることで成長したんだろうけどね。
 というところで唐突だが、高原のファンである。私はフットボール選手も顔で差別するので(笑)、普通ならこういう醜男は避けるのだが、見ているうちに好きになってしまった。うまさは言うまでもないが、なんと言っても、日本人選手にはめずらしく強さがあるのがいい。なんか日本のフォワードというと、すばしこいけど当たられるとあっさり転がされるというイメージがあったのに、でかいディフェンスに後ろからドンとぶつけられても微動もしないあたりの強さ。こういう選手がもっといるといいのに。(中沢とかも強いけどね)

 だいたい、日本人が外人と戦うなんてすごいハンデを負ってるんだよ。
 スポーツとは関係のない、一般人で比較しても、私の目には白人って、驚異的な体力があるとしか思えない。だいたい、暑さと学期末のせいで、大学教員は今ごろ疲労のピークを迎える時期で、フットボールほどじゃないが、90分の講義を終えると、立ってられないほど、声を出すのも億劫になるほど疲れる。よって、教員室じゃ日本人教員はみんなげっそりした顔でため息ついてるのに、外人どもは元気いっぱいで大声出してるし。朝まで飲んで騒いでてても翌日、ケロッとして仕事に出てこられるしさー。
 体格の問題もある。いつも高さばっかり言われるけど、小柄な人でも白人はまるで体つきが違うし、骨量や筋肉量は日本人の比じゃない。私の目から見ても、吹けば飛ぶようにしか見えない日本の若者とくらべ、ガイジンはすらっとしたブロンド美人だって、よくよく見ると女子プロレスラー並みの体格してるもん。(もちろん痩せた人もいるけど、一般論として) ましてこれが黒い人たちになると、もうレベルが違いすぎ。
 野球みたいなのんびりしたスポーツならともかく、体力・持久力勝負のフットボールで、このハンデは大きい。それを思えば日本のフットボーラーはよくやってると思いますよ。

フットボールとは何の関係もないけど気になる話

 ところで、前回のカタール、今回のUAEと、どっちもイスラム応援団が、えーとあれはなんて呼ぶのか、コーランの詠唱みたいな応援やってるのが印象的だったが、その中で、Queenの“We Will Rock You”そっくりなメロディが(もちろんアラビア語で)出てくるのが気になってしょうがない。まさかQueenを歌ってるとも思えないし、Freddyはイスラム音楽にも影響受けてたから、もしかしてこれが元ネタなのかしらとか。

【追記】

 かんじんの選手の名前が何も書いてなくて、なんの話かわからないので、U20ワールドカップのメンバーを調べてみた。

【スタッフ】
■監督:
吉田 靖 【(財)日本サッカー協会ナショナルコーチングスタッフ】
■コーチ:
森保 一 【(財)日本サッカー協会ナショナルコーチングスタッフ/サンフレッチェ広島】
■GKコーチ:
慶越 雄二 【(財)日本サッカー協会ナショナルコーチングスタッフ】

【選 手】
氏名  生年月日  身長/体重  所属
■GK:
林 彰洋 1987.05.07 192cm/83kg 流通経済大学
武田 洋平 1987.06.30 189cm/76kg 清水エスパルス
権田 修一 1989.03.03 187cm/80kg FC東京

■DF:
福元 洋平 1987.04.12 181cm/68kg 大分トリニータ
柳川 雅樹 1987.05.01 183cm/78kg ヴィッセル神戸
槙野 智章 1987.05.11 180cm/72kg サンフレッチェ広島
安田 理大 1987.12.20 173cm/65kg ガンバ大阪
内田 篤人 1988.03.27 176cm/62kg 鹿島アントラーズ
香川 真司 1989.03.17 172cm/63kg セレッソ大阪

■MF:
梅崎 司 1987.02.23 167cm/64kg 大分トリニータ
森重 真人 1987.05.21 179cm/72kg 大分トリニータ
藤田 征也 1987.06.02 175cm/63kg コンサドーレ札幌
太田 宏介 1987.07.23 178cm/72kg 横浜FC
田中 亜土夢 1987.10.04 167cm/59kg アルビレックス新潟
柏木 陽介  1987.12.15 174cm/68kg サンフレッチェ広島
青山 隼 1988.01.03 182cm/74kg 名古屋グランパスエイト
平繁 龍一 1988.06.15 175cm/76kg サンフレッチェ広島

■FW:
河原 和寿 1987.01.29 173cm/65kg アルビレックス新潟
青木 孝太  1987.04.27 176cm/67kg ジェフユナイテッド千葉
ハーフナー マイク 1987.05.20 194cm/82kg 横浜F・マリノス
森島 康仁 1987.09.18 186cm/80kg セレッソ大阪

うん、今(2013年)見てもそうそうたるメンバーじゃない。
この試合は槙野、森島がゴールをあげたが、2-2からのPK戦で敗れた。

2007年7月24日 火曜日

鎌倉・江ノ島紀行 (うそ)

 ことの発端は、早稲田の最後の授業日、教員室で友達と夏休みの予定などしゃべっていたとき、私がふと、「私、鎌倉って行ったことない」と口走ったこと。そこからトントン拍子に、独身女3人で、「今度の日曜、みんなで鎌倉へ行こう」ということになってしまった。同行者は学生時代からの友人のマリコさんと、仏教研究所に勤める日本美術の専門家のアメリカ人、カレンさん。

 でも、自分で言ってからしまったと思った。だって、鎌倉なんて寺しかないじゃん! 私は坊主に恨みがあるせいで、宗教も神社仏閣もきらいだし、買い物にもグルメにも興味ないし。私と違って育ちのいい上品な(元)お嬢様であるマリコさんは、そういうのが好きそうだし、カレンさんは日本人より日本人らしい人で、それが専門だからおもしろいかもしれないが、私はてきめんに退屈しそう、と思ったのだが、結果は思わぬ大冒険(というほどでもないが、私たちとしては)になってしまった(笑)。

 誤算その1は天候。家を出た午前中は、小雨がぱらつく肌寒いぐらいの気温で、私はよっぽどあったかい格好をしていこうかどうかと迷ったぐらいなのだが、昼過ぎから猛烈な暑さに。こんな暑さはこの夏初体験だ。マリコさんなんか、着てきた服が暑すぎると言って、その場で新しい洋服を買って着替えたぐらい。
 それで最初は、いちおうお決まりの寺社巡りなどしていたのだが、だんだんみんなうんざりしてきた。マリコさんは期待していたハスの花がぜんぜんきれいじゃないので(可憐なスイレンと違って、ハスは葉っぱも猛々しいし、枯れた花や葉も汚らしいし)、がっかりした様子だし、カレンさんはこの辺はもうすべて見ていて特に発見もないようだし、私は炎天下を歩くだけでげっそりして。
 それでいきなり、江ノ島に行こうということになって江ノ電に乗った。なんとなく海のほうなら涼しいような気がして。もっとも私は鎌倉は初めてだが、江ノ島にはいいかげん飽きるほど行っていて、海水浴でもないのに江ノ島なんて行ってもしょうがないんじゃないかと思っていたが。

 ところが、江ノ電に乗ったあたりから、強烈なノスタルジアに襲われた。ご存じのように私は記憶力なし人間で、つねに現在にのみ生きてるケダモノなので、こういう感情を抱くことはめったにないからけっこう新鮮だった。子供時代の夏休みというと、家族で(と言っても父はほとんど日本にいなかったので、母と弟といっしょに)江ノ島に海水浴に行くのがうちの定番だったんですよね。だから、子供心にも江ノ島はもう飽きたと思ってたぐらい。
 でも子供時代の夏休みというのは、前にもちらっと書いたように特別な思い出と言っていい。うだるような暑さ、潮の香り、昔とあまり変わってない(と思える)江ノ電の駅や町の様子に、突然タイムスリップしたような気がした。ここで、いきなり思い出したのが、「ろうそく持って入る洞窟がおもしろかった」という記憶。そう言うと、カレンさんも行ったことがあっておもしろいと言うし、行ってみようということになった。
 名前も忘れてたが、これは岩屋と呼ばれていて、海に浸食されてできた天然の洞窟。1000年以上前から聖地として信仰されていて、中には石仏なんかがある。

 でもその場所についてはうろ覚えで、現地へ行ってちょっとひるんだ。ご存じない人のために解説すると、江ノ島というのは海岸から橋で渡れる小さい島だが、平坦ではなく、むしろ海面から山が突き出したような形で、周囲は切り立った崖になっている。岩屋はそのいちばん遠い向こう端にあって、そこへ行くには、急な階段をひたすら山のてっぺんまで登り、また降りなくてはならない。
 徒歩で片道40分ぐらいだから、山登りとまではいかないが、ちょっとしたハイキングコース。元気な若い人ならどうってことないだろうが、こっちは元気なんかとうに失せた中年女3人組。(アメリカ人はタフだと書いたが、カレンさんは日本人より華奢で骨と皮に痩せてる) しかも服装は古都のそぞろ歩きにはふさわしいが、ハイキングなんてまるで想定していない。しかも、ふだんデスクワークばかりで思い切り運動不足なうえ、3人とも運動なんかとんでもないというタイプ。おまけに汗がひっきりなしにポタポタたれるようなこの暑さ。私なんて、夏は日中いっさい外出しないうえ、やむなく外へ出るときは、5分ごとに店に入って涼まないと倒れるほど暑さに弱いのに。おまけに私は膝に爆弾を抱えている。
 みんな不安そうだったが、ノスタルジア・パワーでいきなり元気が出た私は、「無理なら引き返してもいいから行ってみよう」と主張。この中では誰の目にもいちばん体力なさそうな私がそう言うので、みんな引きずられる形でついてきた。
 でも、少し登ったら、なんと山頂まで行ける有料エスカレーターを発見。こんなものは私の子供時代には絶対なかった。山の中をエスカレーターが通っているというのはかなりシュールな光景だが、このおかげで助かった。「でも帰りはここを降りるんでしょ?」というマリコさんの言葉(下りエスカレーターはない)に一抹の不安がよぎるが、なあになんとかなるさ。

 エスカレーターを降りると今度は長い下りで、かなりへとへとになりながら岩屋到着。
 なんか変わっている! ろうそく持って入るのは昔のままだが、入り口にはギャラリーなんかできてるし、仏像のたぐいはガラスケースに入ってるし。ここでもらったパンフレットを見ると、岩屋は1971年に崩落の危険があるというので閉鎖され、1993年になってやっとまた入れるようになったのだそうだ。もちろん私が最後に入ったのは閉鎖される前。これもなんかのご縁だなあと思ってしまった。
 ただ、岩屋そのものは大人になってみるとそんなにおもしろくはなかった。入れるのは途中までだし。富士の風穴まで続いているなんてうわさもあって、本当はすごく深いんだけどね。涼しいのだけはうれしくて、天然の冷房にほっと一息。

 むしろ大人の目で見て興奮したのは、ここまで続く参道の様子。木がうっそうと茂る山の中に、狭い石の階段がえんえんと続いていて、その両脇にだけぎっしり店が建ち並んでいるというのは、かなりシュールな風景ですよ。この景色は昔とまったく変わりない。個々の店は新しくなっているのかもしれないが、昔風の感じはそのままで、まさに昭和レトロというか、えーと、名前が思い出せないが、ゲームとかによく出てくる「不思議な町」の雰囲気。最近、よくアドベンチャーゲームをやっているので、階段の上に矢印が見えてしまってしょうがない(笑)。
 江ノ島というのは(当時の子供の目にも)いかにも通俗的で、安っぽくて、うらぶれた様子の観光地だったが、海辺の町そのものはかなりきれいになっているものの、昔の面影もかなり残っていて、今見るとそこがかえって魅力だ。何より、ここに来るといかにも「夏休み!」という感じがするのがいい。(まだ仕事いっぱい残ってるんだけど)

 帰り道はけっこう不安だったが(膝が悪い人間にとっては下りのほうがこわいのだ)、なんだか夢見心地のうちに(郷愁と暑さで頭がぼーっとしている)、一気に降りてしまった。
 ただ、不思議に思うのは、今以上に虚弱体質の子供だった私が、どうやってあそこまで行ったんだろう?ということ。親におんぶされてったのかな? でもそれじゃいくらなんでも親がつぶれてしまいそう。どうやら船もあったみたいなんで、船で行ったのかもしれない。
 しかしやればできるじゃん、私。やっぱり私はネコなので、ふだんはゴロゴロしてばっかりいても、いざとなれば(遊ぶときだけ)瞬発力が出せるのだ。ただし短距離のみですぐバテるけど。ネコといえば、江ノ島にはネコがいっぱいいた。それもまるで道祖神かなんかみたいに、角ごとに座ってるのがおかしい。石碑とかがあると、必ず脇にネコがちょこんと座っている。どの店先にも招き猫みたいにネコがいるし。それもすごくかわいくて人なつこくてきれいなネコばかり。ネコなでまくってきた。トンビも多かった。(猛禽類好きなのでトビも好き) 歩きながらものを食べてるとトンビにさらわれるそうだが、さらわれてみたいので食べ物もってくればよかった。

 というわけで、久々に童心に帰って夏休みを満喫した一日でした。 

2007年7月25日 水曜日

フットボール・アジアカップ 日本×オーストラリア戦

 勝つには勝ったが、心臓に悪い試合でしたね。何がなんでもPK戦は避けたかった。こないだのU20はこれで負けたし、去年のワールドカップのイングランドの悪夢も記憶に新しいし。
 だからPKになると、ロッカールームに引っ込んじゃうオシムの気持ちもわかる。オシムさん、意外と小心? それともお年だから心臓に負担かけられないのか?
 でも、最後中沢が決めてくれたのは良かった。彼はこのシリーズ、本当にがんばってるのに、ディフェンダーが脚光を浴びることは少ないから。

 でも終盤の戦いには大いに不満。テレビにオシムが映るたび、肩ががっくり下がっていくのがわかった。「なんでこれで点が取れない?」と、監督じゃなくても嘆きたくなる。絶好の勝機での得点力不足は変わってないなー。
 だって、豪州なんてほとんど力で押すだけのチームで下手じゃん! これはワールドカップのときも感じたけど。おまけに湿度に弱くて(オーストラリアは気温は高くてもカラカラに乾いてるからね)、バテバテになってたし。
 これは素人考えで、もしかして間違ってるのかもしれないが、あと1点が死ぬほどほしい場面で、ていねいにパスなんかまわしてる余裕あるのか? ましてオーストラリアのディフェンスはバテバテでほとんど立ってるだけ。ゴールキーパーはあまりうまくない。おまけに相手は1人退場で1人少ない。だったらダメ元で、中段からドリブルで切り込んで行くやつがなんでいないのか!
 高原がW杯前のドイツ戦で見せたゴールがまさにそういう感じだったし、こないだのManU×浦和戦でルーニーがそれをやるのを見ていただけに、よけいそう思う。中沢が最前線まで走ってきてシュートする姿なんかも見られたが、こんなに必死で守ってるのに、点とってくれないフォワードへの不満がこもっていたような気がした。

 オシム・ジャパンに関してはまだ評価を差し控えている。もちろん、無為無策のジーコよりは格段にいいのは間違いないが。叱ってもらうのはいいけど、お父ちゃんがこわくて、みんなが言われた通りにしかやらないようになったら、ちょっといや。えー、だってこわいじゃない、あの人(笑)。優しい面もあるんだろうけど、あれに怒られたら絶対こわい。
 ちょっと不安材料なのは、高原、俊輔、中沢、川口と、結局、活躍しているのは最年長組だってこと。私としてはやっぱり気になるのは次回W杯なので、もっともっと若手に活躍してほしいんだけどな。その一方、ヒデがまだいたらどうだったろう?とか、ふと考えちゃったりして。

 でも、日本のフットボールは本当に強くなったよ。と、思わせたのが、ManU×浦和の試合。ManU相手に2点とって引き分けるだけでも立派。もちろん練習試合だし、相手は長時間の移動のあとということもあるが、それを言ったら、浦和は「日本代表に選ばれなかった人たち」なのに、ManUはレギュラーメンバー連れてきたからね。
 そういや、イングランドきちがいなのにプレミア・リーグは見ないのかって? うちは地上波しか映らないんですよ。ほんとはチャンピオンズ・リーグとか見たいんですけどね。
 それにクラブだとほら、ガイジンがいるじゃん! ロナウドなんか嫌いだよ、だってうまいんだもん!(笑) と、フットボールに関しては、ガチガチの国粋主義者(イングランドの)の私は思う。
 でもやっぱり、フットボール自体はいかにもイングランドの「美しいフットボール」で、見ていて気持ちがよかったですね。ルーニーでさえお行儀良かったし(笑)。というか、この人やっぱり大人になった? 例によって突進するブルドーザーみたいなドリブルを見せてくれたが、この日は守備にも活躍していてえらいと思った。

2007年7月29日 日曜日

アジアカップ 韓国戦

 サッカーに興味ない人ごめんなさい。ネタはほかにもいろいろあるんだけど、今はまだ忙しくて、もっと大事なこと書く気力がわかないので。

 というわけで、前回サウジアラビア戦は見逃した。単に日を間違えていて(笑)。でも見なくても良かったっていうか、またも不甲斐ない試合をやってくれたようですね。中沢と阿部がゴールって何それ? 2人ともDFじゃん。FWとMFは何してたの? 翌日の新聞を見たら、遠藤のコメントに「サイドチェンジしすぎた。ドリブルで強引に抜きにかかってよかった」なんて書いてあって、私が上で言ってたこととおんなじじゃん!

 しかしそう言ってくれるからには、今日(もう昨日か)はそういうのをいっぱい見せてくれるものと期待してたんだよ。このところのオシムの選手起用にはちょっと疑問もあったけど、「韓国戦ではフレッシュな選手を入れる」というのにも期待してたし。
 ところが、見たらほとんどこれまでとおんなじじゃん! という、初めから負けパターン。私はマンションの理事会があって、後半しか見られなかったんだけど、後半の10分ばかり見て、「これは負けだ」と見放してた。ていうか、これでもし日本が勝ったら、韓国選手があまりにもかわいそうという感じ。
 技術は日本が上回っている。おまけにまたも相手はひとり少ない。でも精神的には完全に負けてるのは誰の目にも明らか。勝利に固執しない、淡泊でさっぱりした態度が実に潔いねえ(イヤミ)。中村とか高原とか、ミスをしては苦笑してたけど、余裕だねえ。
 それにくらべ、いつもながら韓国のなりふりかまわない闘争心と、最後まで勝負をあきらめないところはすごい。すごすぎて鼻につくこともあるが、今日は立派だと思った。ただひたすら韓国の引き立て役にまわった試合だった。

 とまあ、日本ファンにははらわたが煮えくりかえる(というか、解説者も途中からため息ばかりだった)試合だったが、私はべつに日本にはそれほど思い入れないので、見ているぶんにはおもしろい試合だった。
 それに負けはしたが、日本が韓国相手にこんなに楽な試合をした(それでも負けるあたりがだらしないが)記憶はあまりないので、ちょびっとずつだけど、強くなってはいるのかなーという気がした。
 あとは選手起用だな。巻とか羽生とか千葉の選手を重用したがるオシム采配はちょっと気に入らないんだけど。たしかに巻は点取ったが、ラッキーな感じのゴールで、あまり信頼が置ける選手っていう気がしないし、羽生はいいところは見せるが、結果としてまったく勝利に貢献してないし。私としては、今回は呼ばれなかった海外組が気になるし、Jリーグにもまだまだいい選手はいるし、ワールドカップまでには若手が育つんじゃないかというほうが楽しみ。とりあえず長い目で見てやりたいですね。とにかくお疲れさま。

 日本なんかどうでもいいと思っていたけど、韓国戦後の羽生のコメントを見て激怒! 「正直、蹴りたくなかった」とはなんじゃ! あんた、なんのためにサッカーやってるの? それでプロかい! これは羽生の責任というより、そういうやつにこれだけ重要な場面で蹴らせた監督の責任だな。しかし、試合後、羽生は号泣していてちょっとかわいそうな気がしたが、その涙の意味(「蹴りたくないのに蹴らされて、失敗しちゃったかわいそうな僕!」)はワールドカップの中田ヒデの涙とはえらい違いで、やっぱりぜんぜんかわいそうじゃない!

 ところでアジアカップ決勝だが、ぜひぜひイラクに優勝させてやりたいですね。私は最初からそう思っていて、ここまで勝ち進んできたことには心から賞賛を送りたい。

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