2006年11月の日記

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2006年11月2日 木曜日

 『イリアム』について書くつもりが、借りていたビデオ4本が今日で期限切れなのに気づき、あわてて3本連続で見た。そのためリビューもいい加減だが勘弁。

The Gift (2000) Directed by Sam Raimi 邦題 『ギフト』

 この映画を借りてきたのは監督がサム・ライミだったから。主演はケイト・ブランシェット、ヒラリー・スワンクもキアヌ・リーヴスも出てるし、キャストも重みを感じさせたので。
 で、まずは正解。タイトルから想像が付くように、サイキックものなのだが、ケイトの「ギフト」(超能力)は、さっぱり役には立たないばかりか彼女に不幸を呼び寄せるばかり、というのは、スティーヴン・キングの『デッド・ゾーン』の焼き直しで、何も目新しいものはない。むしろ南部の田舎町の、平凡な人間の浅ましさと悲しさと優しさをスリリングに描く心理劇としてよくできていた。
 ケイトはいつもながら美しい。この人は私の好みのタイプで、願わくはもうちょっと背が高いと最高なのだが。彼女はたぶんアメリカじゃ、メリル・ストリープ二世みたいに見られているんだろうが、気品と風格が違う。なまじ品がありすぎるので、田舎の貧しいシングル・マザーというのは無理かなと思ったが、それも堂々と演じたし。
 ヒラリー・スワンクも、あの一度見たら忘れられない個性的な容貌のせいで、気にしている女優さん。しかし、“Boys Don't Cry”のときより、よっぽど男らしいというか(笑)、あの髪型ではどう見ても女装したオカマにしか見えなくて困った(笑)。その人がbattered wife役というのも、意外な気がしたがこれもはまっていた。
 でもいちばんの儲け役は父親に性的虐待を受けて育ったせいで歪んでしまった男を演じたジョヴァンニ・リビシ。ひたすらにケイトを慕い、頼る姿がいじらしい。
 私はキアヌが悪役をやるのが好きで、これもけっこう楽しみにしていたのだが、いくらなんでも絵に描いたようなレッドネックはさすがに無理があった。どうしたって、品の良さがにじみ出ちゃうからねー。この役ならできる役者はいっぱいるだろうに、なんでキアヌなんか連れてきたんだろ? もっとも、そのキアヌも中国移民の子で、そのオヤジさんは刑務所入ってたような人だし、決して育ちがいいとは言えないんだが、品格って本当に持って生まれたものなんだね。

 それとカメラも美しい。冒頭の南部のスワンプ風景だけでもうっとり。私はアメリカの風景にはまったく感動を覚えないのだが、南部だけは別。あのどこか禍々しく神秘的な感じも映画の内容にふさわしい。
 主題歌もよかった。あいにく名前を忘れたが(IMDBにも挿入歌のことは何も書いてない。映画音楽って本当にないがしろにされてるな)、カントリー風の女性歌手で、これまたアメリカ音楽を毛嫌いしている私も、こういう風土に根ざした音楽はけっこういいと感じるから不思議。ていうか、アメリカ人がロックなんかやるなって感じ。

 あえてひとつ難癖を付ければ、死んだジョヴァンニ・リビシが甦って、あわやというときにケイトを助けるが、それならなんで彼女の最愛のご主人(1年前に事故で死んでる)は、妻の危機に助けに来てくれなかったのだろう? 彼女はずっと夫の死を乗り越えられなくて苦しんでいたようなのだが、これをきっかけに迷いが解けたようだ。そうか、死んでも役立たずの夫に見切りを付けられたから立ち直ったのか(笑)。

 しかし、ライミも今やメジャーだろうが、ライミと言えばなんと言っても“The Evil Dead”(『死霊のはらわた』)で、こないだのジョージ・A・ロメロ(“Bruiser”)もそうだが、これもゾンビ! どっちも低予算の小品のスリラーなのに、今や「アメリカの良心」を感じさせるのは、こういう(元々は)ゲテものホラー監督ばかりというのは、どういうことだろう?

Confessions of a Dangerous Mind (2002) Directed by George Clooney
邦題 『コンフェッション』

 これは脚本がチャーリー・カウフマン(『マルコヴィッチの穴』、『ヒューマン・ネイチュア』、『アダプテーション』)だというので借りてきた。だって、人気テレビ番組のプロデューサー兼プレゼンターが、CIAのヒットマンという裏の顔を持ち、33人も殺してたなんていう、バカみたいな荒唐無稽な話を脚本にできるのはあの人しかいない。というか、その自伝ってそもそもカウフマンが書いたんじゃないのか?(笑)
 この自伝のことは日本でも報道されて、当時は実話みたいに言われていたが、見ればそんなの大ボラだってことは一目瞭然。でもこの手のホラ話が得意中の得意のカウフマンは、水を得た魚のようだ。
 ついでにジョージ・クルーニーの初監督作ってことでも話題になったが、彼は監督候補が次々降りたあげくのピンチヒッター。ついでに予算も足りないので、ジュリア・ロバーツはノーギャラ出演というのはちょっとすごい。
 最初の監督候補はデヴィッド・フィンチャーだったそうで、彼の大ファンである私(でも『パニック・ルーム』はカス)はちょっと見てみたかった気もするが。途中で下りたのはブライアン・シンガー。たぶん、監督が逃げたのはあまりにバカバカしい話なんで、いやになっちゃったんじゃないか。

 でもカウフマン作品に関しては、バカバカしいというのはほめ言葉にしかならない。で、実際おもしろい。少なくとも『アダプテーション』よりはまだ話がまともだし(笑)。
 素人監督であるクルーニーもがんばった。というか、素人だからこその凝りまくりの映像はなかなか見応えがある。DVDにはカットされた映像集もついてたのだが、あまりに出来がいいので、カットされたのがもったいないと思うのばかり。

 誰でも知っている実在の有名人が主人公なだけに、主演のチャック・バリスを誰が演じるかも注目されたが、候補にジム・キャリーの名前があるのを見てやっぱり。今ならいかにもジム・キャリーがやりそうな役柄だもんな。でも私はあいつが大っきらいなので、そうじゃなくてよかった。というわけで主役のサム・ロックウェルは『ヒッチハイカーズ・ガイド』でゼイフォードを演じていた人。あそこではロックスター風のブロンドの長髪で、イメージがぜんぜん違うのでわからなかった! でも芸達者なのは確かで、はまり役。
 CIAエージェントのジョージ・クルーニーはやけにかっこいい役でずるい(笑)。ジュリア・ロバーツも「謎の女スパイ」でかっこよすぎ。これならノーギャラでも出たいと思うかも。ドリュー・バリモアはこの手のポッチャリしたかわいい女の子が嫌いな私としては興味ないが、これも役にぴったりだったと思う。
 ショーの出演者にブラッド・ピットにそっくりな人と、マット・デイモンにそっくりな人が出ていて、「世の中には似た人間がいっぱいいるんだなー」と思っていたら本人のカメオ出演だった(笑)。

 というわけで、大物スターが集まって、楽しんで作ったという乗りのいい映画に仕上がった。二重生活と、テレビの仕事の虚しさに苦しむバリスの苦悩もていねいに描かれているが、もともと嘘だと思うとそっちはあまり同情できない。
 ところで、彼のショーは俗悪だのアメリカ人をバカにするだのさんざん叩かれたようだが、なんで日本のテレビ・プロデューサーは狂わずにいられるのか?(笑)

The Aviator (2004) Directed by Martin Scorsese 邦題 『アビエイター』

 先に言い訳。かつてスコセッシは神だった。でもその神通力はとうの昔になくなってしまい、私もすっかり関心を失っていた。
 ついでにレオナルド・ディカプリオも、『バスケットボール・ダイアリーズ』のあたりまでは、「すごい天才少年が現れた!」と大騒ぎして見ていたのだが、この人の場合、問題はルックス。なにしろ子役時代からまったく顔が変わらない童顔。しかももともと変な顔に変な声。子役時代はそれも個性のうちだったが、それがそのまま大人になると、ほとんどフリークにしか見えない。
 『タイタニック』や『ロミオとジュリエット』みたいなお子様役ならいいが、大人の男を演じるのはどだい無理がある。ここでもケイト・ブランシェットのような大人の女優と競演しても、なんかほとんど倒錯の世界っていう感じで違和感のかたまり。
 だから見るつもりは毛頭なかったのだが、ついなんとなく手が伸びてしまった。

 しかし、ここまでつまらないとは思いませんでしたね。単なる飛行機狂いのイカれた億万長者の話で、まったく主人公には感情移入ができないし、航空業界の内幕話は退屈なだけだし。せめて「空を飛ぶこと」のすばらしさが映像で見られるかと思ったのだが、それもぜんぜん。
 唯一の見所はキラ星のような当時の映画スターを、現代の役者が演じるところ。ケイトはここではキャサリン・ヘップバーンの役だが、なかなか似ている。ジュード・ロウが出ていたので期待していたが、ほんのちょい役。でも美男スターといえばもうジュードしかいないので、エロール・フリン役というのは納得。

 結局、ほとんどすべて早送りで見た。それぐらいつまらない。むだなことに湯水のように金を投じるって意味ではハワード・ヒューズのやったことと同じかも。

2006年11月4日 土曜日

またコレクター話

 18日に書いた75才のコレクター加藤さんにまた会う。アンドレのためにピクチャー盤を譲ってもらう話だが、結局お売り頂けるレコードをすべて私に預けてくださることになったのだ。確かに三者間で何度もメールや電話のやりとりをするよりは、私がリストを作ったり写真を撮ったりして、アンドレの質問に答えた方が早いから。(今日はめずらしく敬語を使ってるが、やっぱり相手が人生の先輩だと、こうなってしまう)

 それでお昼をごいっしょしながらいろいろお話を聞いたのだが、加藤さんは私が思っていたようなSP盤のコレクターではなく、蓄音機のコレクターとして有名な方だったのだ。オーディオ・マニアの走りみたいなものですか。もう閉めてしまったそうだが、つい最近まで小岩で「音の博物館」という私設の博物館をやっておられたとか。アンドレが展覧会をやるという話にも感激したが、こっちのほうがもっとすごい!
 テレビの「なんでも鑑定団」でも、蓄音機が出るとすべて加藤さんが鑑定していたのだそうだ。ちなみに、テレビの仕事をやめたのは、「瀬戸物のほかはゴミばっかり」に高値が付くのにうんざりしたからだそうな。わかるなー。
 ゴミというのは、いわゆるレトロもの。私もあの手のものの良さはまったくわからない。確かにゴミだから取っておく人が少なくて、だから値が上がるのだろうとは思ってたけど、単に稀少価値があるというだけで大金出しても欲しいと思う心理がわからない。そんながらくたよりは、丹誠込めて作られ、当時はめちゃくちゃ高価だった名機のたぐいが、二束三文になってしまうのを嘆いておられた。へー、でもカメラとかは古いものがコレクターの間じゃ高値で取り引きされているんじゃ? 私がそう訊ねると、カメラもぜんぜんだめだそうだ。
 私もコレクションするからには、値段や年代とは関係なく、その品物自体に価値があるものでないといやだ。だから箸袋とかマッチ箱のコレクションにはあまり感心しないわけ。もっとも、私の言う価値というのは、あくまで私個人にとっての価値であり、その意味じゃ箸袋だって、当人にとっては価値を持つのかもしれないが。でも少なくとも音楽は、作っている人は全身全霊をつぎ込んで最高のものを作ろうとしているんだし、箸袋の製造業者がそこまで命かけてるとは思えないしねえ。

 とにかく、私なんかと較べちゃバチが当たるが、コレクターの老後というのは、私には興味津々。いずれは私も通る道だから。加藤さんがおっしゃるには、趣味を持っていて本当によかったと思えるのは、コレクションを通じていろいろな人に会えたことだという。それもすごーくわかります。早い話が、レコードというつながりがなければ、隣町に住むおじいさんと会って食事するなんてことはありえなかったわけだし、そのきっかけだって、私がUNKLEのファンだという、SP盤とも蓄音機とも、遠く隔たった原因なんだからねー。

 ただ、最近はWeb 2.0とかなんとか言って、ブログだのSNS(Social Networking Site)だの、「人と人をつなぐ」ことに注目されているようだが、そんなのは私が初めてネットに接続した瞬間から感じていたことだ。実際、WWWがなければ、この日記だって誰の目にも触れることはなかったし、コレクターになることもなかったし、店だってできるはずがなかったから。そういったものを通じて、本当に世界各国のいろんな人と出会ったし、中には(たとえ直では一度も会ったことはなくても)一生の友達と思える人にも会った。
 その意味ではウェブにはどんなに感謝しても感謝しきれない。でも、ウェブだけじゃなく携帯ブームにも見られる、最近の人の友達作り、ネットワーク作りにかける情熱というか、逆に言うと「ひとりになる不安」は、私にはまったく理解できないし、自分じゃ絶対やる気にならない。だって、500万人とつながったって、どんないいことがあるの? 私は不特定多数の人と友達になりたいなんて思わないし、どっちかと言うとごめんこうむる。本当に気の合う、もしくは自分にはないものを持ってる少数の人だけでいい。友達なんて呼べるのはせいぜいが10人ぐらいで、それ以上友達がいたら、それは単なる知り合いだと思う。
 まあ、ビジネスという面から考えれば、ネットワークは広いほどいいので、それこそブログでもSNSでも始めるべきなのかもしれないけど、私は本質的に一匹狼で、引きこもりなんで(笑)。

 つい話がそれたが、加藤さんの話に戻ると、定年後15年間、やることがあったのも良かったとおっしゃっていた。これはちゃんと定年の60才まで勤めた人だから言えることだなあ。40代で挫折した私の場合、いやでも死ぬまで働かないと食べていけない(苦笑)。

2006年11月12日 日曜日

もひとつコレクター話

 あちゃー、また1週間たってしまった。というわけで旧聞に属するが、先週は日本一のCocteau Twinsコレクター、フナヤマさんのお宅を訪問。なので、また大興奮してあれこれ書くかと思うと‥‥あー、べつにあんまり書くことないな(笑)。
 いや、フナヤマさんのコレクション自体は驚嘆すべきものなんですけど、彼のコレクションの方針というかなんというかは私とまったく同じで、要するに、Cocteau Twinsに関するものならなんでもかんでも集める。各国盤も、CDの刻印ひとつ違うだけのバージョンも集めるというもの。他人から見れば狂気の沙汰でしょうが(笑)、私の目から見ると見慣れた感じで、それほど驚くことではない。もっとも、私もそれができたのはMansunだけですけどね。金さえあればやりたいバンドはたくさんあるんだけど。
 そんなわけで、つい自分のMansunコレクションとくらべてしまうが、うらやましいなーと思うのは、Cocteau TwinsのほうがMansunよりはまだメジャーで、さらにコレクター人気も高いので、いっぱいバージョンが出てていいなーということ。背だけ見ればまったく同じCDが十数枚並んでいる光景はなかなか壮観です。うちは並べる場所すらなくて、こんなふうに並べて見たことないから。もっともこれだけあると、「こんなに集めてどうするの?」と言いたくなっちゃうけど(笑)。(おまえも同じだろが!)
 それに、一般的にはそれほどメジャーではない、というのもポイント。これがたとえばU2とかDepeche Modeだと、おそらく同じCDが60枚ぐらい並んで、それじゃあんまりありがたみがないような気がする。(そもそも私の資力じゃ無理だけど)
 私とちょっと違うなと思ったのは、私の場合、Mansunは氷山の一角。それ以外のCDやレコードが山になっているのに、フナヤマさんはCocteau Twins一筋でやっていること。私の方が長生きしているということもあるが、元来目移りしやすくて浮気性なんですよね、私は。
 ちなみにフナヤマさんと知り合ったきっかけは、(お会いしたのは初めてだけど)奥様が筋金入りのMansunファンだったことです。

2006年11月13日 月曜日

身辺雑記

 苦しんでいた膝は、少ーしずつだが快方に向かっているようだ。そろそろとだけど階段を降りられるようになってきたし、走ると左膝に激痛が走るということもわかったし。
 わかったというのは、これまでまったく走ることができなかったからだ。痛くて走れないというのではない。こうなってみて初めて知ったのだが、走るためには最初の一歩をはずみを付けて踏み出さないとならない。ところが、それができないために、走ることができなかったのだ。なんだかグラグラと揺れる棒の上に立っているみたいで、びっこを引いて歩くのが精一杯だから。
 それも、平らな道をまっすぐ歩くぶんにはまだなんとかなる。しかし地面がでこぼこだったり、段差があるとそれもむずかしい。つまり家の中では(うちは平らな床なんかほとんどないので)ほとんど歩けない(苦笑)。おかげで電話は出る前に切れちゃうし、ドアベルが鳴っても、玄関までたどり着くころには人は帰ってしまう。(ほんの数メートルの距離なんですよ!)
 町を歩いていると、人や自転車にしょっちゅうぶつかるのも困りもの。というのも、よけることができないからだ。リズミカルに歩くぶんにはそれほど苦労しないのだが、急に方向転換したり、ただ停止するだけでも膝に負担がかかっているのも知らなかった。しかし、これまでは(相手ではなく)いつも私の方がよけていたんだということがよくわかる。まったく日本人(というか東京人だが、私はこういう奴らはみんなお上りさんだと思っている)というのはなんて不作法なんだ!
 いっそ杖でもついてれば向こうがよけてくれるだろうが、一見しゃきしゃき歩いているので(というのも、膝を曲げると痛いので、なるべく足をまっすぐに伸ばして歩くから)、こっちがよけると思っているらしい。だから結果はいつも衝突(笑)。もっともたいてい私の方が体重あるから、ダメージ食らうのは向こうだけど(笑)。実際、この状態で転んだりしたら(足が踏ん張れないので)大怪我をする恐れがあるから、よけきれないと思ったら突き飛ばすぐらいの気持ちでいる。
 しかし、それまでなまじ足には自信があっただけにこれはこたえる。老人や身障者の気持ちを知るために、装具で体を不自由にして町を歩く訓練があるでしょう? あれ、一度やってみるといいよ。本当に自分で体験しないとわからない。そんなわけで、こわそうに階段を降りるお年寄りとかを見ると、つい手を貸したくなってしまう。でも、自分も同じなので今はできないが、足が治ったらきっとそうしよう。
 でも本当に治るのかしら?とちょっと不安。膝の軟骨がボロボロなのはレントゲン写真で見せられたし、静かな家の中では膝を曲げるだけで、(通常のボキボキではなく)ザクザクといういやな音がするし。

 それでも、じっとしているのはよくないので、今日は散歩のつもりで渋谷へ。それで12インチLPを15枚(ボックスセット2つを含む)持って帰るはめになる(苦笑)。膝を痛めた原因は、いつもこんなことばかりしていたからというのもきっとある。ああ、カートを持っていって正解だった。そうじゃなかったら絶対持ち帰れない。最近じゃ、レコード屋を何軒もまわっても手ぶらで帰ることが多いので、どうしようかと迷ったんだけど。
 もちろん商品のつもりで、絶対売れる自信があるから買ったんだけど、しばらくは手元に置いてながめてるつもり。何かはないしょ。

 HMVへ行ったら、シングルCDコーナーがなくなっているのを知ってがっくり。もう東京ではCDシングルを置いているのはHMVとタワーだけだったのに! それにタワーは高いので、私はいつもHMVで買っていたのだ。そういや、HMVはオンライン・ショップのほうでもほとんどシングルを取り扱わなくなってしまった。洋楽ファンにとってはますます住みにくい世の中になってきましたな。
 もちろん、私はいつでも海外から取り寄せられるし、大手ショップで置かないならばうちの店で売れば儲かると思うかもしれないが、こういう店がシングルを置かないのは、やはり売れないし儲からないからで、仕入れ値がずっと高い私が仕入れても損するだけなのだ。
 以前なら為替差益で儲けることもできたが、ポンドがこう高くちゃね。日本への送料もバカ高いし、結局、私でもHMVで買う方が安上がりだったのだ。

 あと、最近読んだ本のこととか、最近聞いたCDのこととか、書きたいことはいっぱいあるんだけど、今とてもその暇がないのでまたこんど。

2006年11月14日 火曜日

物をなくす話

 うち(特にデスクまわり)には小型ブラックホールがある。そうとでも考えなければ、この異常な物(主としてCD)の紛失率は説明がつかない。
 今も店のカタログの更新をしていて、袋から出した帯付きCDのスキャンを取り、袋に戻そうとしたら帯がない。この間、ほんの1分かそこらなのに、どうしてなくなるの? 他にもたとえば、お客様から入金があったので、デスクの上に売れたCDを載せて、お礼のメールを書き、帳簿に記入し、梱包用の段ボールを探しに行って、戻るとかんじんのCDがない。こんなことはしょっちゅう。

 私はひとり暮らしなので、他の誰かがいじったはずはない。CDをくわえて持っていくようなペットもいない。確かに私の机はゴミため同然だが、こういうことがあると上に載っているものを全部どけて、必死で捜すのである。もちろん机の下や裏側、それに机の横にあるゴミ箱の中なんかは真っ先に捜す。それでもどこにもない。
 それでも数日たって見つかるというならまだわかるのだ。なのに、一度紛失したものが出てきたことはめったにない。この家に引っ越してからなくしたCDの数は20枚や30枚じゃきくまい。中には高価なCDで、思い出すだけでも泣けてくるものもある。
 それでどうするかというと、泣く泣く自分用のを送るのである。(たいていの商品は「自家用」も持っているので) 私のコレクションのほうがたいてい状態もいいので、お客様は得したことになる。それがなければどこかで捜してもう1枚買うか、それもなければ平謝りして返金するしかない。
 しかしそれでも自分のコレクションや、商品のCDやレコードは、かなり厳密な管理下にあるからまだいい。これが本や洋服になると、そもそも何の記録も付けてないし、いい加減に扱ってるから、どれだけなくなっているかは神のみぞ知る。そう言えば、今日はあれを着ていこうと思って捜すとどこにもないなんてこともしょっちゅうだなあ。

 仮に、ブラックホールでもなく、いたずら好きの目に見えない小人が同居しているのでもないとすれば、やっぱり私の性格に何か問題があるんだろうか?
 そういや『片づけられない女たち』なんていう本もあったな、と思って、今ちょっとウェブで検索してみたら、こんなのが見つかった。

片付けられないタイプチェックリスト
1,賞味期限切れの食品がたくさんある
2,カタログショッピングが好きで、つい買ってしまう
3,年賀状を整理しようと思いながら、1年経過した
4,洗剤やティッシュなど買い置きしていないと落ち着かない
5,キレイな包装紙や紙袋はとっておく
6,片づけや掃除は定期的にやらず、時々、一気にやる
7,毎日使う食器は、水切りかごに入りっぱなし
8,写真のネガや郵便物がテーブルの上に放置されている
9,ソファやイスには、いつも脱いだ服がかかっている
10,「つめ切りはどこ?」と聞かれても即答できない
1から5番目の質問は、「物を処分できないタイプ」の特徴を、6から10番目の質問は「整理能力がないタイプ」の特徴を示している。それぞれの項目で4個以上YESがあるとそのタイプに分類される。

タイプもへったくれも、私は自慢じゃないが、10問すべてに該当する!

1,うちの冷蔵庫と食料庫はつねに期限切れの食品で埋まるように買い足している。ついでに薬や洗剤・掃除用洗剤のたぐいもすべてそう。
2,カタログショッピングと言うのかどうか知らないが、確かにCDは大量に買っている。うちに来る郵便屋さんや宅配便屋さんは毎日のことなのでもう顔なじみ。
3,年賀状なんてもう10年以上整理していないし読んでもいない。
4,洗剤やティッシュは腐らないし、安いときに大量に買ってあったのを忘れてまた買っている。
5,梱包用の紙類はつねにストックしておくことにしているんだが、つい必要以上にため込んでしまう。
6,前にも書いたように片づけや掃除や洗濯は週末のみだが、それが1週間、2週間とのびることも。
7,毎日使う食器なんか食器棚に戻す手間が惜しい。
8,郵便物は買ったCDと請求書を除き、開封もしないまま玄関に山積みになっている。
9,だって、洋服ダンスも押入れもいっぱいで、他に置くところないんだもん。
10,つめ切り捜しは私の日課である。ほかに、はさみ捜し、(耳あか取りの)綿棒捜し、ヘアブラシ捜しなどいっぱいある。

もう、ここまで行くと一種の病気としか(笑)。テレビでも特番をやったそうだが、いつだったかの「ビンボーさん」は出演依頼が来たのに(笑)、このテーマでうちに取材に来ないなんてバカだ。

 でもねえ、いわゆるだらしないタイプではないんですよ、私は。学者という職業柄、分類整理にこだわる体質だし。数万という数がある、レコードとシムピープル用のオブジェクトを、どれだけきれいに整理してあるか見てほしいよ。もっともこだわりすぎて、いつまでたっても整理が終わらない面はあるけど。
 それに本当に管理ができなかったら店なんかやってられないよねー。確かに商売でもポカはやるが、大多数のお客様には信頼されてるし、アンドレなんか(あいかわらず彼のために膨大な数のレコードを買っている)私の「きちょうめんさ」に感動して、「きみは完璧なプロだ!」とほめてくれるし。まあ、そういうことに時間を割きすぎるので、自分の生活に関してはめちゃくちゃになってしまうのかも。私は奥さんか秘書がほしい!

 しかし、これまでなくしたCDや本や洋服がいつか一度に全部出てきたらすごいだろうなあ。なんか得したような気がしてしまうかも。

2006年11月18日 土曜日

においの話

 さすがに寒くなってきたので羽布団を出す。でもまだ2、3日は落ち着かない。私はケダモノなので、匂いにすごく敏感なのだ。それで、自分の匂いが付いていない寝具では落ち着いて眠れないわけ(笑)。ほら、子犬とか子猫を落ち着かせるのに、自分の匂いの付いたタオルとか入れてやるじゃない。あれと同じ。ホテルのベッドや布団が落ち着かないのもそのせいだと思う。
 体臭というと悪臭みたいにいやがられるが、自分の匂いはいい匂いだと思うけどなあ。好きな人の体臭がいい匂いに感じられるのと同じだと思う。あえて言葉で形容すると、ほんのり甘くて乳臭い感じで、それに包まれてるとほーっとする。
 私は動物好きなので、動物の匂いをかぐのも好き。ペットとか動物園とか牧場とか、臭いと思ってる人が多いだろうけど、それは体が汚れてるか、糞尿の臭い。どんな美女だってウンコが臭いのはあたりまえだ。
 動物の体にぴったり顔を押しつけて思い切り息を吸い込むと、清潔な動物はとてもいい匂いがする。馬は草原のような草いきれの匂いがする。鳥は日なたくさい太陽の匂いがする。肉食動物の猫はもっと動物的で、それこそ麝香のような蠱惑的な匂いがする。

 でもさすがに足の臭いとかは自分のでもやですけどね(笑)。私は膝のせいで今はもうスニーカーしか履けない。スニーカーは底が柔らかくて衝撃を吸収してくれるし、凹凸があって足裏にも優しい。たまに革靴を履くと、足の裏が堅くて痛くなるし、地面や床を踏んだときの衝撃がいちいち膝に伝わって痛くてしょうがないから。ただ、臭いが悩みの種なんだよねえ。いくら消臭剤をかけても、洗っても陽に干しても臭いが落ちなくて。通気性のいいはずのスニーカーでこれなんだから、ブーツなんて履いてる女の子は足が臭くならないんだろうか?(笑)

 匂いがらみで続けると、洗濯用の安い漂白剤を買ったら、レモン・ライムの匂いだった。これがトイレの洗剤の匂いそっくりで、洗濯物がみんなトイレ臭くなってまいった。かと思うと、お気に入りの石鹸なんかは、無性に匂いがかぎたくなって、用もないのにくんくんかいでいたりするのは、もうほとんど中毒ですか?(笑)

 これだけ匂いコンシャスなら、香水やお香とかにも凝ると思うでしょ? ところがこれがぜんぜんダメ。香水は実は好きで、昔は集めてみたりもしたのだが、付けたときはいい匂いだと思うのに、一日匂いをさせていると、自分の匂いに気分が悪くなる。どうやらアルコールにアレルギーのせいらしい。だから私なんてオーデコロンしか付けないのに、それでも頭が痛くなってしまう。
 お香もやっぱりアレルギーでだめ。くしゃみが止まらなくなってしまうのだ。煙が鼻を刺激するせいらしい。タバコの煙は平気なのに変なの。だから、お香をたいてる店や、香水を付けた人には近寄らない。

 最後に生活の知恵。いい匂いの石鹸の封を切ってないのがあったら、洋服ダンスに入れておくと、洋服がいい匂いになって着たとき気持ちいいです。

2006年11月25日 土曜日

コレクター話だけど、まあどうでもいいような話

 膝がようやく治りつつあって、まともに歩けるようになったと思ったら、今度はものもらいで目がつぶれてお岩さん状態。なんかもう体はガタガタ。私はものもらいになりやすい体質で、疲れるとすぐに出るのだが、やっぱり疲れてるのかなあ。何もしてないような気もするんだけど。

 最近の買い物。
 今日届いたのはManicsの“Everything Must Go”10周年アニバーサリー・エディション。デモやライブを含めた2枚組CDに16曲入りDVDが付いた豪華盤。しかし、11月初めの発売なのに、今日、輸入レコ屋をまわってみたけど、どこにも売ってないぞ! Mansunならともかく、Manicsでこの扱い!と、ちょっとむかつく。アマゾンでも4515円。でもStrangelove Recordsなら、たった3200円で買えますよー。(広告) しかし、これだけ安くしてるのに、MansunのDVD付きは100枚近く売れたのに、Manicsの注文がぜんぜんないのも謎。

 この手の「おまけ付き再発」は最近のイギリスのはやりで、ジャンジャン出るなあ。でもお金がない私はManicsしか買ってない。他のバンドはたいてい全アルバムが一度に出るのに、Manicsは10年ごとなのが良心的(?)。できたら“The Holy Bible”以前のアルバムもこれで出してほしいんですけどね。Richeyが見たいから。

 再発と言えば、これもやたら多いのが、紙ジャケ・ミニLP型CD。こっちは日本が多い。少し前まではプログレとかの懐メロだけだったのに、最近のバンドのものも出始めた。私は昔からこれが嫌いで、だって「本物」のLPを持ってる私から見ると、いかにもまがいものみたいなんだもん。軽くてペタンコでお金もかかってないし重みもないし、これならDVD付きのほうがまだまし。とにかくこんなものまで全部買ってたら破産だから。
 だから買ったのはMassive Attackだけ。The ClashとThe Smithsはかなり心が動いたんだけどねえ。

 Depeche Modeのベスト、英国限定盤も買った。(これもStrangelove Recordsで3200円) Depeche Modeのコレクションはもう完全にあきらめてるんだけど、これは全23曲のプロモ・ビデオ集のDVD付きというのに惹かれて、ふらふらと。もっとも、Depeche Modeみたいな人気バンドで、DVDもウジャウジャ出てるバンドの場合、あまり意味ないような気もするのだが、それでも新曲が出るたびにこういうのを出すのがセコいって言うか、商売上手って言うか。

 私の80年代の裏ベスト、Eyeless In Gazaの新譜、“Summer Salt & Subway Sun”。これはちゃんとしたリビューを書くつもりなので、詳細はそちらで。(と言いながら書いてないものが山ほどたまってるが、休みにならないと無理だよー)
 Eyeless In GazaのCDはもはや完全な自主製作・自主販売でしか買えない。私はメールをもらってすぐに注文したのだが、3日ぐらいで届いた。もしかして注文って数人しかなかったんじゃ‥‥(汗)。しかも、振込先はPeterの個人口座。住所もわかってしまった。この人たちならファンレター出せば絶対返事がもらえるな。でも、Gazaは私にとっては「神」なので、神様に手紙出すなんてできない(笑)。

 他にもシングルをいろいろ買っている。とにかくシングルは割高なので、最近は中古に頼ってるのだが、日本じゃシングルを置く店がもうほとんどなくなってしまったのが痛い。その代わり、あればけっこうなレア盤でも100円から買えるのがありがたい。もっとも、レア盤というのは私の基準で、たぶん他には誰もほしがらないような(No-Manとか)ものばかりですが。
 本当にレアと言えるのはPrimal Screamの“Ivy Ivy Ivy”ぐらいか。これは高くて、2000円ぐらいしたが、海外市価が5〜6000円のものだから、店で売るつもりだった。でも思い直して持っていることにした。それなりに思い出のあるシングルだから。思い出というのは悪い思い出で、とにかく、このバカみたいな甘ったるい曲を聴いたときは、思い切りバカにしまくっていた。というのも、当時の私はThe Jesus & Mary Chain命で、「舎弟」のPrimal Screamのことも気にしていたのだが、あまりにヘボかったので。ところが、そのPrimalが今や大御所で、Mary Chainはとうの昔に消えてしまったのだから、世の中ってそういうものなのかもという教訓に。

 シングルと言えば、この日記の読者のお客様からSuedeの問い合わせをもらった。はい、Mansun以前の二大アイドルだったSuede(もうひとつはManics)のことも忘れてはおりませんよ。今も彼らのスワン・ソングとなったファンクラブ・シングル“See You In The Next Life”を毎回eBayでねらっては、(お金がなくて)負けている。
 それで、お客様が捜しているのはDVDシングルだったのだが、DVDシングルというのは、あれだけ多くの業者やマーケットのある海外でも、eBayでも、まず絶対に売ってないものの代表なんだよね。なぜなんだろう?といつも思う。よっぽどプレス数が少ないのか、よっぽど人気がないのか? 私も“Attitude”のDVDシングルは、「今お金がないからあとで」と思っていたらそれっきり。
 さらにびっくりなのは、その“Attitude”のCDシングル。これもお客様のリクエストで、必死で捜したのだが、売ってるところは1軒だけでそれも6000円! アマゾンでも9800円で売ってたそうだ。こんなに新しい、ただのシングルなのになんで!
 シングルってほんとにわからないなー。あるものは100円、あるものは1万円。でも、新譜として出たときは、そのどっちになるかわからないから、本当は好きなバンドのシングルはすべて買っておくべきなのに、私みたいに貧乏だとそれもなかなかできない。
 しかし、Suedeみたいな「ビジュアル系」こそ、もっともっとDVDとかいっぱい出してほしいのに、商売気ないなあ。

 コレクターをやっていて気になること。少し前から、英国盤CDのジュエル・ケースがペナペナの中国製みたいなちゃちなやつになっている(Mansunがそうだった)のをいやだなーと思っていたら、こないだ買ったOasisの日本盤シングルのケースもそうだった。おかげで未開封なのに、真ん中にヒビが入っていた。これ、100円ショップとかで売ってるやつだよねえ。
 何が困るといって、海外発送のCDはとてつもなく乱雑な扱いをされるのだ。そのため、CDは傷つかないまでもケースが割れてしまっていることがしばしば。うちの商品はそうならないように、梱包にものすごく気を遣っているのに、このケースじゃ、丈夫な箱にでも入れない限り、何をしても割れる。せっかく発送時は新品や新品同様でもケースが割れて届いたのって印象悪いじゃない。かといって、割れないような梱包をすると航空便送料はとてつもなく高くなるし、費用もかかる。それにうちは中古でも、割れたり傷ついたケースは新品に取り替えて送っているので、その費用もバカにならない。だから、うちもやむなく安い中国製に変えたのだが、今度は梱包が悩みだし。レコード会社も経費節減だかなんだか知らないが、業者の苦労も考えてくれよ!
 そもそもなんでこんな割れやすいケースを使う? DVDのケースみたいな素材なら、めったなことでは割れないし、傷も付きにくくていいのに。いちばんの理想は紙ジャケで、でも紙ジャケもすぐボロボロになるから、それを平らなビニール・ケースに入れてもらうこと。それなら、軽くて送料も安くて梱包もしやすくて、私は大いに助かるのに。

2006年11月25日 土曜日

教育基本法改正について (めずらしく硬派な意見)

 現役の教育者のはしくれとして、もう腹立たしくてバカバカしくて何と言っていいかわからないぐらいだが、ひとつこれだけはどうしても言っておきたい。
 「愛国心」とは国を愛する心のことだろうが、法律で「愛」を強制することがどんなにバカげてるかわからないようなバカな国会議員が多数派を占める国を、どうすれば愛せるというのか? これはたとえば、「両親を愛すること」を法律で強制しようとするようなものだ。子供なら親を愛するのはあたりまえ。もし愛せないとすれば、それは親に問題があるに決まっている。
 同様に、彼らが国民に愛国心が足りないと思うなら、どうしてまず自分らがダメだからだと思わないのか? これじゃ、最近日本でも表面化してきた幼児虐待と同じだ。つまり、子供が言うことを聞かないからと言って、殴ったり、食事を与えなかったりする親と同じ。それが「教育」だと思っているのだ!
 おまけにそれを学校で子供に教え、テストをして愛国心を計るというのだ。ならばその前に、国会議員すべてに、どれだけ国民を愛し、国民のために尽くそうとしているかのテストをするがいい。たぶんみんな落第するから。

ゲームの話

 昨日は秋葉原に行った。初めてヨドバシカメラにも行ってみた。なんで今ごろ?と思うかもしれませんが、昔からのアキバ住人である私は、やっぱり「侵入者」であるヨドバシには、なんとなく抵抗を感じていたので(笑)。それでびっくりしたのは、平日だというのにゾロゾロとヨドバシに吸い込まれていく人波の大きさ! なんとまあ、消費大国ニッポン健在じゃありませんか。
 確かに値段を較べると、パソコン関係のサプライなんか、ソフマップあたりより1〜2割安い。価格協定気味のアキバに石を投じるという点では、侵入者じゃなくてやっぱり改革者なのかもしれない。

 秋葉原に行くと、昔からの癖でやっぱりゲーム・ショップにも寄ってしまう。が、行くといつも後悔する。だって臭いんだもん! 童貞臭い!(笑) パソコン・ゲームはたいていアダルトと同じフロアにあるので、ジトジトしたおたくさんでいっぱい。女性客は必ず私ひとり。私は上に書いたように匂いに敏感なもので、「これはたまらん!」となるわけ。
 男子諸君の名誉のために言っておくと、若い女の子も臭い。18才女子が60人ぎっしり詰め込まれた教室に入っていくと、まず臭いでノックアウトされる。元は香水や化粧品の臭いなのだが、それが60人ぶん凝縮され、ついでに他のいろいろな臭いと混合すると、むっとするような刺激臭と化すのだ。若い奴らもこれだけ臭いんだから、おじさんが臭いなんて言えた義理じゃないと思うんだが。

 つい話がそれたが、ゲーム・ショップに行っても何も買うわけではないんだけどね。というのも、私はかれこれ6年間、「シムピープル」というゲームだけをやり続けて、まったく飽きてないばかりか、他のゲームをやりたいという意欲すらなくなってしまったから。(その成果は「シムじまん」で公開しております)
 理由はいろいろあるけれど、やっぱり最大のポイントは、ゲーム内で使う家具(オブジェクトと呼ぶ)やシムに着せる服(スキンと呼ぶ)を無限に新しく作れるということかな。もちろん私はそんな才能ないから、人様が作ったものを頂いて使わせてもらっているのだが。

 これでまた思い出したが、今日の新聞にオンライン・ゲームのゲーム内通貨を売買して逮捕された人の話が載っていた。そういうのが取り引きされているのは前から知っていたけど、犯罪だとは知らなかった。だって、シムピープル用のオブジェクトやスキンは(有志による寄付という形でだが)堂々と有料で提供されていて、私も買ってるから。(実際はゲーム運営会社の社員が不正に引き出した通貨を売買したということだったらしい)
 もっとも、RPGのゲーム内通貨を、本物のお金を払ってまで買いたいと思う気持ちは、私には理解できませんけどね。だってそれを稼ぐのが楽しいゲームで、そこでズルをしてしまったら、ゲームする意味がないじゃん(笑)。
 それに引き替え、シムピープルの有料アイテムは、才能がある人のものはメーカー純正のものより出来が良く、しかもそれを作るにはものすごい労力と時間がかかっていることを知っているから、お金を出すのも当然と思える。
 もっとも、オブジェクト集めの魅力は大半が無料だということですけどね。これでコレクターの血が騒ぐわけ。とにかくものを集めるのが好きな私は、RPGだって、こつこつと経験値を貯めて、アイテムを集めるのが好きでやっていたようなもので、でもすべてのアイテムを集めてしまうと、(私的には)ゲームオーバーなのに、シムピープルはそれが無限にあるのだ。おまけにコレクションはお金がかかると決まっているのに、これはただ! これに熱中せずにいられるか。
 最近はゲームはほとんどプレイしないのに、オブジェクト集めだけは毎日している始末。それで集めたオブジェクトを「鑑賞」して悦に入っている。唯一の心配は、Vistaになってもプレイできるのかということだけ。

クリスマス・プレゼントの話

 はい、私はもうクリスマス・モードです(笑)。毎年、外国のお得意様にはカードを送ることにしているんだが、今年のクリスマスはスコットに何かプレゼントを贈ることにした。だってほら、前に書いたように、バッグとかもらっちゃったから、何かお返ししなくちゃと思って。
 これって、いかにも日本人的(アジア人的?)な心情だよね。もらいものにはお返しをしなくちゃならないと思うのって。西洋人はこれがまったくない。だから高価なものをあげても「ありがとね!」でおしまい(笑)。でもある意味、そのほうがすっきりしている。これは逆に言うと、あげたいと思えば、見返りなんか期待せずにくれるということでもあるし。もちろんスコットもそのつもりだったんだろうが、やはり日本人である私としては、金銭的にも見合ったものを返さなくちゃという気になってしまう。だいたいお客さんとしてもお得意さまだし。
 でもプレゼントでいつも悩むのは何をあげたらいいのかということ。その点、それがはっきりしているときは、贈り物を選ぶのも楽しい。『シン・シティ』の話で、彼がマンガ、いや「グラフィック・ノベル」、それもけっこう暴力的なやつのファンだということがわかったので、それなら日本がいちばんじゃない! 『シン・シティ』の話をしたときも、「これなら日本のマンガのほうがずっと上」と自慢してしまった手前もある。
 それで外人好みで、なおかつ私も好きで、とにかく絵がめちゃくちゃうまい人と言ったら、大友克洋しかないじゃない。だから、「『アキラ』は読んだ? それとも映画見た?」と持ちかけてみたら、なんと英語版全巻を揃えたうえ、読めないのに日本語版まで持っていたという。(金に困って売ってしまったそうだが) 最近はDVDも買ったそうだ。ならもう『アキラ』で決まりだ。
 というわけで、『Akira Club』(連載完結時に出たイラスト集)を「まんだらけ」で購入。なにしろ20年前の本だから、たぶん向こうじゃ手に入らないだろうし、いらないとしても高く売れるだろうという計算も働く。思ったより安かったけど、なにしろ元が3500円もした本だし、送料だけで1000円以上取られるし、私としてはけっこう痛いんですけどね。
 でもスコットがものすごくいい人だということを別としても、私は彼にこれを持っていてほしいのだ。私はこの通り物欲の権化みたいな女だが、貧乏だけどケチではない(と思う)。つまり、「物」にはふさわしい所有者の元へ行く「権利」があると思うのだ。大事なコレクションを売ってしまうのも、お金のためというより、相手が私よりもっと所有者としてふさわしいと思ったときだけだし。気に入ってくれるといいなあ。

 しかし『アキラ』がもう20年も前だなんて忘れてた。ちなみにスコットは当時12才だったそうだ。はあ〜。

2006年11月27日 月曜日

CD/DVDリビュー

South / Up Close & Personal (DVD/CD) (2006, Young American)

 明日はSouth。James & Nickyのギグが中止になってしまったため、私としては本当に久しぶりのコンサート。それに加え、本当に好きなバンドをその「好き」の頂点で見られることはめったにないので、つい力が入ってしまう。(ちなみにアルバム・リビューは2006年5月1日付けです) というのも、日本へ来るバンドってデビューしたての新人が多くて、例によって貧乏な私は、CDを買うのがいつも遅いので、良さを知らずに見逃してしまい、それっきり二度と来日しないというパターンが多いから。
 実はSouthも見るのは今回が初めて。フェスティバルでは何回も来日しているが、単独公演というのがなかったので。それだけによけい期待が高まるのだが‥‥

 実を言うと、このDVD、見ていいものかどうか迷ったんだよね。やっぱり生のコンサートの楽しみは、CDではわからないライブの良さを見られるからで、その前にDVDでライブを見てしまうのはどうかと思って。と言うのも、Starsailorという前例があったから。Starsailorも初めて見る直前にDVDを買ってしまって、そのDVDのライブ(前のアルバムのツアーのだった)がかなり失望させる内容だったのだが、生で見たら、とても同じバンドとは思えないぐらい良くてぶっ飛んだ。まあ、Starsailorはハッピーエンドだったから良かったが、逆だったらどうしようとか、たとえどっちも良くても、おいしいところを先取りして見てしまうのはもったいないとか。

 で、結局は誘惑に負けて見てしまったのだが、これがあんまりというか、期待したほどではなかったんだよね。なにしろ、これまでのコンサート・リビューなんかを読んで、Southというのは全員がものすごく演奏能力が高いし、マルチ・プレイヤーだから、ライブはすっごくいいだろうという思い込みがあったものだから。
 何が悪いのかまだ考えがまとまらないのだが、音質があまり良くないせいもあるかなあ。ここの魅力は私にはなんと言ってもシンガーのJoelの歌なのだが、そのJoelのボーカルがあまりいい声に聞こえないし、歌はJoelとJamieの掛け合いもすてきなのだが、Jamieの声がほとんど聞こえないし。演奏そのものも、あの、胸が痛くなるほどの繊細な美しさが欠けているような気がする。それに曲までが、なんか精彩がなく聞こえてしまう。
 ううーむ。なんか暗雲が立ち込めてきたが、Starsailorの例で言うと、明日は大感激!ということになるのだろうか? まあ、ライブは誰でも調子のいいときと悪いときがあるし、ライブ・ビデオとしてもいかにもちゃちな作りだし、これが実力ではないことを祈ろう。

 でもけっこう楽観してるのは、おまけとして入っていた、ラジオ局でのスタジオ・セッション。これはアクースティックなのだが、これが死ぬほどいいのだ。もちろんボーカルもギターも夢のように美しい。(こっちは音質もいい) さらにDVDの「おまけ」としてCDが付いているのだが、そこに入っている未発表曲もセッションもどれも涙が出るほど良くて、やっぱりこれがSouthの本質だと思う。

 P.S. アルバム・リビューに「New Orderに似ている」と書いたが、SouthはNew Orderの“Bizarre Love Triangle”をカバーしていたのを忘れてた。そのライブがここにも入っているのだが、これはいい! ラスト・ナンバーなのだが、トランペットまで入って、これがいちばん盛り上がるし。原曲もこれ以上ないってぐらいかわいい曲だったが、Southがやるとそれよりかわいくてもう最高。これ、日本でもやってくれるかなあ?

Depeche Mode / The Best of Depeche Mode Volume1 (2CD/DVD) (2006, Mute)

 ついでだからこれも。今さらベストなんて言っても、どうせ私はアルバムもシングルもすべて持っているので、ねらいはプロモ・ビデオ集のDVDのほう。と言っても、ビデオ集もすべてレーザー・ディスクで持っているのだが、最近のものはないから。
 24曲も入っているから、てっきり全ビデオかと思ったが、見るとファーストのころの初期ビデオが数曲抜けている。実は昔出たビデオ集でも、1曲だけ抜けていて、ええと、タイトルは忘れたが、みんなが大きな風船にまたがってピョンピョン跳ねるやつ(笑)。見るからにバカっぽいビデオだったので、「恥ずかしい過去」として封印されたんだなと思っていたが、その封印はまだ解けてないらしい。
 若い人はご存じないでしょうが、Depeche Modeは元々アイドルとして売り出されて、初期のビデオは相当恥ずかしいものだったのだ。だからといって、なかったことにしようってのは甘いよ。あのビデオだって、捜せばうちのどこかにきっとあるはずだし。
 しかし、あのキャピキャピのあどけない坊やたちが、まもなく、Nine Inch Nailsも真っ青の「自虐の詩(うた)」で一世を風靡することになろうとは、私も夢にも思いませんでした。むしろその落差が楽しめるから、歴史的証拠として初期ビデオも残しておいてほしかったのに。

 そうそう、ビデオと言えばルックスの話。デビュー時のDepeche Modeは幼な好みの私ですら、「あまりに子供っぽすぎる」と閉口したのだが、それが25年たってどう変わったかというと、それほど変わってないのに驚く。いや、みんなそれなりに年は取ったのだが、「この手の童顔は年取ると化け物」の例に反して、それほどひどくなっていない。Martinはあいかわらずスカートはいてるし(笑)。
 ただ、David Gahanの変化はやはり一目瞭然だなあ。どういうことかというと、麻薬中毒で自殺未遂を繰り返し、それこそもう二度と立ち直れないだろうと思っていたころのDave(“Ultra”のころ)は、それこそ狂気が顔ににじみ出ていて、ビデオを見るだけでもこわかったものだが、現在は(やつれたものの)ちゃんと正気の顔になっている。
 考えてみたら、このバンドも死の淵から甦ったんだなあ。それで、甦ったと思ったらゾンビになってた(笑)というのも、この世界のつねで、“Ultra”以降の作品は、(他のバンドの水準で行けば十分すばらしいのだが、Depeche Modeとしては)やっぱり物足りない。Daveの歌声はぜんぜん変わってないですけどね。

 いちばん最初に見たのは、やっぱり“Strangelove”。今も昔も、やっぱりこの曲がいちばん好き。Anton Corbijnのビデオはあまり好きではないのだけど。

 ちなみにMansunのDVDはまだちゃんと見てないです。やはりMansunとなるとつい構えてしまって。これは休みになってからでいいや。

2006年11月29日 水曜日

South Concert Review (28 November, Shibuya Club Quatro)

 はい、行ってきました。今日はわざわざ山形から上京した、長年のお客様でお友達のみほこさんといっしょ。場所はクアトロ。やっぱり単独だとこのレベルなんだろうなとは思ったけど、そのクアトロでもスカスカのフロアがけっこう悲しい。もっとも満員電車並みのぎゅう詰めなんて、もう洋楽のコンサートでは見られないのかも。それとも私がそういうのばっかり選んで行ってるせいか? とにかく私的には大いに盛り上がってるものの、Southのファンの顔って見えないんだよね。確かにStrangelove Recordsでは売れ筋のひとつだが、買ってくれる人は毎回同じ顔ぶれのような気もするし(苦笑)、だいたいMowax時代からの流れだし。
 客は女の子が多い。外人はスタッフしかいない。これはけっこう不安材料。というのも、女の子は声が小さいし、スカスカの上にシーンとしてたら悲しいと思って。(たぶん)私が最年長なのはいつも通りだが、けっこう年くってそうな人もいる。でも結果から言うと、数は少ないけど客の乗りはけっこう良く、いい感じのコンサートだった。いいんだよ。数は少なくても、こういう本当に価値をわかってくれるファンがいれば。
 今日はちゃんと早めに行ったので、最前列の手すりにつかまれた。例によってPAの前だけど、Southなら難聴にはならないだろうと思って(笑)。

 それでかんじんの演奏の内容だが、ほぼ私が期待していた通りのSouth。
 とにかく3人が3人ともうまい。生で見ていちばん感動したのはドラマーのBrett。正確無比なうえに、イイ感じのグルーヴのあるドラマーで、こういうタイプ好き。だいたいイギリスのバンドはドラマーが弱点のことが多いが(人材が少ないせい?)、ドラマーがうまいバンドはとにかく安心して見ていられる。
 Joelがリード・シンガー、Jamieがリード・ギタリストということになっているが、この二人はほとんど同格で、Jamieもリード・ボーカルを取るし、ギターはほとんどツイン・リード。この二人の息がまたぴったり合っていて気持ちがいい。歌はやっぱりJoelのほうがうまいのだが、Jamieのねっとりした甘い声も捨てがたい。声はやっぱりいいわあ。
 それに私は「マルチ・プレイヤー」が好きで、特に楽器をスイッチして演奏するのを見るのが好きなのだが(5人組時代のSuedeがよくやってた)、1曲だけそれもやってくれた。Brettがギターを弾き、Joelがベースにまわる。ライブでは他にベーシストとキーボーディストがサポートで加わるのだが、3人だけでも十分な迫力で、3人でもいいのにと思ったぐらい。
 意外に「ロック」なのも驚いた。私はもっとアコースティック・ナンバーが多いかと思ったが、1曲だけだったな。実はアコースティックはもう少し聴きたかった。
 曲はシングルをだいたい網羅した選曲。個人的には“All In For Nothing”をやってほしかったし、むしろアルバム曲の方に好きな曲が多いので、それが聴けなかったのは残念だけど。この人たちはプロデューサー・チームでもあるので、古い曲をそのまま演奏するのは芸がないと思っていたが、初期のシングルはかなりアレンジを変えてあった。それと、やはり演奏がうまいので、インストのインプロビゼーションの部分がかっこいい。こういうのをもっと聴きたかったのに。昔のバンドみたいにそればかり3時間やれとは言いませんが、今の人はちょっと淡泊すぎると思う。

 というわけで、DVDを見て感じた不安はまったくの杞憂であった。Starsailorのときほどの落差はないが、Starsailorというのはれっきとしたスタジアム・クラスのバンドだからして。
 今もDVDをまた流してるんだが、時期が近いせいもあり、ほとんど同じセットじゃない。(DVDはその中から新しめの曲をピックアップしてある) Joelなんか着ているシャツもスタジオ・セッションのと同じだし。なんであれを良くないと感じたのかな? やっぱり音に問題があったみたい。
 ただ、バンドの雰囲気は今日のほうがぜんぜん良かった。みんなリラックスして楽しそうだったし。
 New Orderの“Bizarre Love Triangle”で終わるのも同じだったが、これはビデオのほうが良かったな。あっちのほうが長かったし、メンバー以外の人がゾロゾロステージに上がってきて楽しかったから。

 そうそう、ルックスについても。ルックスはけっこういいと前から言ってるが、どっちかというと論外の人が多すぎるからかも。3人とも見るからにまじめで賢そうな好青年という感じで、こういう人たち、イギリスの大学のキャンパスをぞろぞろ歩いてそうだ。(それにはちょっと年食ってるが)

 というわけで、私としてはいちおう満足。絵に描いたような良心的な「英国ギター・バンド」のコンサートで、客席もステージも和気あいあいとして、私としてはいちばん安心できる環境。
 ただ、見ていて一抹の寂しさも感じた。いいバンドなんだよ、Southは。でもこれがメジャーになることはまずないだろうな。こういう小さいギグをコツコツとやりながら、地道にコツコツとレコードを作り、アメリカのカレッジ・チャートあたりにちょこっと顔を出すだけで終わるというのが目に見えてしまう。(それでもちゃんとCDが出るだけ、私のアイドルとしてはましなほうですが)
 それだけのバンドじゃない、と私は思うのだが。すべてにおいて優等生すぎるんだな。ロックバンドというのは、むしろハチャメチャでも何かひとつ、「これっ!」という部分があるほうが有利なのだ。むしろあのままMowaxに残って、ダンス路線に進んでいた方が確実にビッグになれたと思う。もっとも、似ていると言われるRadioheadやColdplayは、私にはそのパンチ力が感じられなくて、Southのほうがよっぽどいいと思うんだけど。やっぱり時の運ですかねえ。もっともShackがブレイクしたぐらいだから、この人たちにもチャンスがないとは言えないが。
 こういう「微妙な良さ」をいちばんわかる繊細な感受性を持っているのはむしろ日本人で、その意味では日本のファンにもっとがんばってもらいたいです。と、私も微力ながら宣伝に努める。

P.S. 新聞を見て気づいたのだが、Porcupine Treeがきょう日本でコンサートをやる! しかもRobert Fripp付きで! 知らなかった! なのに、私は千葉で6時まで授業なのだ。もう早退して行ってやろうと思ったが、7500円というチケットの値段を見て一気にくじけた。高すぎるよー。CD3枚買えちゃうじゃない(苦笑)。それでも昨日の今日でなければ行ったと思うが、仕事しながら連チャンでコンサート行く気力も体力もないし。ああもう! どうせならもうちょっとずらして来日してよ!と、関係ない八つ当たりをする。

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